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甲斐市立図書館
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レビュー一覧 (204件)
あめんぼうさんの投稿レビュー/東温市立図書館
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図書
(12人)
131. 凍てつく太陽
葉真中 顕‖著
幻冬舎 2018.8
あめんぼう さんの評価:
この本を読む前に、自分に合わない本を何冊か続けて読んだせいで読書をする気が失せていた。
そんな折にこの本を読んで読書する気持ちが戻っていくのを感じた。
この物語の舞台は昭和20年代頃の北海道。
その頃、北海道は朝鮮の人など、他の国の人々の労働力も使って開拓を進めていた。
そんな工夫にまじり働くのがこの物語の主人公である特高警察の男性。
彼は飯場から逃走した男性の逃走経路を探るため、作業員になりすまし、内部を探っていた。
その後、逃走をくわだてる朝鮮人により、事の真相を知った彼は本来の職務に復帰後、まもなく罠に嵌められ殺人犯にされてしまう。
彼を罠に嵌めたのはアイヌの人を土人と蔑む同僚の男であり、その男の背後にはさらに大きな組織が存在していた。
そして、その組織のメンバーを狙い次々と殺していく存在。
やがて主人公は、それはアイヌ出身の自分の知っている男女ではないか?という思いをもつ。
彼らをそんな凶行にからせるものは何か。
そして、彼らのもつ切り札とはー。
とても読みがいのある本だった。
だけど、いかんせん、この話をおさめるにはこの本のボリュームでは足りない。
結末はきれいにおさめてはいるものの、後半になるにつれてどこかやっつけ感を感じた。
序盤と同じような書き込みで書かれていたら、もっと重厚感を感じる本になっていたと思う。
今までに何冊か北海道の開拓の過酷さを描いた本を読んだ事があるけど、この本のように、その開拓に異国の人々も携わっていたという事は初めて知った。
その辺や本に書かれているある真相は本当にあった事なんだろうか?
この本では過酷な労働や飯場の様子、刑務所の不潔な様子や拷問、戦争の残酷さが描かれている。
それは読んでいて気が重くなるものではあったけど、上手に耐えられなくなるちょっと前で止めてくれていた。
読み終えて気分が悪くなる、という所までいかなかったのは救われたし、何しろこの本は最初の印象と違い結末は希望を感じるので読後感がいい。
私がこれを読んで思ったのは、人間は個人どうしなら何とかなるものが、関わる人間が多くなり、お互いの顔が見えなくなると、どうしてこうも酷い事が平気でできるんだろうという事。
この本で書かれている「悪」は単純な「悪」でなく、やみくもに民族差別をする男にもそれなりの複雑な生い立ちがあり、ただ、「悪」というだけではないと描いている。
そういう不完全でも、人の心をもつ人と人なら、違う民族で、使う言葉が違っても時間をかければ分かり合えるかもしれないのに、人の顔が見えないと争いが生まれる。
それは今の一見平和な時代でも当てはめて言える事かもしれないと思う。
それにしても、こんな非人道的な事が普通に行われていた時代がほんの何十年か前で、今もその時代の人が生きているのが不思議な気がした。
それと同時にこの作者はいくつなんだろう?と思った。
今の時代にこんな小説を書ける人がいるんだなぁ・・・と感心したし、この作者の本は今後も読んでいきたいと思う。
この本を読む前に、自分に合わない本を何冊か続けて読んだせいで読書をする気が失せて...
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図書
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(9人)
132. 赤い靴
大山 淳子‖著
ポプラ社 2018.8
あめんぼう さんの評価:
7歳の誕生日に父親から赤い靴をプレゼントされた少女。
その日、彼女は軽井沢の別荘で斧をもった男に母親を殺され、自身は山中に捨てられる。
そこを年配の男性に拾われ、彼女は彼と生活、殺人鬼への復讐を誓う。
やがて、自分を育ててくれた男性が亡くなったとき、彼女は彼の孫になりすまし別人として生きていく。
かなり序盤から話についていけなくなった。
最初から最後まで現実味のない話でついていけない。
ストーリーも設定も。
ハテナマークの連続で、もういちいち考えるのも面倒でほぼ斜め読みした。
小説なんだから全て現実的でリアルじゃなきゃいけないなんてことはないと思う。
でも、少女の考えや他の登場人物の設定、状況設定、何もかもが絵空事にしか思えないつくり。
男に母親を捨てられ、山中に捨てられた少女がこんなに最初から冷静なものなのか。
大人の男は恐くてたまらないはずなのに、どころか、見知らぬ男と暮らしたいと自分から思うこの少女、あまりに非現実的だと思う。
山暮らしもその過酷さが伝わらず、図書室に通う様子など、まるできれいごと。
作者の書きたい空想の事をきれいに書いてると思えた。
別人になりすます設定も安易。
こんな調子なので結末、真相にも全く期待してなかったら予想通り。
美しく、賢く、強いという設定の少女もまるで現実味がない上に、いきなり子供から大人になりかけの年齢になっているために存在が希薄だった。
7歳の誕生日に父親から赤い靴をプレゼントされた少女。その日、彼女は軽井沢の別荘で...
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図書
貸出可能
(22人)
133. イノセント・デイズ
早見 和真‖著
新潮社 2014.8
あめんぼう さんの評価:
昔つきあっていた男性の妻と子供を焼死させ、死刑判決を受けた女性と彼女に関わった事のある人々の物語。
読むごとに夢中になって読書が加速していく本と失速していく本があるけど、私にとってはこの本は後者だった。
読んでいる内にどうにも違和感を覚えることが多々あり、登場人物のかっこつけた物言いにもひっかかった。
この話は何人かの登場人物のパートごとに分かれて書かれているけど、何だか、全ての話がどこか中途半端で、途中からこの人誰だっけ?とか、最初に出てきた登場人物は結局どうなったんだ?となった。
まるで深く一つの話を掘り下げる事を避けて、次の話に飛ぶという感じ。
中学生の頃の話では、まるで小学生の女の子グループみたいなイメージだったのが、いきなり、タバコ、男が出てきたりして違和感。
殺人者となった女性との女の子同士の微妙な三角関係を描いたと思えば、そこはおざなりに別の場面へ。
他の話もそんな調子で、何だか読んでいて不完全燃焼な気分になった。
だから中に入りこんで読むこともできなかったし、どの登場人物にも共感できなかった。
それは主人公の殺人犯となった女性にしても同じ。
彼女は恵まれない生い立ちの人で、いつも誰かの犠牲になって生きてきた優しい女性のような描き方をしているけど、それに対して同情心もわかなかった。
どの登場人物も彼女に対して自分がした事を悔いているように書かれているのも、私には偽善に感じられて嫌だった。
ここに書かれているのは、人は誰かに必要とされたい、という事で、その欲求は本当に強いものだということ。
その欲求のためには、暴力を受けながら相手を操縦するという事はあるだろうと思った。
昔つきあっていた男性の妻と子供を焼死させ、死刑判決を受けた女性と彼女に関わった事...
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図書
貸出可能
(14人)
134. 鏡の背面
篠田 節子‖著
集英社 2018.7
あめんぼう さんの評価:
夫のDVや虐待から逃れた女性を受け入れる施設が火事にあい、その施設の運営者と職員の女性2人が焼死した。
運営者である女性はマスコミにも取り上げられるほどカリスマ性のある女性だったが、実は死体を調べた所、別人だという事が判明する。
しかも、焼死したのは連続殺人の疑いのある女性だった。
施設のことを取材していた女性記者は彼女が何者なのか、何故22年も別人になりすましていたのか探っていく。
人は観察、模倣といった努力により、どれだけ自分以外の人間になりきれるものなのかー。
それとも、22年という長い年月、その人物になりきり、その環境に身を置くことで実際にその人そのものになってしまうという事があるのかー。
亡くなった女性は、世間的に毒婦と呼ばれた女性で、何人もの男性を手にかけたという疑いがある。
だけど、彼女のなりきっていた女性は恵まれない人に手をさしのべる「聖母」のような女性で周囲に慕われていた。
全く正反対と思われる人間ー聖母と悪女。
だけど、そのどちらにも両方の要素があったのかもしれない。
聖母と思われた女性はもともとお金持ちで、貧しい人々にどこまでも寄り添うには甘さがあったのかもしれない。
反対に、悪女と思われた女性の中には環境さえ整えばいい人間に変われる、変わりたいという思いがあったのかもしれない。
全く正反対と思われる両者は実は紙一重で、背中合わせ。
それは回転扉のように、肩をポッと押せば、反対の顔が姿を見せる。
そんなものだったのかもしれないと思った。
善だけ、悪だけでできている人間なんて最早人間ではなくて、神様か獣のようなもの。
そう思えば、彼女は結局、「人間」だったということなのか、なんて事を思った。
夫のDVや虐待から逃れた女性を受け入れる施設が火事にあい、その施設の運営者と職員...
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貸出不可(未所蔵)
(1人)
135. 潜在光景 恐怖短編集
KADOKAWA 1994.10
松本清張 〔著〕
あめんぼう さんの評価:
松本清張の恐い話を寄せ集めた短編集。
7話収録。
「潜在光景」
妻がいるのに、昔の知人女性と男女の関係になった男。
彼女には幼い一人息子がいるが、男はその子に嫌われていて自分に殺意があるのでは?と危惧する。
自分がそうだから相手もそうだと思う。幼い子どもは本当に殺意があったのか・・・。
「八十通の遺書」
八十通の遺書を遺し自殺した知人男性のことを回顧する主人公。
「発作」
公私共に鬱々した日々を過ごす男。
男は電車で居合わせた乗客のある行動に腹を立ててー。
最初の方の何気ない場面に伏線が張られている。こういう事はあると思う。それは本人にしか分からない。
「黒い血の女」
実家のため、妹のためと言いながら、妹夫婦の仲を壊した姉。
その後も女の陰湿で狂暴な血は周囲をまきこみながら、さらなる悲劇をまねく。
「鉢植を買う女」
不細工で男に相手にされない女の頼りにするものはお金。お金をためこんだ彼女は金貸しをするようになり、借金を返せない男と懇ろになるがー。
「鬼畜」
気の強い嫁に頭の上がらない男。
自営の印刷業が好調な時に男は愛人をつくり、子供を3人もうける。
やがて、事業が傾いた時、女は子供を男に預け姿をくらます。
妻は見えない圧力により、男に子供を始末するようにしむける。
映画にもなった有名な話。何度も実父に殺されかける男の子は何を考えていたんだろう。映画では大竹しのぶの演技が印象的だった。
「雀一羽」
徳川綱吉が将軍の時代。
生類憐みの令の発令により、動物をいためる事はご法度とされていた。
真面目に仕事をこなし周囲から認められていた家臣は、自分の家来が雀一羽を殺した事により閑職に追いやられる。
人は順調な時、環境が整っている時なら誠実な人でいられるのはたやすいのかもしれない。
そうでない時、その人の本質が表れる。本当の強さが問われるのかもしれないと、この話を読んで思った。
どの話も時代が時代だけに素朴さを感じた。
ストーリーもいたってシンプルで読みやすい。
登場人物たちも今の人間ならこうはいかないというものがある。
だけど、そのシンプルさの中に人間の本質をついた感性がキラッと光っている。
私は山歩きしている時、霊に遭遇するより生きている人間に会うのが一番恐い。
この世で一番恐いのは人間の心だと思う。
これは、そういう短編集だと思う。
松本清張の恐い話を寄せ集めた短編集。7話収録。「潜在光景」妻がいるのに、昔の知人...
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図書
貸出可能
(46人)
136. 護られなかった者たちへ
[宮城県警シリーズ] [1] 中山 七里‖著
NHK出版 2018.1
あめんぼう さんの評価:
意図的に餓死の状態に追い込まれ、殺害された死体が見つかる。
その後も同様の死体が見つかり、2人の被害者の共通点として、福祉の仕事に携わっていた事が分かる。
彼らの周囲の人間は皆一様に彼らは人格者だったと言うが、事件を追う刑事たちは彼らの別の面を知る事となる。
別に、8年いた刑務所から出所した若い男性の話。
彼は殺された2人に関わっていて、別の男性の居場所を追っている。
周囲は彼の事を真面目な人間だと言うが、彼は事件に関わっているのかー。
どんでん返しというほどでもないけど、ある真相が最後に分かる仕組みになっている。
だけど、その真相は早い段階でほぼ分かって「やっぱね・・・」という感想しかなかった。
でも、それよりこの本では生活保護を受ける実態が描かれていて、それを描きたいための事件という気がした。
私は判官びいきで、こういう話だと殺された二人に怒りや憎悪を感じながら読む、けれど、この話ではそうはならなかった。
彼らは杓子定規で、情がない人間だけれど、職務に忠実な公務員だったともいえる。
むしろ、公務員が人間味のない対応をとっても、それが優秀だという事にもなる。
そんな体制の方に問題があるし、この国は弱い人間に冷たいな・・・と思った。
何か、そういうのはどんどん加速しているようで恐い。
怒りを覚えるとか、泣くとか、そこまで心揺さぶられる本ではなかったけど、こういう風に生活保護について考えるきっかけになる本だとは思う。
意図的に餓死の状態に追い込まれ、殺害された死体が見つかる。その後も同様の死体が見...
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図書
貸出可能
(4人)
137. 脱・呪縛
世界をカエル 鎌田 實‖著 こやま こいこ‖絵
理論社 2018.12
あめんぼう さんの評価:
可愛い表紙で、10代向けに書かれた自己啓発本。
・・・なのに、このタイトルって、合ってないな~とふと思った。
表紙を見ずにタイトルだけ見たら恐い感じがする。
内容は10代向け自己啓発本で、まず最初に、
大人はご遠慮ください。
(十代のおさらいをしたい人なら、大歓迎です)
とある。
その通り、若い子向けの話し言葉で書かれている。
・・・けれど、読んでいて十代といってもどの年代を対象にしてるんだろう?と思った。
小学生向けにしては漢字にしろ、内容にしろ少し難しい。
だけど、書かれている言葉遣いは小学生向け。
そして、ティーンエイジャーを対象にしているからというのもあるだろうけど、欅坂46とかアイドルの事を書いたりしているのも、何かわざとらしい気がした。
もちろん、ここに書いてあるようにファンなのは違いないと思うけど・・・。
私が中学生の頃、これを読んでどう思うだろう?
心に響くだろうか。
なんて事を思った。
そして、見事に今の私には何もヒットしなかった。
内容について少しふれると、
呪縛とは、親とか、生まれた場所、環境とかそういったものを例に挙げていて、それは絶対ではないとある。
そして、ご自身の生い立ちについて書かれている。
家が貧乏だったこと。
育ての親は実の親ではなかったこと。
奨学金をもらい、働きながら勉学に励んだこと。
ご自身が今までしてきた活動のこと・・・。
私が記憶に残ったのは、アウシュビッツを訪れた時の話。
実際に使われていたというトイレ(というものでなくただの穴)が並んでいるのを見て、「うわ・・・」となった。
そして、その後に書かれていたこと。
そんな人間としての尊厳を奪われ、自由の全くない中でほんのわずか生き残った人がいた。
それはどんな人かと言うと、「丁寧な生活をする」人たち。
服を整え、指で歯を磨く。
そんな人たちが生き残った。
それは今の時代にも通じて言える事だと思い、「なるほど」となった。
可愛い表紙で、10代向けに書かれた自己啓発本。・・・なのに、このタイトルって、合...
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貸出不可(未所蔵)
(1人)
138. 名医の身心ことばセラピー 効くことば92
さくら舎 2017.12
上月正博
あめんぼう さんの評価:
自己啓発本にしては珍しく、心だけでなく、体にも焦点を当てた本。
心と体、両面を健全にするための考え方が述べられている。
その考え方というのは作者の考えというものもあれば、歴代の名言を紹介し、それに私見を述べられたものもある。
個人的には最初の方に書かれた体についての考え方の方が「なるほど」と思う事が多かった。
それは作者が医学博士で、その経験、知識から書かれたものだからだと思う。
例えば、
「お前はお金で食べ物を買ったつもりかもしれないが、同時に金で脂肪を買っている」
脂肪を買った結果として、あなたの財布はやせるが、あなたは太る。
その後、100キロカロリー消費するのに、
やや強いウォーキングを25分、自転車で20分、ゴルフで20分必要とある。
たった20分やそこらだけど、実際にやってみるときつい。
こういう具体的な数字が書いてある箇所は「なるほど」となった。
また、未来が残されている間は、クヨクヨせずにまた挑んでいこう。
未来でいったん成功したら過去のそれまでの失敗は未来の成功の素になり、オセロゲームのように過去の失敗を上書きできる。
というのはその後にあるイラストでイメージ的にも響いた。
この話は、IBM初代社長のトーマス・J・ワトソンの言葉をもとに書かれている。
私はいつもこういう本を読む時は、パラパラッとめくってひっかかる言葉があれば読む。
それで言うと、この本では、
「ミスをしない人間は何もしない人間だ」
「復讐の最善の方法は同類にならないこと」
という言葉にひかれた。
読みやすい本だし、心身を健康にしようと思うきっかけになるかもしれない本だと思う。
自己啓発本にしては珍しく、心だけでなく、体にも焦点を当てた本。心と体、両面を健全...
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図書
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(25人)
139. 嚙みあわない会話と、ある過去について
辻村 深月‖著
講談社 2018.6
あめんぼう さんの評価:
読んでいる時にふとタイトルを見て、「あ~、そういう事か」と思った。
タイトルが全てを物語っている短編集だと思う。
4話収録。
「ナベちゃんのヨメ」
学生時代の男友達が結婚するという知らせを受ける女性。
彼はグループ内で「いい人」で通っていたが、そんな彼が結婚する相手の女性はどうも変わった人でー。
皆薄々分かっているけど、彼が恋人を欲しがっているのに、知らんぷり。
美味しい所どりで「都合のよい男友達」として彼をあつかっていたー。
だから、彼がどんな女性を選ぼうと本人が幸せなら良しとすしなければ・・・。
すごく、微妙な心理で、だけどこういうのってあるだろうと思う。
「パッとしない子」
「早穂とゆかり」
は同じような内容の話。
パッとしない教え子と再会する女教師。
変わった子と思っていた同級生と再会する記者の女性。
その再会で彼らは自分が相手にどう思われていたか知る事となる。
「ママ・はは」
独善的でマジメな母親に苦しめられた女友達の話。
彼女は成人式の時に着た着物によるあれこれの話を主人公に話して聞かせる。
読んでいて、どれが本当なんだろう?と思った。
正に会話が噛み合わない。
起きた出来事はひとつでも、それを記憶する脳はそれぞれで、自分の中でそれぞれの様相になる。
どの話も、分かりやすい悪人、善人に分かれてなくて、だからより現実的だと感じられた。
こういうのってあるよね・・・と思える話ばかり。
いじめられていた、という人たちもおかしい気がするし、主人公たちも都合の悪い事は覚えてないんだろうと思う。
本当に、繊細で、微妙な感情のズレ・・・。
言葉って難しいと思う。
言い方ひとつで同じ言葉も全然違うものになるし、それが他人から伝え聞いたものなら余計そうだと思う。
もし、こんな微妙な言葉の行き違いで恨まれるのなら・・・自分自身も同じような事はあるかもしれないと思う。
読んでいる時にふとタイトルを見て、「あ~、そういう事か」と思った。タイトルが全て...
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図書
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(4人)
140. 痛い靴のはき方
幻冬舎文庫 ま-10-18 益田 ミリ‖著
幻冬舎 2018.8
あめんぼう さんの評価:
益田ミリさんのエッセイ。
本自体がとても薄くてすぐに読める。
イラストはちょこちょこっと載ってるくらい。
正直、読み終えてすぐに内容をきれいさっぱり忘れた。
特に心に響くとか、ひっかかりのある内容じゃないけど、それはそれで軽く読めていいかなと思う。
読んでいて、相変わらず日常のちょっとしたひっかかりをそのままにせずに自分の中に落とし込んでるな~と感心した。
傘を買いに行く時、鍋を買う時、こういうのを買おうをあらかじめ決めて行ったものの、値下がりしてお得感のある物を買ってしまう・・・。
そんなの、別に意識もしてないけど、この本のように文章にしているのを見ると、「ああ、そういうのってあるな~」と思うし、そういうのを流さずに覚えているっていうの、丁寧に生きてるな~と感心する。
あと、ドイツに行った際、片田舎の店で無造作にビルケンの靴が積んであったというのは「へぇ~」と思った。
あとがきの後の作者らしき女性のイラストがほのぼのしていて、シンプルな絵なのに、何かいいな~と思った。
益田ミリさんのエッセイ。本自体がとても薄くてすぐに読める。イラストはちょこちょこ...
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