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鏡の背面
集英社 2018.7
篠田 節子
∥著
(14人)
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竜王図書館 <1012326557>
貸出可 / 1F棚16/913.6サ-タ / / /913.6/シ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-08-771152-3
13桁ISBN
978-4-08-771152-3
書名ヨミ
カガミ ノ ハイメン
著者ヨミ
シノダ セツコ
分類記号
913.6
価格
¥2000
出版者ヨミ
シュウエイシャ
大きさ
20cm
ページ数
534p
抄録
薬物依存症患者やDV被害者の女性たちが暮らすシェルターで発生した火災。聖母のように優しい「先生」は入居者を助け、死亡。皆が悲しむなか、死体は別人だと発覚し…。『小説すばる』連載を加筆・修正し単行本化。
著者紹介
1955年東京都生まれ。「絹の変容」で小説すばる新人賞、「ゴサインタン」で山本周五郎賞、「女たちのジハード」で直木賞受賞。
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重い
(2019/04/15)
ぽやんぽやん/下野市立図書館
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人間の心の中にある 負の部分をとてもよく描写していると感じました。話の流れも 引き込まれると言うよりは どちらかというと 底なし沼にはまって ズブズブと引き込まれてしまうような感覚になりました。ただ ホラーが苦手の私には 古民家で囲炉裏の明かりしかない中で語り部の話を聞いているようで とても 怖くでも途中で引き返せないような そういう感じで後半は 寝る前に読む本ではなく 昼間に一気に読む本になっていました。
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結局は人間だった
(2019/01/14)
あめんぼう/東温市立図書館
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夫のDVや虐待から逃れた女性を受け入れる施設が火事にあい、その施設の運営者と職員の女性2人が焼死した。
運営者である女性はマスコミにも取り上げられるほどカリスマ性のある女性だったが、実は死体を調べた所、別人だという事が判明する。
しかも、焼死したのは連続殺人の疑いのある女性だった。
施設のことを取材していた女性記者は彼女が何者なのか、何故22年も別人になりすましていたのか探っていく。
人は観察、模倣といった努力により、どれだけ自分以外の人間になりきれるものなのかー。
それとも、22年という長い年月、その人物になりきり、その環境に身を置くことで実際にその人そのものになってしまうという事があるのかー。
亡くなった女性は、世間的に毒婦と呼ばれた女性で、何人もの男性を手にかけたという疑いがある。
だけど、彼女のなりきっていた女性は恵まれない人に手をさしのべる「聖母」のような女性で周囲に慕われていた。
全く正反対と思われる人間ー聖母と悪女。
だけど、そのどちらにも両方の要素があったのかもしれない。
聖母と思われた女性はもともとお金持ちで、貧しい人々にどこまでも寄り添うには甘さがあったのかもしれない。
反対に、悪女と思われた女性の中には環境さえ整えばいい人間に変われる、変わりたいという思いがあったのかもしれない。
全く正反対と思われる両者は実は紙一重で、背中合わせ。
それは回転扉のように、肩をポッと押せば、反対の顔が姿を見せる。
そんなものだったのかもしれないと思った。
善だけ、悪だけでできている人間なんて最早人間ではなくて、神様か獣のようなもの。
そう思えば、彼女は結局、「人間」だったということなのか、なんて事を思った。
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運営者である女性はマスコミにも取り上げられるほどカリスマ性のある女性だったが、実は死体を調べた所、別人だという事が判明する。
しかも、焼死したのは連続殺人の疑いのある女性だった。
施設のことを取材していた女性記者は彼女が何者なのか、何故22年も別人になりすましていたのか探っていく。
人は観察、模倣といった努力により、どれだけ自分以外の人間になりきれるものなのかー。
それとも、22年という長い年月、その人物になりきり、その環境に身を置くことで実際にその人そのものになってしまうという事があるのかー。
亡くなった女性は、世間的に毒婦と呼ばれた女性で、何人もの男性を手にかけたという疑いがある。
だけど、彼女のなりきっていた女性は恵まれない人に手をさしのべる「聖母」のような女性で周囲に慕われていた。
全く正反対と思われる人間ー聖母と悪女。
だけど、そのどちらにも両方の要素があったのかもしれない。
聖母と思われた女性はもともとお金持ちで、貧しい人々にどこまでも寄り添うには甘さがあったのかもしれない。
反対に、悪女と思われた女性の中には環境さえ整えばいい人間に変われる、変わりたいという思いがあったのかもしれない。
全く正反対と思われる両者は実は紙一重で、背中合わせ。
それは回転扉のように、肩をポッと押せば、反対の顔が姿を見せる。
そんなものだったのかもしれないと思った。
善だけ、悪だけでできている人間なんて最早人間ではなくて、神様か獣のようなもの。
そう思えば、彼女は結局、「人間」だったということなのか、なんて事を思った。