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レビュー一覧 (83件)
中務光人さんの投稿レビュー/池田市立図書館
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31. 糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて
幻冬舎 2015.11
山田悟 著
中務光人 さんの評価:
著者は糖尿病の専門家で、北里大学北里研究所病院 糖尿病センター長。糖質制限食に関して有名。
本書は、糖尿病の人だけでなく、健康な中高年の人にも適用できる内容で糖質制限の程度は軽い。
本書のよい点は、まず 「糖質」 などの言葉の説明がきっちりされていて、糖質制限が食後血糖に
及ぼす影響についての基礎的なことがしっかり書かれている。
しかし、独善的なこと・根拠の乏しいことも書かれており、引用文献の説明では誤った記載もある。
以前読んだ医師向けの解説論文では、理屈もしっかりしていたのに・・・
著者は糖尿病の専門家で、北里大学北里研究所病院 糖尿病センター長。糖質制限食に...
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(1人)
32. 安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと
岩波ブックレット No.1006 安藤 泰至‖著
岩波書店 2019.7
中務光人 さんの評価:
著者は 1961年生まれ、現在鳥取大学医学部保健学科准教授。専門は宗教学・生命倫理・死生学。
この書の半分は、言葉の説明である。安楽死、尊厳死という語はいずれもあいまい。
実際に行われる行為から分類すると、以下のようになる。
① 積極的安楽死 医師が注射をして死なせること
② 医師幇助自殺 医師が致死薬を処方 (飲むか飲まないかは患者の自由)
③ 延命治療中止~手控え
日本では、尊厳死というのは、上記 ③ 「延命治療中止~手控え」 という使われ方がよくされる。
著者はこれらのこと全てについて、「必ずしも反対はしないが法制化には反対」 という姿勢。
例えば、日本でも一般的になりつつある ③の延命治療の拒否ということについての疑問点。
(1) その人の見通しについて、医師から十分な説明が得られているのか ?
(2) 死ななくて周囲の支えが十分にあったとしても、その選択をするのか ?
(3) また一般の人が元気な時に想像する 「悪くなった時の自分の気持ち」 が正確がどうか ?
など疑問が山積する。
法制化をすれば、むしろ人を(意図に反して) そちらの方に誘導する結果にならないか ?
それよりも、状態の悪くなった人を支える医療・社会を目ざすべきである。
私(今書評を書いている私) の人生観とは異なった部分も多く、全てに賛成できるわけではないが、
書かれてあることの信憑性は非常にありそうで、話の筋も非常に通っていて明快である。
著者は 1961年生まれ、現在鳥取大学医学部保健学科准教授。専門は宗教学・生命...
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(1人)
33. おサボり筋トレ
毎日新聞出版 2019.5
森谷敏夫
中務光人 さんの評価:
著者は1950年生まれ。元京都大学大学院 人間・環境学研究科教授。
この書の主目的は、「高齢者の健康維持」 ではなく、「若い女性のための "健康的"
かつ "よい体型" づくり」 のことのようです。
と言っても高齢者のためにも有用な情報は書かれています。
著者の最も言いたいことは
若い女性の美容目的の『運動を伴わない食事制限』は、筋肉は痩せるけれど
脂肪はそれなりに残り、引き締まったボディラインを作らない。
さらに、筋肉が減少するためにカロリーが消費できず、肥えやすくなる。
よい方法は、時間の合間を利用した『ちょっとした筋トレ』を続けること。
これを心がければ、食事制限をしなくてもよい体型を作ることができる。
その他、著者が勧めていることは
・日常生活の中で、「エスカレーターは使わずできるだけ階段を使う」
というようにできるだけ筋肉を使うようにする。
・ゆっくり歩くだけでは筋肉を使わないので、歩く中に
軽いジョギング・短い走りなどのメリハリを入れる。
・簡単で負担の少ない筋トレの方法が幾種類が図解で示されている。
よいことも多く書かれているけれど、以下のようなまちがい・誇張がたくさんあります。
・好きなだけ食べていい (p16)
・筋肉をうまく使えば、どんな人でも簡単にやせられます(p19)
・自律神経を鍛える唯一の方法、それこそが筋トレのような 「激しい運動」(p31)
・私は日ごろから 「自分は絶対にがんにはならない」 と公に宣言しています。
なぜそんな自信があるかというと、普段から習慣的に運動をしつつ、考えながら
食事をしているからです。(p76)
著者は1950年生まれ。元京都大学大学院 人間・環境学研究科教授。この書の主目...
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(1人)
34. 健康の経済学 医療費を節約するために知っておきたいこと
中央経済グループパブリッシング 2018.4
康永秀生
中務光人 さんの評価:
著者は医師で、東大教授(臨床疫学・経済学)
質を落とさず医療費を抑える為 (項目によっては副作用の軽減・健全な医療の維持の為)
様々な提案~お勧めをしている。
列挙すると・・・
一般の人への提案 -「医師への提案でもある」 ものを含めて-
(1) 必要以上の検査はしない。要求しない。(例)頭部外傷で頭部CTは必要でないことも多い
(2) "かぜ" に抗菌剤は使わない。要求しない。(∵ かぜに抗菌剤は無効である)
(3) 特に高齢者などで、(可能ならば、できるだけ) 多種類の併用は避けよう。
但し、自己判断での服薬中止はしないように。
(4) 薬局で処方箋の要らない薬を購入して自分で服用すること(セルフメディケーション)
は、個人として金銭的にあまり特にならないし、時には危険なこともある。
(5) できるだけ後発医薬品(特許切れのため他社から発売される薬価の低い薬)
を使おう。要求しよう。
(6) 軽い症状での救急車の使用は避けよう。と言っても、そうでない人もいるので、
将来は、救急車を有料にすべき。(但し、低所得者は別途、一部~全額を還付すべき)
(7) 夜間・休日の受診は、病状としての必要性がなければできるだけ避けよう。
(8) 国などが、以下の (b), (c), (e) のような施策を施行していく場合、
個人にとってはある程度の痛みを伴うものではあるけれど、
医療を持続させるためには必要であることを理解するべきである。
医師への提案
(A) 薬の選択にあたっては、費用と効果を天秤にかけて処方するように。
国・各自治体の施策に関すること
(a) 非常に効果な薬(例 オプジーボ) は、薬価を合理的な価格まで下げることと、
効果のありそうな人とそうでなさそうな人とを見極めるための検査の開発が重要。
(b) 現在の日本のように 「どこの診療所も受診できる」 という制度はやめて、イギリス
のように、通常は、個々に希望して登録した "家庭医" を受診し、必要あれば
その "家庭医" を通じて他の医療機関を受診する。
これによって 「必要以上の多機関受診」 を防ぐことができる。
また、家庭医の報酬を、現在の日本のような 「診察+検査+処方+・・・」 のような
方式でなく、登録患者数に応じた報酬に変える。
これによって、必要以上の検査や通院を抑制することができる。
(c) 各自治体が競うに、子供の医療費助成の "年令層"・"所得層" を広げているが
これは医療経済を悪くしている。低所得者層に対しては必要だが、所得層を
むやみに広げるべきでない。
(d) 病院が過剰なため、「入院の必要の少ない人」 までも入院してしまう現状がある。
(例) 本来介護施設でよい人も病院でみる。
(e) 病院の機能分担・機能の集約化を進める
それによって、利便性は悪くなるものの医療自体がよくなる。
(f) 医師の仕事を一部看護師・事務職などに移していく。(医師不足にも有用)
(g) 健診などの予防対策では医療費を減らすことができない
非常にオーソドックスな提案の数々で、医療の第一線で働いていた医師の私も、
(細かい部分での異論はあるものの) 多くの点で同感である。
日本の保険診療は、このままでは破綻するのは必定。
ここに挙げられた提案を全て行ったとしても、いずれ破綻する。
それ以上の事が必要と思う。
破綻を防ぐ~先延ばしするために、個々の診療現場で医師の責任は重大だし、
大きな流れを作る政府の無作為~低作為こそが大きな問題ではあるけれど、
国民の1人1人ももできる範囲内で、少しずつでも努力しなければいけないと思う。
そうでなければ、今の若い人たちがより大変なことになる。
著者は医師で、東大教授(臨床疫学・経済学)質を落とさず医療費を抑える為 (項目に...
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(2人)
35. ブロックチェーン
相互不信が実現する新しいセキュリティ ブルーバックス B-2083 岡嶋 裕史‖著
講談社 2019.1
中務光人 さんの評価:
著者は、中央大学准教授。専門は情報ネットワーク・情報セキュリティ。
ビットコインなどで時々耳にする言葉 「ブロックチェーン」。
聞きかじり程度にでも知っておきたいという位の気持ちで読んでみた。
一部理解できない部分もあったが、ブロックチェーン、ビットコイン、
マイニング。これらがなんとなく理解できた。
ビットコインの行く末も、自分なりに想像することもできるようになった。
ブロックチェーンを礼賛するというよりは、「欠点をしっかり押さえるように」 と
忠告している。
細部にこだわらなければ、ザーッと読み流しのできる書である。
著者は、中央大学准教授。専門は情報ネットワーク・情報セキュリティ。 ビットコイ...
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図書
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(1人)
36. 地下水は語る
見えない資源の危機 岩波新書 新赤版 1374 守田 優‖著
岩波書店 2012.6
中務光人 さんの評価:
江戸時代からの井戸の簡単な歴史、揚水過多による地盤沈下や湧水の枯渇、
地下鉄道建設に伴う水脈遮断の影響、地下水位の上昇に伴う地下鉄道施設の損傷、
地下水利用に関する法制度。などが記載されている。
地下水に関する基礎的な説明が、実例を交えて説明させていてわかりやすい。
江戸時代からの井戸の簡単な歴史、揚水過多による地盤沈下や湧水の枯渇、地下鉄道建設...
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図書
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(1人)
37. 宣教のヨーロッパ
大航海時代のイエズス会と托鉢修道会 中公新書 2516 佐藤 彰一‖著
中央公論新社 2018.11
中務光人 さんの評価:
内容は
・宗教改革 と それに対するカトリックの反省
・托鉢修道会
・イエズス会の誕生~活躍
・スペインとポルトガルを中心とするアジア・アフリカ・南北米への航路の発見・進出
それと平行して、キリスト教各会派の宣教師たちの活躍
日本については別章として約50ページ
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私の知らない地名・人名・その他の単語がどんどんでてくる。
また私にとっては詳しすぎる事柄も多い。
「これくらいが 読みごたえがあってよい」 とする人もおられるだろうが
多くの人にとっては、ちょっと詳しすぎるのではないだろうか。
内容は ・宗教改革 と それに対するカトリックの反省 ・托鉢修道会 ・イエズス会...
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図書
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(6人)
38. 一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
公立高校教師YouTuberが書いた 山崎 圭一‖著
SBクリエイティブ 2018.8
中務光人 さんの評価:
全351頁(本文 334頁) だが、字が大きく行間が広いので、ボリュームはむしろ小さい。
全体が10の章に分けられている。
他の教科書と客観的に大きく異なるのは
(1) 本文中に ○○○○年 というのが一切書かれていない。
(2) 注釈による説明が全くなし。
(3) 巻末の索引がない。
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多くの部分で、他の教科書のように、「単なる出来事の羅列」 というのでなく、
歴史的な流れがわかりやすく説明されていて、とても通読しやすいと思う。
しかし、私にとっては、「年の記載がないこと」 「注釈などによる説明が少ないこと」 を
欠点としてとりあげたい。
タイトル 「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」 というのは、どうかと思う。
むしろ 「世界史の流れを、まず大雑把につかもう」 とでも言うべきかと思う。
全351頁(本文 334頁) だが、字が大きく行間が広いので、ボリュームはむし...
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図書
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(5人)
39. 日本の税金
第3版 岩波新書 新赤版 1737 三木 義一‖著
岩波書店 2018.9
中務光人 さんの評価:
著者は東京都生まれ。弁護士。元政府税調専門家委員。現青山大学長・民間税制調査会
メンバー。
「はじめに」 で、最近10年余りでの税制の変化が書かれていて、その後、各論(税別)が7章。
(1)所得税、(2)法人税、(3)消費税、(4)相続税、(5)間接税、(6)地方税、(7)国際課税
(終章)政治との関係。
内容は、「どのようにして節税するか」 というようなものではなく、現行税制の基本、
なぜそのようになっているか?、現行税制の公平性・格差是正への寄与・その他の問題点
などが論じられている。
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著者が大きな問題としているのは、(私の理解では)
(1)政治がポピュリズムに陥り、財政規律が改善しない。
(2)高所得者層は租税回避のため、(税務上の)海外逃亡をしやすい。
(3)税制が益々複雑なものとなっている。
これらを、改善するためには、
・まず議員たちがしっかりと税制を学ぶこと。
・私たちも減税ばかり求めずに、税制をある程度は知り正しく行動すること。
・そして海外への租税回避を避けるために、国際協調を目ざすこと。
具体的な1例としては、現政権の消費税増税の延期につぐ延期。そして複雑・面倒な割に
格差是正への寄与の少ない軽減税率の導入などを批判している。
私にとって、基本的な税制を知るのにとってもよかった。(考えのあわない部分もふるが)
政府・国会での議論の善し悪しの判断のために、ぜひ一読をお勧めします。
著者は東京都生まれ。弁護士。元政府税調専門家委員。現青山大学長・民間税制調査...
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図書
(1人)
40. ブルーベリー
12か月栽培ナビ 5 伴 琢也‖著
NHK出版 2017.4
中務光人 さんの評価:
著者は東京農工大農学部付属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター助教授。
専門は、果樹園芸学。特にブドウとブルーベリーを研究対象としている。
わかりやすく書かれている。特に剪定などについては、さし絵がわかりやすい。
著者は東京農工大農学部付属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター助教授。...
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中央公論新社 2018.11
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