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安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと
蔵書数: 1冊 貸出数: 0冊
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竜王図書館 <1012364855>
貸出可 / 1F棚35/468ク-493.1オ / / /490/ア/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-00-271006-8
13桁ISBN 978-4-00-271006-8
書名ヨミ アンラクシ ソンゲンシ オ カタル マエ ニ シッテ オキタイ コト
著者ヨミ アンドウ ヤスノリ
叢書名ヨミ イワナミ ブックレット
分類記号 490.154
価格 ¥520
出版者ヨミ イワナミ ショテン
大きさ 21cm
ページ数 62p
一般件名 安楽死
一般件名 尊厳死
抄録 安楽死や尊厳死をめぐる議論はなぜ混乱するのか? 知っておくべき歴史や背景、言葉のからくりを指摘し、その議論が陥りやすい落とし穴を明らかにし、「よい死」を語る前に真に議論すべきことは何なのかを考える。
著者紹介 1961年生まれ。京都大学大学院文学研究科(宗教学)博士後期課程2年修了。鳥取大学医学部保健学科准教授。日本学術会議連携会員。専門は宗教学・生命倫理・死生学。
2人中 2人が好評価
前半は言葉の説明、後半が本論。
(2019/08/29)
中務光人/池田市立図書館
 著者は 1961年生まれ、現在鳥取大学医学部保健学科准教授。専門は宗教学・生命倫理・死生学。
 この書の半分は、言葉の説明である。安楽死、尊厳死という語はいずれもあいまい。
実際に行われる行為から分類すると、以下のようになる。
  ① 積極的安楽死     医師が注射をして死なせること
  ② 医師幇助自殺     医師が致死薬を処方 (飲むか飲まないかは患者の自由)
  ③ 延命治療中止~手控え
日本では、尊厳死というのは、上記 ③ 「延命治療中止~手控え」 という使われ方がよくされる。
 著者はこれらのこと全てについて、「必ずしも反対はしないが法制化には反対」 という姿勢。
例えば、日本でも一般的になりつつある ③の延命治療の拒否ということについての疑問点。
    (1) その人の見通しについて、医師から十分な説明が得られているのか ?
    (2) 死ななくて周囲の支えが十分にあったとしても、その選択をするのか ?
    (3) また一般の人が元気な時に想像する 「悪くなった時の自分の気持ち」 が正確がどうか ?
など疑問が山積する。
法制化をすれば、むしろ人を(意図に反して) そちらの方に誘導する結果にならないか ?
それよりも、状態の悪くなった人を支える医療・社会を目ざすべきである。

 私(今書評を書いている私) の人生観とは異なった部分も多く、全てに賛成できるわけではないが、
書かれてあることの信憑性は非常にありそうで、話の筋も非常に通っていて明快である。

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