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レビュー一覧 (83件)
中務光人さんの投稿レビュー/池田市立図書館
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71. 日清戦争
近代日本初の対外戦争の実像 中公新書 2270 大谷 正‖著
中央公論新社 2014.6
中務光人 さんの評価:
本文 259頁
著者は 1950年鳥取県生まれ。大阪大学文学部卒。2014年現在 専修大学文学部歴史学科教授。専門は日本近代史・メディア史。
舞台となった朝鮮での開戦前の状態から、日清戦争そのもの、そして形式的な終戦である下関講和条約後の台湾・朝鮮での戦闘のくすぶりまで、しっかりと網羅的に書かれている。
また日清戦争に対する評価~考察は、特にどちらにも片寄らず、好感を持って読むことができた。
メディア史を専門としているだけあって、この分野に多くの頁が割かれているが、これはこれで余談として興味深く読めた。
ただ、日清戦争当時、メディア・世論が現在では考えられないくらい好戦的になっていった背景について、ほとんど記載がなかったのは残念。
本文 259頁著者は 1950年鳥取県生まれ。大阪大学文学部卒。2014年現在 ...
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(1人)
72. 沖縄鉄血勤皇隊 人生の蕾のまま戦場に散った学徒兵
高文研 2017.6
大田昌秀
中務光人 さんの評価:
130×186mm 全319頁
編者は1925年沖縄県久米島生まれ。1945年師範学校在学中に鉄血勤皇隊として沖縄戦に参加。戦後、早稲田大学卒業後、琉球大学社会学科教授、沖縄県知事(2期8年)、参議院議員(1期6年)。
沖縄では、終戦の年の 3月25日から中学(旧制)・実業学校・師範学校 全12校に動員命令がかかり、10歳台(大部分は13~18歳)の男子生徒 1418名 と 教師 46名 が戦闘に参加する。
このことに関して次のような配分で頁が割かれている。71頁(序章と沖縄戦の概略・男子生徒の動員の全体像)、154頁(全12校の動員と活動の様子・体験談)、64頁(戦没者の慰霊)、その他。
この中で、体験談には、51頁が割かれ 27名が証言~遺書を残している。
特に関心がない人でも、この体験談だけでも読むのは、いろいろな意味で意義深いことだと思います。読む適齢期としては、中学生前後かなという気がします。
130×186mm 全319頁編者は1925年沖縄県久米島生まれ。1945年師範...
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図書
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(1人)
73. 40歳からの「認知症予防」入門
リスクを最小限に抑える考え方と実践法 ブルーバックス B-1988 伊古田 俊夫‖著
講談社 2016.10
中務光人 さんの評価:
小B6判(新書に近い) 全220頁
前半は、認知症の予防の具体的な実践方法が主で、認知症の頻度などの記載があります。
後半は、認知症の症状・治療、それに具体的な逸話などが紹介されています。
著者は脳神経外科医で、内容からも認知症は特に専門としていない印象を受けました。
結果としてのお勧めの行動はこれでだいたい良いと思うのですが、お勧め予防法の根拠がいい加減な部分もあり、全ては信用できない書のように感じました。
この本より2年前に出版された、山口晴保氏の 「認知症予防」 の方が、ずっと根拠もしっかり記載されていて信頼のできるように思います。
でも、気軽にサッと読める点においては、本書の方が優るかも知れません。
アマゾンでの本書の評価は、まあまあ良いようです。
小B6判(新書に近い) 全220頁前半は、認知症の予防の具体的な実践方法が主で、...
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図書
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(6人)
74. 寿命はなぜ決まっているのか
長生き遺伝子のヒミツ 岩波ジュニア新書 824 小林 武彦‖著
岩波書店 2016.2
中務光人 さんの評価:
新書版 本文193頁。著者は 神奈川県出身。1963年生 東京大学分子細胞生物学研究所ゲノム再生研究分野教授。
大部分が、「細胞の寿命、しいては個体の寿命がどのように決まっていくか」ということに割かれていて、「寿命を延ばすためために私達が何をしたらよいか」ということについては、ごくわずかな記載のみ。内容の難しさについては、平易すぎるくらいに書かれている部分もあるが、著者が実際に取り組んだと思われる部分などが、詳しすぎて十分に理解できなかった。
最後の章では、「もし人間の寿命がすごく延びたら・・・」という点が、生物学的なレベルから社会的なレベルに至るまで書かれていて、「かならずしも良いものでない」と結論されている。このような研究をしている人は、ともすれば「人類のために!」等と自分たちの研究を誇るのみで、未来をしっかりと考えていないことを露呈しているが、この著者はその点、非常に好感を持てる。
全体としてよい本だと思うが、私の理解力を超えている部分があったのが残念だった。これは大部分が私のせいだとは思うが・・・。
新書版 本文193頁。著者は 神奈川県出身。1963年生 東京大学分子細胞生物学...
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(1人)
75. なにをどれだけ食べたらよいか。
ゴルフダイジェスト社 2014.5
柴田博 著
中務光人 さんの評価:
著者は医師で大学教授(医学部ではありません)。
何が健康によくて、何かそうでないか。をいろいろと書いてありますが、
大雑把なデータだけで結論を導いていて、全く信憑性がありません。
恐らく、独断的な思いこみがあって、それに都合の合うデータを少し並べて結論を導いているのではないでしょうか。
とても読むに耐えなくて、最初の30ページ位で読むのをやめたので、それより後のことはわかりませんが・・・。
著者は医師で大学教授(医学部ではありません)。何が健康によくて、何かそうでないか...
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図書
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(1人)
76. 琉球王国
岩波新書 新赤版 261 高良 倉吉‖著
岩波書店 1993.1
中務光人 さんの評価:
新書版。本文 161頁、序章と終章あわせて 27頁。
著者は 1947年沖縄県伊是名島生まれ。地元で琉球史を研究され、琉球大学教授・副知事もした人。
序章と本文によると、「歴史をひもとく」という作業にとても情熱的で、琉球と交易のあった中国・東南アジア等に何度も足を運ばれているようで、その為もあってか、記載されている内容は非常に信憑性があるように感じる。
ただ、歴史の流れを記載してあるのは 86頁。あと琉球王朝における辞令書と王朝内部の制度(これは恐らく著者の得意としている部分)に 69頁。そして、残りは著者自身の研究の姿勢と「琉球」という国についての考察。
したがって、私のように「琉球王国」を概観したいだけの者にとっては、余分なことが多すぎるようにも感じるが、「歴史をどのようにひもとくか」「歴史からどう考えるか」という視点は参考になる。「沖縄の独自性」「なぜ沖縄が日本なのか?」というようなことにも力点がおかれていた。
琉球のことを全く知らないと、読みづらいかも知れない。少しだけの予備知識はある方がよい。
新書版。本文 161頁、序章と終章あわせて 27頁。著者は 1947年沖縄県伊是...
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(1人)
77. 本音で語る沖縄史
新潮社 2011.6
仲村清司
中務光人 さんの評価:
A5よりやや小さい版。全270頁。
著者は 1958年大阪市生まれの沖縄人2世の作家。沖縄大学非常勤講師。1996年那覇市に移住し沖縄関係のいろいろな書を記している。
ページ数の多くは琉球王朝時代に割かれていて、その前、その後、共に各10%余り。
読んでいて気になったのは、史実があまりはっきりしない頃の記載で、著者の考え~想像で「・・・はずである」「・・・にちがいない」等々としていることが多かったことである。歴史小説ではないのだから、史実にまちがいなさそうかどうか、もう少し客観的に示してほしかった。こういう意味で信憑性に疑問を感じた部分もあった。
しかし、よく勉強されているようだし、全体の流れもスムースで読みやすく、初心者が読むにも難しすぎず、また少し知識がある人にとってもだいたい満足できる内容ではないかと思う。所々に著者の考えもちりらばめられているが、合理的でいやみに感じることもなくよい書だと思った。
A5よりやや小さい版。全270頁。著者は 1958年大阪市生まれの沖縄人2世の作...
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図書
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(1人)
78. 沖縄現代史
米国統治、本土復帰から「オール沖縄」まで 中公新書 2342 櫻澤 誠‖著
中央公論新社 2015.10
中務光人 さんの評価:
新書版全380頁(うち本文は 343頁)
著者は 1978年新潟生まれ。大学で歴史を勉強されその後も立命館大で現代史、特に沖縄現代史を研究されている。
対象時期は、終戦直後から 2014年末の翁長雄志知事誕生まで。この激動の時期の沖縄を教科書的な筆致でかなり細かく書かれている。内容は主に政治・経済・思想で、文化や庶民の生活などはほとんど書かれていない。
内容が豊富で信憑性もかなりありそう。そして著者の政治的立場が、どちらにも片寄っていないという点がとてもよい。ただ、やや単調で抑揚が少ないので「つい引き込まれて時間を忘れてしまう」という感じが少ない。
でも、歴史のきっちりとした記述を知りたい人にとっては、とってもよい書だと思う。
新書版全380頁(うち本文は 343頁)著者は 1978年新潟生まれ。大学で歴史...
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(3人)
79. 時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち
岩波書店 2015.9
中川毅
中務光人 さんの評価:
B6版 本文 122頁
著者は1968生まれ。京都大理学部卒。著作時 立命館大古気候学研究センター長。
過去の遺跡・火山活動・異常気象などが「いつ発生したか」の "ものさし" として、炭素の放射線同位元素の測定がよく利用されるが、この誤差を少なくするためには、過去の各年の植物などに含まれる炭素の放射性同位元素の含有率を知ることが必要になる。
約13,000年前までは、木の年輪による各年ごとのしっかりしたデータがあるが、それより過去のデータは、それほどの精度を有しない。
福井県三方五湖の1つ水月湖の湖底には、年平均0.7mmの厚さの地層が過去5万年以上、比較的きれいな層をなしていて、これを著者の恩師・先輩が発見・研究したものを、著者らが発展させ、2013年国際標準のものさしとして利用されるようになった。
この間の恩師・先輩・共同研究者・著者本人の苦労話・成功物語が本書であるが、そのようなエピソードと共に、古い時代におこったことの年代がどうように推測され、それがどれくらい正確なものかがわかりやすく書かれている。
B6版 本文 122頁著者は1968生まれ。京都大理学部卒。著作時 立命館大古気...
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(1人)
80. 会津武士道 侍たちは何のために生きたのか
PHP研究所 2007.1
中村彰彦 著
中務光人 さんの評価:
A5 よりやや小さい版で全246ページ。
著者は東北大学文学部卒業後、文芸春秋社勤務の後フリーで文筆活動。会津藩に関しての著作多数あり。会津史学会員。
本の構成は、初代藩主保科正之の事(51頁)、江戸中~後期の家老田中玄宰の藩改革の事(55頁)、戊辰戦争の事(57頁)、会津出身者の明治での活躍の事(47頁)、その他、となっています。
いろいろなエピソードがたくさん挿入されていて飽きずに楽しませてもらえます。全編を通じて "会津武士道のすばらしさ" で貫かれていて道徳的。会津藩に対する批判的な部分はごくごくわずかです。
ただ、まえがきの中、日本の現状のところで、「実際、犯罪も急増しています」と、事実と全く異なることが書かれてあり、その他、歴史家としてどうなのかと思うような部分がいくつか見られました。内容に注意して読んだ方がよいのかも知れません。
A5 よりやや小さい版で全246ページ。著者は東北大学文学部卒業後、文芸春秋社勤...
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柴田博 著
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仲村清司
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