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寿命はなぜ決まっているのか
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敷島図書館 <420524860>
貸出可 / ヤングアダルトコーナー / /S/491/コ/YA / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-00-500824-7
13桁ISBN 978-4-00-500824-7
書名ヨミ ジュミョウ ワ ナゼ キマッテ イル ノカ
副書名ヨミ ナガイキ イデンシ ノ ヒミツ
著者ヨミ コバヤシ タケヒコ
叢書名ヨミ イワナミ ジュニア シンショ
分類記号 491.358
価格 ¥840
出版者ヨミ イワナミ ショテン
大きさ 18cm
ページ数 10,193,3p
一般件名 老化
一般件名 寿命(生物)
一般件名 遺伝子
学習件名 遺伝子
学習件名ヨミ イデンシ
学習件名 寿命
学習件名ヨミ ジュミョウ
抄録 人はなぜ老いるのか? もしも老化がなかったら? 寿命を延ばすことはできるのか? 「長生き遺伝子」とは? 老化とガンの関係は? 細胞老化を第一線で研究する著者が、科学的な観点から解説する。
児童内容紹介 遺伝子とは、生きものを作る設計図。進化の長い過程のなかで、設計図にはそれぞれの姿かたちの情報に加えて、有効期限、すなわち「寿命」も書き加えられるようになりました。人はなぜ老い、死ぬのかを、科学的に説明します。
著者紹介 1963年神奈川県生まれ。九州大学大学院医学系研究科修了。東京大学分子細胞生物学研究所ゲノム再生研究分野教授。専門は分子遺伝学、ゲノム再生学、分子生物学。
目次
はじめに
第1章◎赤ちゃんも老化している!?
  ヒトはどのように死ぬのか?
  老化しない生物もいる?-細菌と原生生物
  不死身な生きものプラナリア
  樹木という生き方
  一つ一つの細胞が老化する-ヘイフリックの実験
  なかなか老化しない細胞(1) 幹細胞、神経細胞
  なかなか老化しない細胞(2) 生殖細胞
  卵や精子も老化する
  細胞が老化するとどうなる?
  「プログラム仮説」と「エラー蓄積仮説」
  死滅する神経細胞
  脳の老化の原因
  ヒト早期老化症(早老症)
  個体の寿命は延ばせるの?
  ホルモンと個体老化
  閉経後の三〇年は「余計」ではない
  おばあちゃん仮説
  ホルモン治療で若返る?
  個体の死と細胞の死
  なぜヒトは死ぬのか?
  人生はカウントダウン?
第2章◎いのちの回数券はある?
  ちょっと復習-細胞分裂とDNAの複製
  DNA合成酵素の二つの「くせ」
  それでも変異はたまっていく
  iPS細胞も老化する
  染色体の端っこ問題
  テロメラーゼで元に戻す
  テロメアは分裂回数を数える
  テロメアは唯一のいのちの回数券か?
  メンデルと遺伝子-遺伝子って、何?
第3章◎DNA修復という若返り術
  遺伝子はDNAでできている-大腸菌はえらい!
  遺伝子は「情報」、DNAは「もの」
  意外とか弱いDNA
  発電所ミトコンドリアの功罪
  強い味方! DNA修復機構
  細胞周期を止めて傷を修復
  修復機構の破たんは、病気を引き起こす
  ゲノムの守護神p53
  DNAの傷とガン化
  ゲノムの傷と細胞の老化
  新しい細胞に渡す「きれいなゲノム」
  それでも傷つくゲノム-修復の限界
第4章◎長生き遺伝子の解明
  「長生き遺伝子」はあるのか?
  環境も寿命を延ばす
  ヒトの長寿遺伝子の探索
  長寿遺伝子の正体
  モデル生物を使った長寿遺伝子の探索
  マウスは老化研究に向いていない!
  三〇年生きるハダカデバネズミ
  老化研究に最適な生きもの(1) ハエ、線虫
  老化研究に最適な生きもの(2) 酵母菌
  ゲノムには壊れやすいところがある
  巨大反復配列リボソームRNA遺伝子
  リボソームRNA遺伝子は裸の王様!?
  遺伝子増幅機構の正体
  Sir2とFob1は寿命に関わる遺伝子である
  rDNAが寿命を決めている!
  ヒトでもrDNAは老化速度を決めている?
  サーチュインとrDNA
  細胞老化のrDNA仮説
  長寿遺伝子を活性化させるには
  NMNは夢の若返り薬か?
終章◎寿命はなぜ決まっているのか
  老化がなければ人類絶滅!?
  寿命が延びると幸せか?
  老化は必要?
  老化はガンを防ぎ、生きものを進化させた!
  高齢になるとガンになるのはなぜ?
  ヒトの寿命は操れるか?
  最後はガンと認知症との戦いか?
  人類は長寿社会を維持できるか
  少子化を少しでもくい止めるには
  科学にウルトラCを期待しない
  寿命はなぜあるのか
おわりに
索引
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大部分が「細胞レベルの寿命」について記載され、タイトル通りの内容である。
(2017/06/26)
中務光人/池田市立図書館
新書版 本文193頁。著者は 神奈川県出身。1963年生 東京大学分子細胞生物学研究所ゲノム再生研究分野教授。
大部分が、「細胞の寿命、しいては個体の寿命がどのように決まっていくか」ということに割かれていて、「寿命を延ばすためために私達が何をしたらよいか」ということについては、ごくわずかな記載のみ。内容の難しさについては、平易すぎるくらいに書かれている部分もあるが、著者が実際に取り組んだと思われる部分などが、詳しすぎて十分に理解できなかった。
最後の章では、「もし人間の寿命がすごく延びたら・・・」という点が、生物学的なレベルから社会的なレベルに至るまで書かれていて、「かならずしも良いものでない」と結論されている。このような研究をしている人は、ともすれば「人類のために!」等と自分たちの研究を誇るのみで、未来をしっかりと考えていないことを露呈しているが、この著者はその点、非常に好感を持てる。
全体としてよい本だと思うが、私の理解力を超えている部分があったのが残念だった。これは大部分が私のせいだとは思うが・・・。


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