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レビュー一覧 (39件)
悲しみの青春さんの投稿レビュー/和泉市立図書館
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1. 敵
新潮文庫 筒井 康隆‖著
新潮社 2000.12
悲しみの青春 さんの評価:
私は単行本の方を和泉図書館の書庫から借りて読んだが、そこに書いたレビューを参考のため転写する。
映画「敵」を観て、人生の終着駅に向かう我が身にあって、目下の最大関心事である「老境の正しい過ごし方」について、いろいろ考えさせられたことをきっかけとして、これは原作にあたらねばと思って手に取った次第である。しかし意気込んで読み始めたものの、段々まだるっこしくなって途中からは飛ばし読みに変じた。筒井自身が不可能と思っていた映像化を見事に実現した吉田大八監督の技量と、適役と言える長塚京三の名演があって、映画が原作を超えたのだと言うべきか。
妻を亡くして一人住まいの元大学教授の日常生活が、短い章に分けて綴られている。各章に題名が付けられており、「敵」というのもあった。パソコン通信で「北から敵が来た」という変な書き込みがあったことを話題にしている。「敵」の正体は迫りくる「老い」とするのが通俗的な解釈であるが、老化現象にうろたえる儀助を俯瞰する神のごとき存在が本当の「敵」であるという説をどこかで見た。「敵」は儀助の行動を監視し、理性を失って正道から外れてゆく儀助を容赦なく制裁するのである。これで得心がいった。
私は単行本の方を和泉図書館の書庫から借りて読んだが、そこに書いたレビューを参考...
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(3人)
2. 敵
筒井 康隆‖著
新潮社 1998.1
悲しみの青春 さんの評価:
映画「敵」を観て、人生の終着駅に向かう我が身にあって、目下の最大関心事である「老境の正しい過ごし方」について、いろいろ考えさせられたことをきっかけとして、これは原作にあたらねばと思って手に取った次第である。しかし意気込んで読み始めたものの、段々まだるっこしくなって途中からは飛ばし読みに変じた。筒井自身が不可能と思っていた映像化を見事に実現した吉田大八監督の技量と、適役と言える長塚京三の名演があって、映画が原作を超えたのだと言うべきか。
妻を亡くして一人住まいの元大学教授の日常生活が、短い章に分けて綴られている。各章に題名が付けられており、「敵」というのもあった。パソコン通信で「北から敵が来た」という変な書き込みがあったことを話題にしている。「敵」の正体は迫りくる「老い」とするのが通俗的な解釈であるが、老化現象にうろたえる儀助を俯瞰する神のごとき存在が本当の「敵」であるという説をどこかで見た。「敵」は儀助の行動を監視し、理性を失って正道から外れてゆく儀助を容赦なく制裁するのである。これで得心がいった。
映画「敵」を観て、人生の終着駅に向かう我が身にあって、目下の最大関心事である「...
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3. ボクはやっと認知症のことがわかった
自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 長谷川 和夫‖著 猪熊 律子‖著
KADOKAWA 2019.12
悲しみの青春 さんの評価:
高齢者の5人に1人が認知症になると脅される中で、近い将来に自分が認知症になる危機感を抱きつつ、認知症になることを認識するとはどういうことなのかを知りたくて本書を手に取った。副題の「自らも認知症になった専門医が 日本人に伝えたい遺言」が本書の内容を端的に語っている。著者(というかインタビューをまとめた体裁だが)は認知症診断の指標を作成したことで知られる、認知症医療の第一人者である。痴呆症という呼称を認知症に変えたのも氏の功績である。そんな人が認知症になるのは皮肉なことだが、「あなたが認知症になったら本物の研究者だよ。」との先輩医師の言葉を信奉し、自分の病状を冷静に客観的に見つめ続ける姿には頭が下がる。テレビでも取り上げられて話題となったが、2021年11月に92歳で亡くなった。
高齢者の5人に1人が認知症になると脅される中で、近い将来に自分が認知症になる危機...
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4. 鉄道旅へ行ってきます
酒井 順子‖著 関川 夏央‖著 原 武史‖著
講談社 2010.12
悲しみの青春 さんの評価:
車中での鼎談は鉄道全般に関する話題が多くを占め、車窓から眺める沿線風景に関するものが少なかったのが不満だが、本書の目的は旅情を味わうものではないから仕方がない。「宮脇俊三六十代以降の鉄道ものには、はっきり倦怠の色が見える。」(P174:関川)との指摘が厳しいが、具体的にどの作品を言うのか不明である。宮脇は1926年生まれだが、「汽車旅は地球の果てへ」(1986年4月刊)等の海外紀行ものでは、まだエネルギッシュだから、テーマ的に「失われた鉄道を求めて」(1989年9月刊)あたりか。
車中での鼎談は鉄道全般に関する話題が多くを占め、車窓から眺める沿線風景に関する...
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5. 転生
満州国皇帝・愛新覚羅家と天皇家の昭和 牧 久‖著
小学館 2022.8
悲しみの青春 さんの評価:
愛新覚羅溥儀とその弟溥傑が辿った激動の生涯を描いたノンフィクションである。過日に千葉の稲毛を訪れた折りに、溥傑と妻の浩が半年ほど新婚生活を送った家を見学した。それで流転の王妃と称された嵯峨浩の生涯に関心を抱き、本書を手に取った次第である。著者は稲毛の在住者であり、当家の付近をジョギングしていたことが、本書執筆の動機になったというのも面白い。満州国の歴史を、これまでと違った視点で見ることができた。
愛新覚羅溥儀とその弟溥傑が辿った激動の生涯を描いたノンフィクションである。過日に...
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6. 小澤征爾指揮者を語る
音楽と表現 100年インタビュー 小澤 征爾‖語り 有働 由美子‖インタビュー 100年インタビュー制作班‖編
PHP研究所 2012.3
悲しみの青春 さんの評価:
NHKのインタビュー番組を基に文字起こしをしたものだが、中身の体裁に難あり。活字が大きくて行間も広く、ページ稼ぎとしか思えないあざとさだ。僕、聴くなど多くの漢字に振り仮名が振ってあるのは、読者を小学生レベルとなめているのか。小澤征爾にまでルビが付いているのは悪い冗談か。内容にも難あり。聞き手の有働アナが音楽について詳しくないので、小澤の話した内容に反応できず、通り一遍の質疑応答に終始している。村上春樹が書いた「小澤征爾さんと、音楽について話をする」と大違いだ。小澤について本当に知りたいのなら、ぜひこちらを読んでほしい。
付記:この番組を録画したものが見つかったので、さっそく後追い視聴した。本書は小澤の発言をほぼ正確に取り込んでいることがわかり、少し見直した。先ほどは有働アナを酷評したが、音楽マニア向けでもないのだから、これでいいか。
NHKのインタビュー番組を基に文字起こしをしたものだが、中身の体裁に難あり。活...
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7. 声をあげて
五ノ井 里奈‖著
小学館 2023.5
悲しみの青春 さんの評価:
裁判で勝訴し、陸自トップの幕僚長を謝罪に追い込ませたのだから、さぞかし優秀な弁護士がついていたのだろうと推測したが、本書を読む限り、性被害を受けて退職後、YouTubeでの配信を通じてマスコミに働きかけたのをきっかけに、独力で長い闘いを続けており、有力なアドバイザーの姿はみえない。誹謗中傷に耐えて自衛隊という巨大組織に立ち向かった精神力は賞賛に値する。
裁判で勝訴し、陸自トップの幕僚長を謝罪に追い込ませたのだから、さぞかし優秀な弁護...
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8. 不染鉄之画集
不染 鉄‖著
求龍堂 2018.3
悲しみの青春 さんの評価:
奈良県立美術館で不染鉄の回顧展を観たので、その記憶が薄れないうちにと閲読した。横山大観を凌ぐとの評価もあるが、戦後は中央画壇と距離を置いて奈良で創作を続けたので、最近まで脚光を浴びることはなかった。こんなマイナーな画家の画集をよくぞ購入したものだと、図書館の慧眼に敬意を表する。講演会で筋目画きと呼ばれる水墨画法に優れていると聞き、「孤帆」P112に見入った。
奈良県立美術館で不染鉄の回顧展を観たので、その記憶が薄れないうちにと閲読した。横...
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9. 寺山修司からの手紙
寺山 修司‖著 山田 太一‖編著
岩波書店 2015.9
悲しみの青春 さんの評価:
早大教育学部国語国文科で同級生だった山田太一と寺山修司の往復書簡集。腎臓の病気で入院した寺山を頻繁に見舞う山田だが、その場で語り足りない所を補う意味を込めて送られたもの。現在、原本は存在しないが、寺山死後の回顧展に際して集めたものをコピーしておいたのが幸いして、整理して出版にこぎつけたという数奇な経緯を辿っている。寺山を支えてきた田中未知さんの功績が大きい。
当然、当事者以外に読まれることは想定していないので、文脈を追うには困難が伴ったし、二人の濃密な関係を覗き見ているのではという背徳感に悩まされた。あとがきで山田が、開通直後の地下鉄丸ノ内線に二人で乗った思い出を本当に楽しそうに語っていたのが、鉄道ファンとして気になった。
早大教育学部国語国文科で同級生だった山田太一と寺山修司の往復書簡集。腎臓の病気...
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10. 大人の時間はなぜ短いのか
集英社新書 0460 一川 誠‖著
集英社 2008.9
悲しみの青春 さんの評価:
表題からは哲学的な考察の展開を期待したが、認知科学的な観点からの時間研究を取り上げたものであって、私の問いに答えていないので失望した。
表題からは哲学的な考察の展開を期待したが、認知科学的な観点からの時間研究を取り上...
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