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ブックリスト (22件)
たけがわさんのブックリスト / 新ひだか町図書館
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(11人)
1. 変身
講談社文庫 東野 圭吾‖著
講談社 1994.6
たけがわ さんの評価:
世界初の成人脳移植の被験者となった成瀬純一。手術は無事成功し、彼は事件により脳を損傷する前と同じ状態で社会復帰した、、、ように見えた。しかし、彼の意識は、ドナーの意識に次第に乗っ取られていく。
人格が変貌していくなか、自分を、そして愛する人さえも信じられなくなっていく成瀬の運命はーー
オカルトのようにみえて、割と硬派なSFテイストです。
(そのあたりが、実はミステリーとしての確信ではないかとも思ったり)
「秘密」とは違ったアプローチで(そして結末で)本当の「私」とはなんなのかを描く東野圭吾の傑作です。
世界初の成人脳移植の被験者となった成瀬純一。手術は無事成功し、彼は事件により脳を...
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(4人)
2. 職業としての小説家
SWITCH LIBRARY 村上 春樹‖著
スイッチ・パブリッシング 2015.9
たけがわ さんの評価:
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(14人)
3. 秘密
文春文庫 東野 圭吾‖著
文芸春秋 2001.5
たけがわ さんの評価:
バス事故で妻・直子を失った夫・平介。ところが、直子の魂は小学5年生の娘・藻奈美に乗り移っていた。
誰にもいえない「秘密」を抱えたまま、二人はどんな生活を送っていくのか。
一見すると、夫・平介が家族の父親として成長する物語です。
しかし、最後まで読めば、妻・直子からの平介への愛情の物語であると気がつかされます。
近年と比較すると表現がまだ稚拙だったり、シリアスに進める場面でボケが顔を覗かせてコンセプトがブレたりな場面がありますが、そこは東野圭吾の出世作ということで「自分探しの真っ最中なんだな」とフォローするところだと思います。
ヒロスエが好きな人もそうでない人も、ラストシーンまで読み進めてほしい一冊です。あ、私は好きです。
バス事故で妻・直子を失った夫・平介。ところが、直子の魂は小学5年生の娘・藻奈美に...
図書
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(19人)
4. 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上 春樹‖著
文藝春秋 2013.4
たけがわ さんの評価:
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(0人)
5. さらば東京タワー
東海林 さだお‖著
文藝春秋 2012.9
たけがわ さんの評価:
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(0人)
6. 私も美術館でボランティア
淡交社 1999.12
たけがわ さんの評価:
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7. スプートニクの恋人
村上 春樹‖著
講談社 1999.4
たけがわ さんの評価:
三角関係、かなわぬ恋慕。
「こころ」から「裏切り」を取っ払って、村上春樹風の味付けをしたのが本作、という印象。
スプートニクはロシアが実際に打ち上げた人工衛星だ。
スプートニク号をはじめ、多くの人工衛星は自力で宇宙を飛んでいるわけえではない。
ロケットで威勢良く打ち上げられたあとは、慣性力と地球(と月)の引力を頼りに同じ軌道をぐるぐる周るだけだ。
物語では、登場人物たちを、人工衛星になぞらえている。
でも、スプートニク号(をはじめ多くの人工衛星)もいつまでも宇宙にはいられない。
最後には地球の引力に負け、高度を下げはじめる。
スプートニク1号は打ち上げから92日後、(かわいそうな)ライカ犬をのせた2号は162日後に大気圏に再突入して燃え尽きている。
地球から離れた(ようにみえた)登場人物たちは、いつまで宇宙にいるのだろうか。
そして、再突入したあとは、地上に軟着陸できるのだろうか。
余韻の深い一冊。
他にも村上春樹さんの作品のレビューをいろいろ書いています。
ブクログーたけがわの本棚
http://booklog.jp/users/cascadebook?tag=%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B9&display=front
三角関係、かなわぬ恋慕。「こころ」から「裏切り」を取っ払って、村上春樹風の味付け...
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(1人)
8. あるクリスマス
トルーマン カポーティ‖著 村上 春樹‖訳 山本 容子‖銅版画
文芸春秋 1989.12
たけがわ さんの評価:
村上春樹さん御用達の正当派アメリカ文学。
クリスマスに対するアメリカ社会の特別な思い入れが伝わってくる。
ディケンズの「クリスマスキャロル」(英国だけど)や、映画「ホームアローン」にも共通するように、クリスマスは「慈悲と寛容」を思い起こす日だ。
一人一人のちょっとした優しさが、ちょっとした奇跡を起こす。
本作でそれを如実に表しているのが、主人公バディに、(サンタからではなく)父からプレゼントされる「おもちゃの飛行機」だ。当初、バディは自分のためにその飛行機を操縦(イメージ)する。
でも、最後にその飛行機が向かった行き先は、父だけじゃなくて、バディ自身にも奇跡を起こす。
言ってしまえば、すごくベタなクリスマスストーリー。
だが、王道ゆえ、多くの人に読んで欲しい作品になってる。
挿し絵もすごく綺麗だし、クリスマスプレゼントとしてもかなりおすすめの一冊。
(図書館で借りた本は贈れません)
他にも村上春樹さんの作品のレビューをいろいろ書いています。
ブクログーたけがわの本棚
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村上春樹さん御用達の正当派アメリカ文学。クリスマスに対するアメリカ社会の特別な思...
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9. 陽気なギャングは三つ数えろ
長編サスペンス書下ろし ノン・ノベル 1026 伊坂 幸太郎‖著
祥伝社 2015.10
たけがわ さんの評価:
期待していた9年ぶりのシリーズ新作、前作までは横浜を舞台のロマンあふれる銀行強盗劇が繰り広げられたというのに、今回は、いたって地味だ。10年ぶりの新作のスターウォーズは公開前からロマンにあふれているというのに。
最初の銀行強盗シーンも、ちょっと締まらない。本人達にも数年ぶりのブランクがあったようだが、気が抜ける結末。
また、成瀬達はいくつかの災難に巻き込まれるが、それらはカツ上げ、当たり屋、痴漢冤罪、振り込め詐欺など、ケチな犯罪ばかりだ。
敵役の火尻もほんと、せこい。
(スターウォーズでいえばグリーバス将軍くらい。
途中で出てくる第3勢力・大桑がダース・シディアス並の風格を持っているにも関わらず、だ)
最後のオチにも、いまいち爽快感はない。
オビワン・ケノービ的に表現すれば、ライトセイバーではなく野蛮な武器=レーザー銃をつかって敵を倒してしまったかのような、不本意さが残る。
この爽快感のなさ、まるで現代社会を表しているかのようだ。
ブラック企業とか、バイトテロとか、「なんだかなぁ」な事件が、やたらと一大事のように取り上げられる。
ロマンが欲しいのだけど、どこにあるのかわからない。
だが、ロマンのない世界でも、新たな希望が見える。
慎一くんも働き始めてるし、響野さんより役に立つ新キャラも登場。
先述したラストの展開も、現代に適合した、今までと違ったパターンを展開しているようにも見える。
要所要所で著者の「もう辞めようよ」的なグチが聞こえてくるが、それでも続編への布石が打たれている。
九年前にリアルタイムに「陽気なギャング」を読んで心躍らせた人たちにこそ、いま、改めて読んで欲しい一冊。
伊坂幸太郎さんのレビューを他にもいろいろ書いています。
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期待していた9年ぶりのシリーズ新作、前作までは横浜を舞台のロマンあふれる銀行強盗...
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10. マリアビートル
伊坂 幸太郎‖著
角川書店 角川グループパブリッシング(発売) 2010.9
たけがわ さんの評価:
ざっくりとした印象は「新聞小説をまとめて読んでいるみたい」。つまりはエンターテイメント小説です。
要所要所にヤマ場があり、謎解きがあり、さらに伏線もたくさん散りばめられてて、先を読むのがもどかしくなります。
キャラクターもそれぞれがいい味を出している。
そこが伊坂らしいところ。
ところが、それら伏線がなかなか回収されない。されたかと思えば、なんだか中途半端。消化不良。
「こいつを殺したのは誰だ?」的なミステリー要素も多分にありながら、犯人はミステリーらしさ皆無だったりです。
もう少し練り込めないかな〜、なんて振り返ってみれば思う点も多かったり。
ただ、中盤以降、重っ苦しいムードになっていくなかで、最後で「あの大ベテラン」が登場して以降のワクワク感は超特急です。
さすが新幹線を舞台にしただけのことはあります。
ひょっとしたら続編があるのかな?な期待も込めて、様々な意味で伊坂幸太郎上級者向けです。
伊坂幸太郎さんの作品のレビューを他にもいろいろ書いています。
ブクログーたけがわの本棚
http://booklog.jp/users/cascadebook?tag=%E4%BC%8A%E5%9D%82%E5%B9%B8%E5%A4%AA%E9%83%8E&display=front
ざっくりとした印象は「新聞小説をまとめて読んでいるみたい」。つまりはエンターテイ...
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