甲斐市立図書館

【縁見屋の娘】が面白かったので借りてみたものの、
ファンタジー色が強く、後半うんざりしてきた。
私の好みではないが、中高生が読む分には
楽しいのではないかと思える作品。

【縁見屋の娘】が面白かったので借りてみたものの、ファンタジー色が強く、後半うんざ...

語り手を替える三章構成が巧く効いている

育児に積極的に参加し、妻に理解のある理想的な夫であると信じている田原秀樹。
だが妻の香奈は秀樹の言動に強いストレスを感じていた。

秀樹の祖母、志津は自宅で寝たきりの夫銀ニの世話を甲斐甲斐しくやっていたが、過去には激しいＤＶを受け、それが原因で子どもを二人も亡くしていた。

食人鬼〔ぼぎわん〕を呼び寄せたのは志津であり、秀樹の元へ向かわせたのは、秀樹に憎しみを抱くの学生時代の友人、唐草大吾だった。

霊媒師の比嘉琴子のキャラクターも際立っていて、
是非ともシリーズ化して欲しい作品。

語り手を替える三章構成が巧く効いている育児に積極的に参加し、妻に理解のある理想的...

主人公の保健師、公恵が担当した渡井敦子は夫の昭夫からDVを受けており、娘の弥音は原因不明の極度の貧血。
物語の序盤で、すぐに敦子がミュンヒハウゼン症候群と分かったが、

娘を可愛がっている夫の昭夫が妻の行動を教えようとしない。
母子検診に長く携わっていたはずの公恵が全く気づかない。
一番肝心な事を上司や同僚に相談しない。
と、不自然な所が満載。

また、主人公の公恵は摂食障害と万引きを繰り返し、娘の美香に対し虐待一歩手前の状態という設定も物語に必要だったのか首を傾げる。

主人公の保健師、公恵が担当した渡井敦子は夫の昭夫からDVを受けており、娘の弥音は...

実父を殺害した娘、環菜。
彼女の心の闇に迫る臨床心理士の由紀。
環菜の家庭環境による心の傷、
由紀の父に対する感情と、義弟となった迦葉との過去
· · ·と、ミステリと同時に色々な側面を見せてくれる
小説だった。

実父を殺害した娘、環菜。彼女の心の闇に迫る臨床心理士の由紀。環菜の家庭環境による...

短編連作集
「秒差の本命」より上河内博人 警部登場。
福岡の新天町のビルオーナーの息子で、
鋭い着眼点からの捜査、粋なファッション、
博多弁が混ざるユーモアのある会話· · ·
と、文句なしの魅力的なキャラクター。
完全に主人公の柴崎警部を超えており、
是非とも〔上河内シリーズ〕を作って欲しい！

短編連作集「秒差の本命」より上河内博人 警部登場。福岡の新天町のビルオーナーの息...

江戸時代の京都が舞台。
「男児を産まず、26才で死ぬ」という呪縛が続く
〔縁見屋〕の一人娘お輪。
突然現れた謎の修行者 帰燕。
ミステリ、恋愛、SF、時代小説が絡み合った作品。

江戸時代の京都が舞台。「男児を産まず、26才で死ぬ」という呪縛が続く〔縁見屋〕の...

貞明皇后の物語。
正義感にあふれ、活発で、障害者をはじめ誰にでも優しく· · ·
と、確かにそういう方ではあっただろうが、
美化しすぎでNHKの大河ドラマを観ているよう。
昭和天皇妃（香淳皇后）の実家が自分より格上という事から
嫉妬し、結構キツく当たっていたのは有名な話。
そういう事に一切触れず、立派な面ばかり書かれていると
逆にうがった見方をしてしまう。

貞明皇后の物語。正義感にあふれ、活発で、障害者をはじめ誰にでも優しく· · ·と...

徳川家、有栖川宮家、前田家、鍋島家の姫君たちの話が満載。

鍋島家の女性たちが維新後、海外で活躍していた事を知ることが出来た。
佐賀は保守的というイメージを覆し、今とは比べ物にならない交通事情や、言語、生活習慣の違いに怯むことなく行動していた事に感動！

徳川家、有栖川宮家、前田家、鍋島家の姫君たちの話が満載。鍋島家の女性たちが維新後...

子供の頃、実父からの性的虐待と兄からの売春強要で心が壊れてしまった母を献身的に守る父。
その優しい父もガンで亡くした主人公の元に未来の自分から手紙が届く。
イジメ、不登校、親友の家庭でおこった児童虐待と弟の自殺、そして放火殺人· · ·と、これでもかのドロドロ劇。
湊かなえさん独特の文体で、最後まで一気に読めたが、
読後感は↓↓↓

子供の頃、実父からの性的虐待と兄からの売春強要で心が壊れてしまった母を献身的に守...

不登校の中学生の心理描写がとても繊細なタッチで書かれていた点は高評価だが、内容はマンガ的。
中高生が読むのであれば面白い本だったろうと思える。

不登校の中学生の心理描写がとても繊細なタッチで書かれていた点は高評価だが、内容は...