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レビュー一覧 (24件)
FILOさんの投稿レビュー/飯能市立図書館
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1. 家族写真の歴史民俗学
川村 邦光‖著
ミネルヴァ書房 2024.12
FILO さんの評価:
写真に対して推量の考察が多い。
P120 『いわたくんちのおばあちゃん』天野夏美
P204 塩谷定好 『海鳴りの風景』1984
ベス単フードはずし:フードはずし、絞り開放、
雑巾がけ:印画紙表面にオイル塗布。鉛筆・顔料で修正
デフォルマシオン:印画紙をたわめる・丸める
トリミング:ネガの一部を極端に大きく引き伸ばす
P206 日本光学協会
写真に対して推量の考察が多い。P120 『いわたくんちのおばあちゃん』天野夏美P...
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2. 新死ぬ瞬間
読売新聞社 1985.5
E.キューブラー・ロス 著, 秋山剛 訳
FILO さんの評価:
『on children and death』
後半が良い。
P26 無条件の愛はなんも要求せず、何も期待せず、肉体の存在すら必要としない。
P228 知り合いが愛する人を亡くしたと聞いた時、「もし私に何かできることがあったら」というあいまいな言い方はしない。押し付けではなく、その人に必要と思われる具体的な仕事を考える。
『on children and death』後半が良い。P26 無条件の愛はな...
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3. 賢く「言い返す」技術
攻撃的な人・迷惑な人・「あの人」に 人に強くなるコミュニケーション 片田 珠美‖著
三笠書房 2015.4
FILO さんの評価:
P171 ラ・ロシュフコーが、「人はふつうほめられるためにしかほめない」と言っている。
『ラ・ロシュフコー箴言[sinngenn]集』岩波文庫
P171 ラ・ロシュフコーが、「人はふつうほめられるためにしかほめない」と言って...
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4. 一億総ガキ社会
「成熟拒否」という病 光文社新書 469 片田 珠美‖著
光文社 2010.7
FILO さんの評価:
P113 「実現すべき自己などない時」『聖母のいない国ーーーThe North American Novel』河出文庫「多くの人々には、確固たる自己などないのだし、実現すべき自己などないのである」
P116 「誰にも無限の可能性がある」という幻想を信じ込むようになったが、それには必ず「自己責任」の重圧がつきまとう。しかも、「自己責任」は容易に反転して「他責」になる。病んでいるのは、当人は意識していないだろうが、他責的なその人自身である。
P156 「こうありたい」という自己愛的イメージと現実の自分との間のギャップを受け入れられない。万能感を保ったままでいたい、という欲望ゆえに。それを突き動かしているのが、自己愛を突き動かされ万能感を失うことへの恐れ、つまり「対象喪失」への恐怖である。
対象喪失に全く直面しないでいられる人生などありえない以上、「どのように対象喪失を乗り越えてゆくのか?」という問いは、我々が生きていくうえで、絶えず突きつけられる。
P159 エリザベス・キューブラー・ロスの「死の五段階」第一段階 否認 第二段階 怒り 第三段階 取り引き 第四段階 抑うつ 第五段階 受容 『死ぬ瞬間ーーー死とその過程について』中公文庫
P162 キューブラー・ロス「社会が死を否認する方向にすすんだのにたいし、宗教は、死後の生、うなわち不死を信じる人びとを多く失い、その意味で死を認める方向へとすすんだのである」
P212 なぜ大人になれなくなっているのか?「対象喪失」を受け入れられないがゆえに、なかなか「断念」ができず、自己愛的イメージにしがみつき続けるため、現実の自分と折り合いをつけるという、大人のふるまいができない。
P113 「実現すべき自己などない時」『聖母のいない国ーーーThe North ...
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5. 男はクズと言ったら性差別になるのか
柏書房 2024.8
アリアン・シャフヴィシ 井上廣美
FILO さんの評価:
世界の時事問題に答えている。日本にも当てはまる。
P101 「犬笛」は何が問題か
P180 ホワットアバウト主義
p192 「オール・ライヴス・マター」を覆す方法は考える価値がある。「ブラック・ライヴス・マター」に対して、もっと包括的な考え方だからという理由から「オール・ライヴス・マター」とやり返して異を唱える人には、それほど熱心に認めたがっているのは他のどの人の命と生活なのかと迫るべきだ。
P245 オルダス・ハクスリー『くだらない本(The Barren Leaves)』1925
P337 政治哲学者のアイリス・マリオン・ヤングは構造的不正義に対する私たちの責任を理解するのに役立つモデルを提示している。私たちひとりひとりが不当な構造を変えるための努力の一部を担うことが正しいことだといえるのは、私たち全員が、構造的不正義を生み出したり存続させたりすることにある特定の関係を持っているから。だが、責任とは過去の害悪に対する「債務」であるというこれまでの一般的な理解の仕方にとどまっていたら、構造的不正義に関しては私たちは道をあやまってしまう。過ちの責任や罪をどれだけ負担すべきかを算出しようとしても何にもならない。そうではなく、私たちは今後の害悪を阻止するための自分の責任について考えるべきだ。そして、その不正義の性質を考えたうえで、そうした責任を果たすことが効果を発揮するなら、集団全体がそうした責任を果たす必要がある。
P346 資本主義を回しているエンジンをターゲットにしなければ、構造的不正義を解消できないということ。
p347 「功利主義」では、道徳的に正しい判断とは最大の「功利性・効用」つまり幸福をもたらす判断とされている。ジョン・スチュアート・ミルは1863年に書いている。「正しい行為とは幸福を増進する傾向を備えているもののことであり、不正な行為とは幸福ではないものを生み出す傾向を備えているもののことである」『功利主義』日経BP 2023
P348 哲学者アンドリュージェイムトンは1984年、「動的苦悩(モラル・ディストレス)」という概念とは「行うべき正しいことを分かっているのに、制度上の制約があるために、正しい行動方針をとることがほぼ不可能な場合」に生じる不安な状態とのべた。
P352 哲学者テオドール・アドルノが1951年に「間違った人生は正しく生きることができない。」『ミニマ・モラリア:傷ついた生活裡の省察』法政大学出版局 2009年
世界の時事問題に答えている。日本にも当てはまる。P101 「犬笛」は何が問題か...
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6. 私は誰になっていくの? アルツハイマ−病者からみた世界
クリエイツかもがわ 2003.10
クリスティ−ン・ボ−デン 桧垣陽子
FILO さんの評価:
キリスト教信者としての記述がみられる。
P91 なぜ自分が何か他のことをしたいのか、その理由を説明するのは難しすぎるので、これは結局、誰か他の人が私させたいことに従う結果になることが多い。善意の家族や友達によってさえも「圧迫」されていると感じてしまい、ストレスの多い状況におちいってしまうのだ。
アルツハイマー病患者が、急がなくてはならないと感じさせたり、善意の介護者によって急がされたりする時、ひどく暴力的になるのはどうしてなのか、私は理解できる。それは単に、「私はこれをしたくない」という言葉が出てこないこと、そして、なぜいやなのかいうことができないため、内部に欲求不満が閉じ込められるから。
P182 アルツハイマー病のわずか5%だけが完全に遺伝性であると判明しているーーーそして、若年性の場合は、遺伝性である可能性がもう少し高いと考えられている。
遺伝型の一つは、第21染色体の遺伝子の突然変異である。この第21染色体は健常者では二つであるが、ダウン症では三つある。
別の遺伝型のもの、第14染色体と第1染色体の上の、「プレセニリン」遺伝子と結びついていることが判明している。
キリスト教信者としての記述がみられる。P91 なぜ自分が何か他のことをしたいのか...
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7. なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか
藤原 智美‖著
祥伝社 2005.5
FILO さんの評価:
P32 それぞれの専門分野を、すべて精査していくことなど不可能だった。そうした方法は総花的に終わるか、迷路に入って出てこられないかの、どちらかになるものだ。
P103 「母親は一瞬の暴力など、子供はすぐに忘れると思っている。」「けっこう覚えています。大人が考えているより、子どもというのはよく物事を見ている気がします。」
P195 子どもの落書き、お絵かきは言語の発達と密接に結びついている。小学校に入ると、子どもはいつの間にかお絵かきをやめてしまう。幼児期にスタートし、ある時期にぴたりとやめてしまうのは、子どもが言葉を覚えるから。「絵」は「文字」にとってかわられる。
P199 多くのテレビ批判者が勘違いしている。テレビ・ビデオ・パソコン・ケータイは、過去の生活環境に単純プラスされただけではない。それらが加わるたびに、生活そのものがどんどん変化していった。
P214 根本美佐子『眠りと文学』のなかで、ピエール・パシェを援用しながら、活動的な時間の隙間にある「ボーッとしている」ときこそ、そこに自分がある。なにかに意識が集中しているときには、むしろ自分は背後に消える。退屈は一つの知的体験であり、それは頭脳の停止ではなく、本質的な活動の時なのだ。
P215 「一人の世界に沈潜し、人格の統合を行うことが存在のために必要だと考える彼らにとって『休む』ことは、まさに、そのために必要であり、『休む』ことは『働き』『遊ぶ』ことの要になっている」『ヘヤー・インディアンとその世界」
P32 それぞれの専門分野を、すべて精査していくことなど不可能だった。そうした方...
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8. 「家をつくる」ということ
後悔しない家づくりと家族関係の本 藤原 智美‖著
プレジデント社 1997.12
FILO さんの評価:
P16 民家の解体は、納得ずくで行われたもの。地震、あるいは自然災害による不意の崩壊とは、まったく次元が違うものだ。ショベルカーに削り取られていくマイホームの前には家族の姿はなかった。
家族に見捨てられた家はただの産業廃棄物と化す。
ショベルカーが壁を引き裂くその音は、家族の悲鳴ではなく、家そのものが発した叫びだったのかもしれない。
P66 記憶にまつわるものというのは、ほんとうは数点でいい。日本の親というのはすべてをとっておきたがる。これは案外、家族の、親子の絆を託しているモノが、本当はどれかわからないという精神状況を表しているのかもしれない。
現代の消費というのはモノに物語、ストーリーを託している。ある意味でこれはモノにその人の精神が依存している状況。
P67 現代人はひ弱。思い出というのは脳内に存在する。いまの人たちはその想像力が希薄になっているから」想い出さえもモノに頼らざるえない。
P68 思い出の品というものを特権視するのは、精神のひ弱さだということもできる。思い出を紡ぎだし豊かにする想像力がモノの氾濫で衰退した分、精神も脆弱になった。
P207 ーもはや頼るものは家族しかない。その家族がかつての安泰とした家族ではなく不協和音を奏でている。家族より仕事が大切と答えられた時代のほうが、家族はずっと安定していた。
P208 家族が一番と答えるのは、まさに家族が危ないと感じている結果なのだ。
「家族は、特にそれが解体への過程を歩みはじめた時、意識して大切にしようとすると逆効果になり、更に解体の速度を速めるということがある。何故ならば家族というものは、常に無意識の所産であったからである。」
P270 日本の居間には言葉がない。ただ『気配』があるだけ。悲しいことに『気配』は情報時代の新しい言葉にはまったく無力なんです。
P16 民家の解体は、納得ずくで行われたもの。地震、あるいは自然災害による不意の...
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9. わかりあえないことから
コミュニケーション能力とは何か 講談社現代新書 2177 平田 オリザ‖著
講談社 2012.10
FILO さんの評価:
P95 conversation=a talk between two or more people,usually an informal one (二人かそれ以上の間で話すこと、たいていはかたくるしくない)
dialogue -1,the talking in a book,play,or film(本や演劇や映画の中での話し言葉)2,a formal discussion between countries or groups of people (集団や国家間の、きちんとした議論)
P104 日本型のコミュニケーションだけに慣れてしまっていると、海外での対話の時間に耐え切れずに、「何でわからないんだ」と切れるか、「どうせ、わからないだろう」とあきらめてしまう。海外で成功している芸術家の共通点は、粘り強く相手に説明することをいとわないところ。日本では説明しなくてもわかってもらえる事柄を、その虚しさに耐えて説明する能力が要求される。「対話の基礎体力」と呼ぶ。
P179
P183 これからの時代に必要なリーダーシップは、弱者のコンテクストを理解する能力だろうと考える。
社会的弱者は、何らかの理由で、理路整然と気持ちを伝えらることができないケースが多い。
社会的弱者と言語的弱者は、ほぼ等しい。
P197 「シンパシーからエンパシーへ」と呼ぶ。「同情から共感へ」「同一性から共有制へ」と呼ぶ。
P200 エンパシーとは、「わかりあえないこと」を前提に、わかりあえる部分を探っていく営みと言い換えてもいい。
P95 conversation=a talk between two or m...
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10. 家の匂い町の音
むかし卓袱台があったころ 久世 光彦‖著
主婦の友社 角川書店(発売) 2001.10
FILO さんの評価:
P8 昔の人は死に場所にこだわった。
P46 読書
P60 本
P69 母は黙ってその布団に小さな体を包まれて、父を思い出していたのかもしれない。
P75 そのころの父に優しい言葉をかけてやった憶えが、私にはほとんどない。たまに言う不器用な冗談に付き合って、笑ってやったこともない。私は酷薄な息子であった。
P138 私は五十を過ぎた。昔の父の顔や声が、ふと夢に現れたりして、私は不思議な気持ちになっていた。
そして私は考える。私は父のように、これまで生きてきただろうか。ーそれは、いまから数十年の後に、私の息子が答えをだすことかもしれない。
P139 父が子に遺すのは、微かに揺れる影である。影は陽が傾くにつれて地面に長く伸び、子の体を包み込む。父の大きな影に包まれて、いまその子は不思議な安らぎの中にいる。
P8 昔の人は死に場所にこだわった。P46 読書P60 本P69 母は黙ってその...
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E.キューブラー・ロス 著, 秋山剛 訳
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祥伝社 2005.5
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