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レビュー一覧 (58件)
山口の駑馬さんの投稿レビュー/山陽小野田市立中央図書館
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51. 新しい歴史教科書
市販本 西尾 幹二‖ほか著
扶桑社 2001.6
山口の駑馬 さんの評価:
読んでみて日本人の日本人の為の教科書であると思えた。
そもそも歴史を学ぶ目的とは、事実を知り日本人が日本人として誇りを得、世の中に貢献できる人材を育てる事にある。
教科書を学ぶ中で、自虐する必要もないし高慢になる必要もない。
学ぶ人が事実を知り自ら考え調べる端緒となり、歴史の中に自分の英雄を見つけ”こうありたい”と矜持を持ったり更にその人物を調べる端緒となれば良い。
この意味で、良くかけた教科書であった。
読んでみて日本人の日本人の為の教科書であると思えた。そもそも歴史を学ぶ目的とは、...
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52. 歴史認識とは何か
日露戦争からアジア太平洋戦争まで 新潮選書 1 細谷 雄一‖著
新潮社 2015.7
山口の駑馬 さんの評価:
第一大戦以降の歴史を戦後史観や思想に囚われず、広い視野で書かれた秀でた書物。
近代史を学ぶとき最初に取ると、個々の勉強のバックボーンにもなりえる。
第一次大戦で起こった人道主義の思想は、実際に被害を体験した西欧と、この戦争を”天佑”として権益拡大をした日本との乖離が始まる。
大戦後の連盟の国際的な規範は、日本とって既得権益を固定する行為であり、此れに対抗しようとした。
ヨーロッパではパリ不戦条約、国際連盟成立と平和を試行錯誤するが、軍事力は持たず、経済と世論で戦争を止めようとする理想主義でしかなかった。
国際社会の平和の為に、侵略戦争が起こった時、遠い国の支援の為、自国の国民を犠牲にする事が、自国の国益に叶うのかという矛盾は解決できず。
アメリカもモンロー主義が背景にあり連盟に参加せず。
この平和や人道主義が国際社会で模索していた時、満州事変を起こす。
この時、軍の統帥権を持つ天皇は怒るものの後追いで承認したため、命令系統を無視する行為は、結果が良ければ是とする軍規律の乱れを生む。
又戦域不拡大を発信した政府に対し、軍は綿州空爆を行い、国際社会は二枚舌の日本への不信感が強くなり、日本は孤立していく。
日本の軍部は成績至上主義になり、危機を回避する見識と勇気、国際情勢認識を有する能力より、人格円満・決断力に欠けた者たちが出世。
国よりも組織防衛を優先させる官僚化が進む。
故に国際情勢分析を曖昧にしたまま、自己都合だけの国策を両論併記し何も決定しない責任の無い政府・軍部が生まれる。
まさに国よりも組織防衛が優先され陸海の軋轢を生む。
支那事変の勃発は、士官学校の短期化が起こし戦時国際法の科目が除外されてしまう。
西欧の騎士道の精神は、負傷者や捕虜に対して人道的な扱いをする事が求めていた。
国内では、捕虜となるのは恥辱であり、軍人として避けるべき姿として、これに批判が強くなる。
その前の日露戦争では、日本は国際法を遵守する”文明国”としてのイメージを与えるため、捕虜に対し丁寧に扱った。
(もはや戦後では無い・・・。もはや二等国では無い・・・と言う奢りか、米国の日系排斥等の白人至上主義に対する反発か?)
近衛首相は迷走し、統帥権を持つはずの天皇は、軍に対抗できず立憲主義を建前に口を噤むという無責任さを露呈。
等々、多角的に事実を取り上げている。数か所??と言う部分はあるが、まあ中立的な描写と思う。
この流れを見る時、現代は?。
政治が軍事を理解する事は不可欠であり、軍事を否定する事が常に平和につながる訳ではないし、今の官僚と言うエリートも戦前軍部と同じ状態にある様に見える。
国家試験と言う科挙に一旦合格すれば生涯保障され、その地位の保全の為、国よりも組織防衛が優先されているように見える。
天下り・大使ポストのたらい回し・省令と言う勝手な規制・文書の改竄等々、国民や政府より、身分保障してくれる省topへの忠誠しか見えない。
国家試験に通過し成績は良いが、これは能力の一部でしかない事を忘れてはいけない。このためにも、この官僚エリートを制御する
強い政府が必要となる。政府が、官僚に制御されては民主主義は成たたない。官僚は選挙では落とせない。
歴史に対し現代人は次に起きる事を知っている神の立場である事を忘れてはならないが、繰り返される歴史を読み解くことにより
より良い選択を出来るはずだと信じている。
第一大戦以降の歴史を戦後史観や思想に囚われず、広い視野で書かれた秀でた書物。近代...
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53. 朝鮮戦争の謎と真実
金日成、スターリン、毛沢東の機密電報による A.V.トルクノフ‖著 下斗米 伸夫‖訳 金 成浩‖訳
草思社 2001.11
山口の駑馬 さんの評価:
金日成-毛沢東-スターリンのやり取りが開示され、朝鮮戦争が始まる状況が、
まさに目の前で刻々と展開する。
歴史を学ぶ上で、我々は神の立場であり、なにが起こるかを知っている。
だが次に何が起こるのか判らない当時の当事者たちの息遣い・思いが、その電文のやり取りの中に見えてくる。
朝鮮戦争の遠因は、中国で中国共産党が国民党を破り中華人民共和国が出来た事が、彼らに勘違いさせた。
米国は、なぜ朝鮮戦争並みに蒋介石を支援し、勝たせようとしなかったのか?
米国は、なぜ李承晩という悪駒を持ってしまったのか?。
第二次大戦と言う大きな犠牲の後で、世界が平和を望んでいた状況の中でも、
南北朝鮮の指導者たちには、自分の都合しか見なかった。
日韓併合で良くなっていた事も、日本の敗戦で李氏朝鮮の500年の悪弊が、
蘇ったように見える。
金日成-毛沢東-スターリンのやり取りが開示され、朝鮮戦争が始まる状況が、まさに目...
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54. 「在日」を生きる
ある詩人の闘争史 集英社新書 0910 金 時鐘‖著 佐高 信‖著
集英社 2018.1
山口の駑馬 さんの評価:
”在日”を生きる。この気持ちを読んでみようとしたが、幻滅。
全てを戦前の軍国主義に結び付け、日本を否定することに生き甲斐があるみたい。
なんで、こんな嫌いに国に逃げてきて、住むのだろう。中国やタイ・マレーシア・北朝鮮・ロシアなど、もっと、楽しく暮らせる国はあるのだろうに。
例1.愛国心=戦前の軍国主義を懐かしむという思考回路。誰も、戦前の軍国主義など懐かしんでいない。ただ、自分の育った場所、周りの人々に感謝し、その土地を愛するのが愛国心では。これを、軍国主義に結びつける事に無理がある。
例2.サムライ精神=関東軍で国民を置き去りにして逃げると結びつける思考回路。日本人で、関東軍のこの行為を褒める人はいない。サムライ精神をもう一度勉強しなおす気もないのかと思ってしまう。
例3.日本人と外国人が戦うと、外国人を応援してしまう。なんで、こんな嫌いな国に逃げてきて、不満を言いながら住んでいるのか。せっかくの人生、祖国に還り、祖国の為に行動するべきと思うのだが。本人も不幸だし、日本人も不幸にしている。
例4.日本が、朝鮮の開化の芽を摘んだ。朝鮮独自で文明開化できたのに。 もう一度自国の李斯朝鮮の歴史を勉強しなおすべきでは。出来なかったことは、”他者の責任”という思考回路にはウンザリ。
”のりこえねっと”と親睦があると言う。彼らのリーダーが、沖縄の基地反対でやっている事は、いくら言葉で言っても、ユーチューブの動画で明らかになっているのに。
”在日”を生きる。この気持ちを読んでみようとしたが、幻滅。全てを戦前の軍国主義に...
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55. 暁の密使
北森 鴻‖著
小学館 2006.1
山口の駑馬 さんの評価:
日清戦争後から日露戦争前までの、実在の人物を描いた物語。
日本が、三国干渉により手放した地域をロシア・フランス・ドイツに租借され、なおロシアはシベリア鉄道を伸ばし満州へ進出しようとする時代。清では、列強の侵略の先兵たる宣教師に阿片漬けにされ国の体を成していない。
日本は、近代国家として他国との不平等条約の改定を模索する一方、ロシアの侵略を如何に防ぐかに苦慮していた。戦う余力は残って無く防衛の為とは言え、ロシアと一戦した時に列強がどう動くか見えなかった。露仏協商、三国同盟(露・仏・独)、英仏協商という列強の中で、日本の結ぶべき相手は。
この背景の中で、仏教者の能海が、チベットのダライラマの謁見に向かう。列強も最後の侵略地としてチベットへ向かう。だが、1900年の北清事変”黄砂の籠城”で、日本軍の活躍が評価され、一気に日英同盟へと舵が切られる。取り残された能海の運命は。
日清戦争後から日露戦争前までの、実在の人物を描いた物語。日本が、三国干渉により手...
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56. 黄砂の籠城 上
講談社文庫 ま73-14 松岡 圭祐‖著
講談社 2017.4
山口の駑馬 さんの評価:
1900年、キリスト教の横暴な布教活動に不満を爆発させた義和団。彼らに北京への鉄道を破壊された列強は北京城で籠城せざる得なくなる。この中で、日本と日本人を欧米列強に認めさせた柴五郎中佐率いる日本軍の行動。現在の政権批判ばかりを繰り返すマスコミに、この矜持は見えないのだろう。戦争の悲惨さばかりを喧伝するのみでなく、こういった矜持ある人々が小説やネットという形でしか知り得ない現在日本のあり様に無念さを感じる。学校の教育の”どこか”あっても良いではないかと考えてしまう。これが、日本人と個人の矜持を形成してくれるのでは。
1900年、キリスト教の横暴な布教活動に不満を爆発させた義和団。彼らに北京への鉄...
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57. アメリカ第二次南北戦争
佐藤 賢一‖著
光文社 2006.8
山口の駑馬 さんの評価:
国家とは何かを考えさせられた物語。軽妙なタッチで描かれているが、アメリカと言う国の本質を教えられた気がする。国家の完成度は暴力の独占度と同義と言った人がいる。日本史を見れば暴力や殺傷行為が蔓延していた戦国時代(現在の日本から見れば無政府状態=群雄割拠)から、幕府が暴力を統制しながら、なお藩と言う武装集団を排除できず、武士と言う特権階級を認め、又仇討の習慣も容認されていた江戸時代。明治に進み、藩が解体され国家権力の体現者として警察と軍隊のみが武器を持つことが公認され、又犯罪者の懲罰も国家が負う体制となり、日本の中での暴力内戦の可能性は無くなり一つの国家となった。アメリカ史を見れば、イギリスで異端とされオランダに逃げていたピグリムファーザーズが、アメリカに渡り、勝手に小屋を建て土地を耕し、神に与えられた土地として勝手に住んでしまった(彼らのフロンティアスピリッツには”土地を買う”と言うプロセスが省かれている)。その後、銃による独立戦争を起こし国の地位を勝ち取り、第一次大戦後の世界の疲労を横目に、大国となっていった。しかし、未だに州には軍があり国家としての軍もある連合国でしか存在しえない国である。民主主義でなければアメリカでない、自由でなければアメリカでない等々と叫ばなければアメリカでいられない。人間の持つ、アイデンティティーは民主主義や自由なのだろうか?。無理をしているように見える。アメリカの独立は、日本のオウム真理教に類似点が見える。現在日本社会から受け入れられない新興宗教は、上九一色村にサティアンを作った。ここで、日本政府と戦って勝てばオウムは独立できた。アメリカは成功したオウム真理教と同じ。国を作る時、彼らはヨーロッパに生まれた民主主義・自由・平等と言う言葉を拝借し、勝者の理屈を出してきた。だが、その精神は新興宗教を崇め、周りから見れば独善的な正義を振りかざし、受け入れられないと暴力を振るう。自らを特別と思う誇大妄想と、故に自らを害するものは悪だと断じる。まさに第二次大戦後のアメリカの行動そのものの様に見える。トランプの”アメリカファースト”は単なる保護貿易主義ではない様に聞こえる。アメリカは特別な国ではなくなった。世界の事などもう口出ししない。アメリカの正義など封印し、各国が各国の力で国を守るべき。アメリカは自国の利益のみを追求すると宣言した。だから、駐留費は関係国が出せというのも当たり前。TPP離脱も当たり前。世界の事など知らぬと言いたい・・・・が。国として求められるのは第一に豊かさ、第二に豊かさを守る軍事力、第三にこの軍事力をコントロールする知恵の文化。情報や移動が速くなった現在でも、世界政府が暴力の独占を出来ていない事は、一種の群雄割拠の世界であり、国の第一を守るため、第二・第三の自国の軍事力は必須に思える。
国家とは何かを考えさせられた物語。軽妙なタッチで描かれているが、アメリカと言う国...
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58. 柳川城炎上 立花壱岐・もうひとつの維新史
KADOKAWA 1999.9
河村哲夫 著
山口の駑馬 さんの評価:
明治維新に松蔭や龍馬よりもっと先を走る人物がいた事に驚き。王政復古を、単なる以前の政治に戻すのではなく、天皇を中心とした、神武以来の全く新たな国創りを考え提言した人。蒸気船により海が壁でなくなった事により、新たな環境下で廃藩置県を行うべきだと新たな国の有り様を提案し実行した人。現在を考えると、移動速度・情報の速度が各段に向上した環境で新たな国創りが必要な気がする。今の日本では、民意と言う個別の私利が横行しており、まさに幕末の藩利が横行した状態に似た感じがする。今でも壱岐のような人物は存在するのだろうが、マスコミの中にはまだ現れていない。私利を恥とする日本の伝統が、偏向した戦争評価により歪められているような気がしてならない。
明治維新に松蔭や龍馬よりもっと先を走る人物がいた事に驚き。王政復古を、単なる以前...
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