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甲斐市立図書館

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アメリカ第二次南北戦争
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敷島図書館 <410689590>
貸出可 / 一般913.6サ-ソ / / /913.6/サ/  / 帯出可
双葉図書館 <2810845947>
貸出可 / 閉架書庫 / / /913.6/サ/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-334-92511-1
書名ヨミ アメリカ ダイニジ ナンボク センソウ
著者ヨミ サトウ ケンイチ
分類記号 913.6
価格 ¥1700
出版者ヨミ コウブンシャ
大きさ 20cm
ページ数 443p
抄録 2013年、「世界の警察官」アメリカに内乱が勃発。死傷者の飛躍的な増加。即時停戦に向けた国際社会の努力は急がれている。そのとき日本は、世界は、どう動くのか。直木賞作家が描く、起こりうる明日の世界。
著者紹介 1968年山形県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程西洋史学専攻に在学中の93年、「ジャガーになった男」で小説すばる新人賞を受賞してデビュー。「王妃の離婚」で直木賞を受賞。
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国とは何か
(2017/11/16)
山口の駑馬/山陽小野田市立中央図書館
国家とは何かを考えさせられた物語。軽妙なタッチで描かれているが、アメリカと言う国の本質を教えられた気がする。国家の完成度は暴力の独占度と同義と言った人がいる。日本史を見れば暴力や殺傷行為が蔓延していた戦国時代(現在の日本から見れば無政府状態=群雄割拠)から、幕府が暴力を統制しながら、なお藩と言う武装集団を排除できず、武士と言う特権階級を認め、又仇討の習慣も容認されていた江戸時代。明治に進み、藩が解体され国家権力の体現者として警察と軍隊のみが武器を持つことが公認され、又犯罪者の懲罰も国家が負う体制となり、日本の中での暴力内戦の可能性は無くなり一つの国家となった。アメリカ史を見れば、イギリスで異端とされオランダに逃げていたピグリムファーザーズが、アメリカに渡り、勝手に小屋を建て土地を耕し、神に与えられた土地として勝手に住んでしまった(彼らのフロンティアスピリッツには”土地を買う”と言うプロセスが省かれている)。その後、銃による独立戦争を起こし国の地位を勝ち取り、第一次大戦後の世界の疲労を横目に、大国となっていった。しかし、未だに州には軍があり国家としての軍もある連合国でしか存在しえない国である。民主主義でなければアメリカでない、自由でなければアメリカでない等々と叫ばなければアメリカでいられない。人間の持つ、アイデンティティーは民主主義や自由なのだろうか?。無理をしているように見える。アメリカの独立は、日本のオウム真理教に類似点が見える。現在日本社会から受け入れられない新興宗教は、上九一色村にサティアンを作った。ここで、日本政府と戦って勝てばオウムは独立できた。アメリカは成功したオウム真理教と同じ。国を作る時、彼らはヨーロッパに生まれた民主主義・自由・平等と言う言葉を拝借し、勝者の理屈を出してきた。だが、その精神は新興宗教を崇め、周りから見れば独善的な正義を振りかざし、受け入れられないと暴力を振るう。自らを特別と思う誇大妄想と、故に自らを害するものは悪だと断じる。まさに第二次大戦後のアメリカの行動そのものの様に見える。トランプの”アメリカファースト”は単なる保護貿易主義ではない様に聞こえる。アメリカは特別な国ではなくなった。世界の事などもう口出ししない。アメリカの正義など封印し、各国が各国の力で国を守るべき。アメリカは自国の利益のみを追求すると宣言した。だから、駐留費は関係国が出せというのも当たり前。TPP離脱も当たり前。世界の事など知らぬと言いたい・・・・が。国として求められるのは第一に豊かさ、第二に豊かさを守る軍事力、第三にこの軍事力をコントロールする知恵の文化。情報や移動が速くなった現在でも、世界政府が暴力の独占を出来ていない事は、一種の群雄割拠の世界であり、国の第一を守るため、第二・第三の自国の軍事力は必須に思える。

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