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レビュー一覧 (24件)
チルダさんの投稿レビュー/菊陽町図書館
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貸出不可(未所蔵)
(5人)
1. 弱キャラ友崎くん Lv.1
小学館 2016.5
屋久ユウキ
チルダ さんの評価:
恋愛要素のあるラノベには、一つの王道パターンがある。それは所謂「負けヒロイン」というやつである。俺妹なら黒猫、物語シリーズなら千石撫子、シュタゲなら椎名まゆりがそれだ。何故かCV:花澤香菜ばかりだが気にしてはいけない。只のサブリミナル効果であり神だ。なお最近は「白い砂のアクアトープ」「かげきしょうじょ!!」あたりに降臨されている。ざーさんを崇めよ。
さて、本作における菊池風香、菊池さんからはこの負けヒロイン感が漂っている。最終的にはどうなるか現時点(2021年10月現在)ではわからないし、意外性を狙って逆転大勝利!って目も残されている。だが物語の構造上、メインヒロインが日南葵であることは動かないから、その可能性は極僅かであろう。
だが!(机を強くたたきつつ)僕はここに宣言する!(机を放り投げながら)
ラノベ史上、菊池さん、いや菊池様、いやいや菊池天使様以上に魅力的な(負け)ヒロインが存在しただろうか!(存在する訳がない) この天使様の透明感・妖精感は他の追随を許さない! もはや完全生物でありディオやカーズすら凌駕している! 神絵師フライ様のイラストも最高だ! 菊池天使様が存在する限り、この世に三次元の女性は不要であろうッ!(血涙を流しながら)
…つい血圧が上がってしまったが、この物語は菊池さんの魅力で成り立っている(異論など認めない)。嘘だと思うなら読んでみなさい。いいから読めマジで。あなたはもう、菊池風香無しでは生きていけないはずだ。
補足:本作は2021年にアニメ化されているが、フライ絵の再現が今イチ、葵が只の嫌なヤツになっている点でオススメできない。フライ絵のアニメならP.A WORKSの「色づく世界の明日から」が素晴らしいので是非見て欲しい。
恋愛要素のあるラノベには、一つの王道パターンがある。それは所謂「負けヒロイン」...
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(10人)
2. 三体 3[上]
死神永生 上 劉 慈欣‖著
早川書房 2021.5
チルダ さんの評価:
※シン・エヴァンゲリオンのネタバレを含みます。
本書の訳者あとがきでシン・エヴァとの対比がなされていたが、ここでは現代アート的視点からシン・エヴァと三体シリーズを比較してみようと思う。
現代アートとは?と考える際に、かなりの確率で例示されるのがデュシャンの「泉」ではなかろうか。そう、あの適当に買ってきた便器にサインして展示したってモノである。何しろインパクトがあり、バカにされる対象でもあるこのアートだが、歴史的に見た場合これは「レディメイド」なるジャンルを創り出したってとこが凄いとされている。
(注:現物は紛失しているとか、実は作者は違ってたとか面白いので詳細はWikipediaを見てください)
もう少し考察してみよう。現代アートにおいては、観る者に「思考を促す」「パラダイム・シフトを起こす」作品が尊いとされる。この「泉」を観た、あるいは知った者はトイレの個室に入ると「泉だな…」と思うようになるが、まさにこの脳に不可逆のアップデートがなされちゃう感じ、これが「泉」の優れた点であろう。
で、シン・エヴァにおいてはどうか?
およそ国内のオタクは須く鑑賞済であろう2021年10月現在、やれ「壮大な親子ゲンカ」とか「監督の私小説」なぁんて知った風な感想が述べられているが、それはこの映画の一側面でしかないと僕は考える。
恐らくシン・エヴァが史上初めて成し遂げたと思うのだが、この映画は(手法自体は大雑把で乱暴だが)「物語を現実に接続した」事で、唯一無二のパラダイム・シフトを観た者に強制する。結果、映画館を出た僕達は、「あっ、この世界はシンジが救った、その世界そのものなんだ」と認識する(そして泣く)。この瞬間、エヴァの在る物語は、只のアニメーションから、現実世界で発生した「歴史的事実」へとシフトするのだ。
翻って三体シリーズはどうだろう?
シリーズを通して読んでみて、全体としてよくできたSFであることは間違いない。個人的には三体はまぁまぁ、三体2はかなり面白い、三体3は2よりは若干落ちるけれども良く出来ました、うまく風呂敷を畳みましたね(その過程はシン・エヴァと同様に、やや乱暴な所はあるが…)というのが感想なのだが、さてそこに現代アート的パラダイム・シフトはあるだろうか?
在るのだ。
これは三体2で既に達成されているのだが、2まで読了した貴方は、星空を見上げた時にどう思うだろうか。今までは「あぁ綺麗だな」と普通に思っていたところに、ポトリと一滴、墨を垂らしたように恐怖の感情が混じっていないだろうか?
僕はもう無理だ。今後夜空を、恐れること無く見上げる事は無理だろう。
僕の認識は、三体シリーズによって強制的に”シフト”されてしまったのだから…。
※シン・エヴァンゲリオンのネタバレを含みます。 本書の訳者あとがきでシン・エヴァ...
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(27人)
3. オルタネート
加藤 シゲアキ‖著
新潮社 2020.11
チルダ さんの評価:
Apple社は有名な広告「1984」において、ビッグ・ブラザーを打ち破ってみせた。それから37年が経過した2021年現在。ビッグ・ブラザーは未だ顕現はしていないが、その萌芽は中国共産党や、GoogleをはじめとするIT企業の中に確実に存在している。
さて本書であるが、僕が信頼する本屋大賞ノミネート作品という事だけで手に取ってみた。だがしかし…。面白さに繋がらない頻繁な視点の交代、登場人物達がぶつかる壁は理不尽といった点がまず鼻につき、読了には苦労した。正直に言ってつまらない本であり、文章だけで単純に評価するなら★2.5といったところか。
この物語では、タイトルにもなっているアプリ「オルタネート」が登場人物達を繋ぐツールとなっている。これがなければ話は進まない中核をなす存在と言えるのだが、婚活アプリにTwitterとLINEを混ぜて醜悪さを大さじ一杯入れたようなシロモノが、青春の1ページみたいに語られる様にドン引きである。
さらに、ダメ押しとして突如現れる韓国推し(それも2回も)。ここで韓国が出てくる必要があるか?いや無いという場面で推されるので、裏の意図を考えざるを得ない。VANK辺りからお金貰ってませんか?
以上のことから、この作品は芸能人が書いたという話題性、ファン(信者)が買うという大川隆法効果でたまたま本屋大賞にノミネートされたものであろう。僕としては読まないことをお勧めの★1とする。
今やビッグ・ブラザーは無くとも、スモール・ブラザーはあちこちに存在する。LINEやら原神やらは個人情報を抜き取り放題、テレビ新聞はコロナ不安を煽り特定国を持ち上げる。もしかしたら小説も、その一つになりつつあるのかも知れない。オルタネートなディストピアは、すぐそこにあるのだ。
<参考情報>
2021年4月14日、本屋大賞が発表され「52ヘルツのクジラたち」(中央公論新社)が大賞に決定した。「オルタネート」は10作品中8位。妥当な結果であろう。
Apple社は有名な広告「1984」において、ビッグ・ブラザーを打ち破ってみせ...
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(3人)
4. ヒトでなし 金剛界の章
京極 夏彦‖著
新潮社 2015.10
チルダ さんの評価:
京極夏彦の作品は、手にするにはハードルが高い。代表作は百鬼夜行シリーズであろうが、ページ数が軽く600ページはある上に、二段組である。令和の現代では、ラノベの幼女戦記が「鈍器」などと言われているが、そんなものチャンチャラおかしいのだ。京極は鈍器どころか質量兵器なのだ。言葉の弾雨に撃たれるが良い。死ね死ね死ね(白目)。
さらに、内容がとてつもなく難解だったり、使われている言葉が軽く漢字検定だったりするし、お世辞にも爽やかとは言えない作風でもある。ここで警告しておくが、鬱な方は読まない方が良い。うっかり首でも括りかねない。いやマジで。
これらの諸条件をクリアした上で京極の作品を手にするのは、メイドインアビスで言うなら成れ果ての村の住人――書痴の果てに異形と化した活字中毒だけであろう。もはや娑婆への上昇負荷には耐えきれない、そんな阿呆にのみ読む資格があるのだ。
さて本書であるが、ページ数こそ576ページあるが二段組ではなく、なんだかスイスイ読めてしまう。京極め愚民共に迎合したか?などと一瞬思ってしまうのだが、安心召されよ、本作は主人公である「ヒトでなし」の人物造形が秀逸、というか空前絶後なのだ。ネタバレはしない主義なので内容には触れないが、なるほどこれは京極にしか創れない小説である。
読み進む程に戦慄せよ。これは、「ヒトでなし」による「ヒトでなし」の物語である。
京極夏彦の作品は、手にするにはハードルが高い。代表作は百鬼夜行シリーズであろう...
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(7人)
5. 浅田家!
徳間文庫 な46-1 中野 量太‖著
徳間書店 2020.8
チルダ さんの評価:
写真のジャンルは様々だが、本書の主人公が撮るのはセットアップ写真。要は画面内の要素を演出して作り上げるものだ。例えばスタジオアリスで撮ってもらう子供写真なんかがこれで、植田正治あたりが代表的な写真家であろう。
このセットアップと対照的なのが、木村伊兵衛や森山大道に代表されるストリートスナップ(海外では主にキャンディッドと呼ばれる)だ。僕はこっちの人であるので、浅田政志については「ちょっと笑える写真を撮る人」ぐらいの認識であった。
だが本書を読むと、彼の写真についての認識は、良くも悪くも一変してしまう。何なら写真によっては二変してしまう。これは昔から議論が続いていて将来も決着がつくことはないであろうが、写真に言葉は必要なのかという命題がある。写真にはあくまで見た目しか写らないが、それに言葉を添えることでより美しく見せたり、ミスリードしたり、全く別の印象を与えることができてしまうからだ。(脱線するが小林紀晴「アジアン・ジャパニーズ」は、写真と言葉を見事に扱った一例だと思う)
写真の背景にある物語を読み進めると、読者は何度も心を揺さぶられる。そして最後には。…もう二度と、彼の写真を以前のように認識する事はできなくなる。それは決して悪い事ではないのだが、前のまま、「ちょっと笑える」と思っていたくもあった。それだけが、少し悲しい。
<参考>
セットアップ写真に興味を持たれた方向けに、お勧めを二つ。
・よわよわカメラウーマン日記 https://yowayowacamera.com/
「本日の浮遊」が面白い。
・写真集 細江英公「鎌鼬(かまいたち)」
http://www.art-annual.jp/news-exhibition/news/62923/
衝撃的にカッコ良い。
写真のジャンルは様々だが、本書の主人公が撮るのはセットアップ写真。要は画面内の...
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(14人)
6. 三体 2[上]
黒暗森林 上 劉 慈欣‖著
早川書房 2020.6
チルダ さんの評価:
このシリーズ、ネットではとても評判が良かったため前作「三体」は自腹で購入していた。だけれども…。うーん、中国の歴史をベースにして重厚な展開を見せる前半は面白いと思ったものの、後半の三体世界のあたりでなんだか観念的でつまらないな…と思うところがあり、全体としては星3ぐらいという若干期待外れな感想であった。
で、本作だが。前作のこともあり図書館でお借りして済ませた訳だが、これは買っても後悔しない内容だった。シリーズ中最も人気があるというのも頷ける内容である。
ネタバレは嫌いなので中身には踏み込まないが、「三体2」は壮大な宇宙文明論である。ここで展開するのは、人類が宇宙に飛び出した後の物語であるが、実際にはどうであろうか。この点僕は悲観的で、人類はこのまま地球から脱出できず滅びてしまうと考えている。
かつてスティーヴン・ホーキング博士は、「人類は今後1,000年以内に新たな惑星を見つける必要がある」と述べ、その後この予測を100年に短縮している。これは地球がもはや人類にとっては狭すぎると彼が考えていたからであり、このままいけば資源を食い尽くして絶滅するのが自明であったからだ。
多分こうだろうと考えるのだが、ある惑星に発生した知性が滅亡を回避するためには、その知性が有限の資源を無駄なく活用し、まっしぐらに宇宙へと飛び出す努力をする必要があるのではないか。翻って我々人類を見ると、個別にはホーキング博士のように優れた「個体」が現れる事はあれど、社会主義は理想が高すぎて必ず腐敗し、資本主義は欲望の暴走を止められない。結局のところ我々は、種として見れば、シャーレの上で培養されているカビと大差ない活動をしている。食べて殖えるという本能に従っているに過ぎない。培地の栄養を食べ尽くしたら、そこで滅ぶ運命なのである。
仮に、諸々の問題を解決できたとしよう。そこでぶつかるのが「三体2」の宇宙文明論である。ああ、なんと宇宙の冷厳なことか。柄にもなくそんな事を考えてしまう、そういう深みが本作には、有る。
このシリーズ、ネットではとても評判が良かったため前作「三体」は自腹で購入してい...
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(17人)
7. 教団X
中村 文則‖著
集英社 2014.12
チルダ さんの評価:
圧倒的な分厚さ、曼荼羅をカッコよくしたような表紙、キャッチーなタイトル。所謂ジャケ買い的な感じで手に取ってしまった。パッと見、中島らも「ガダラの豚」(注:これは傑作)を連想してしまったのだ。
しかしながらページを開いてみると、文字が二段組みでぎっしりなんてことはない。というかスカスカである。なんでこれこんな分厚い本にした?と思いつつ読み進めると内容もペラい。というか低俗かつ醜悪である。なんというか、フランス料理を食べに行ったら残飯が出てきたようなもので、これは読者に対して悪意があるとしか言いようがない。読めば間違いなく気分を害するので、触らない事を推奨する。
圧倒的な分厚さ、曼荼羅をカッコよくしたような表紙、キャッチーなタイトル。所謂ジ...
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8. ZOKU
Zionist organization of karma underground 森 博嗣‖著
光文社 2003.10
チルダ さんの評価:
「ZOKU」「ZOKUDAM」「Zokuranger」三部作の第一作目。メタ発言有り、ギャグ多めと森作品の中でも大分はっちゃけ気味のシリーズである。今となっては時代背景が古く、ジップドライブとか出てきてしまう。古参のMacユーザにしか伝わらなくね? そしてギャグも古いので若者にはお勧めしかねるのが残念であるが、それでも森博嗣大好きな人ならそれなりに楽しめる…はず…。
まぁ僕も図書館でお借りしたからこんな評価だけど、お金出して買ってたら怒る確率が30%ぐらいは存在するであろう、と口を斜めにしながら言っておこう。新作に飢えている信者だけが手を出すべきで、初心者であれば普通に「すべてがFになる」から行きましょう。
「ZOKU」「ZOKUDAM」「Zokuranger」三部作の第一作目。メタ発...
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9. 高校事変 [1]
角川文庫 ま26-605 松岡 圭祐‖著
KADOKAWA 2019.5
チルダ さんの評価:
シリーズ3巻まで読んでの感想。
飛び交う銃弾、だいたい血塗れの主人公、荒唐無稽な設定の数々…。この感じ、どっかで見たなぁと思っていたのだが、2巻の途中で気が付いた。これ、JK版の大藪春彦だ。野獣死すべしですよ、蘇る金狼ですよ! だから細かいところは気にしちゃいけない。勢い任せのストーリーを広い心で受け止めるのが、この作品の楽しみ方であろう。
とは言え、中には明らかに事実を捻じ曲げて書かれている箇所もある。まぁエンタメ小説に書かれていることを鵜呑みにする阿呆は居ないと思うのだけれど、個人的に気になった三箇所を挙げてみる。
1.児童養護施設の入所費を稼ぐため、売春に走る入所児童
この入所費は「児童保護費負担金」というものだが、養護される児童本人が払わなければならないなんて事は絶対にない。児童福祉法では第56条で、「本人又はその扶養義務者」から徴収することができるよう定められているが、作中のように扶養義務者が行方不明だからといって本人に払わせるような制度ではない。この場合、あくまでも支払い義務があるのは扶養義務者(親)である。ちなみに扶養義務者が存在しない場合は、規則で徴収金は0円だ。だいたい、徴収するのは管轄の児童相談所なのである。守られるべき児童からお金を取るというのは、そもそも児童福祉法の精神に反しているし、夜も昼もなく頑張っている児童相談所の職員に失礼だろう。
2.ウイングスーツで約300mの高さからジャンプし、30km先まで飛行
滑空比という用語がある。簡単に言うと「1m降下する間に何m前進できるか」なのだが、これは高性能なグライダーで60程度(100mの高さから離陸して6000m先まで飛べる)である。つまり、高性能なグライダーでも18km迄しか飛べないところを、ウイングスーツで30kmも飛んじゃう訳だ。さすがにこれは盛り過ぎである。
3.10年間保管していたパラシュートを使う
スカイスポーツ経験者ならわかっている事だが、パラシュートというものは定期的に広げてチェック→干す→畳むという作業が必要だ。これをリパックと言うのだが、その推奨間隔はおよそ3~4カ月。10年も保管していたら、まず間違いなくカチカチにくっついたパラシュートは開かない。死ぬじゃん…。
以上、ごく一部を挙げたのだけど、これだけでも荒唐無稽っぷりが伝わると思う。お話としては面白いだけに、リアリティ無視なところだけが残念であった。
シリーズ3巻まで読んでの感想。 飛び交う銃弾、だいたい血塗れの主人公、荒唐無稽...
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(42人)
10. medium
霊媒探偵城塚翡翠 相沢 沙呼‖著
講談社 2019.9
チルダ さんの評価:
2019年刊行の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』にて、『このミステリーがすごい! 2020年版』国内編1位、『2020本格ミステリ・ベスト10』国内ランキング1位、Apple Books「2019年ベストブック」ベストミステリー、第20回本格ミステリ大賞小説部門の4冠を達成した。また、同作は第41回吉川英治文学新人賞の候補、第17回本屋大賞ノミネート作品となった。(以上Wikipediaより引用)
何しろ霊媒探偵である。オカルトである。
昭和の時代、当たり前のようにゴールデンタイムに放送されていたUFO、心霊、超能力モノの特番は、集合知が深化した現在は消えてしまっている。まともに義務教育を終えた人であれば、そんなオカルトは信じないのが現代の常識なのだが、本書はもうタイトルからして怪しい雰囲気ギガ盛りである。
まぁそれはそれとして、お話としてならオカルトは大好物。ちょいと古いが、小説なら中島らも「ガダラの豚」、漫画なら奥瀬サキの低俗霊シリーズが好みである。ラノベならこれはもう、西尾維新の物語シリーズがお勧めだ。ガハラさん蕩れ。
さて、内容について書きたいところであるが、本書の帯には「全てが伏線」と謳われていたそうだ。読了して納得。内容には一切触れる訳にはいかないのであった。皆さんは、全ての情報を絶ったうえで読んで欲しい。ちなみに、僕は綺麗に騙されたクチである。とても悔しい。
2019年刊行の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』にて、『このミステリーがすご...
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