トップ
甲斐市立図書館
ログアウト
ログイン
Clear text
検索結果詳細
前へ
次へ
高校事変 [1]
角川文庫
ま26-605
KADOKAWA 2019.5
松岡 圭祐
∥著
(8人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
予約件数: 0件
予約かごに入れる
ブックリストに登録する
あなたの評価
変更
削除
レビューを書く
所蔵
詳細
レビュー
資料の状況
竜王図書館 <1012359368>
貸出可 / 2F文庫 / /B/913.6/マ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-04-108395-6
13桁ISBN
978-4-04-108395-6
書名ヨミ
コウコウ ジヘン
著者ヨミ
マツオカ ケイスケ
叢書名ヨミ
カドカワ ブンコ
分類記号
913.6
価格
¥780
出版者ヨミ
カドカワ
大きさ
15cm
ページ数
435p
抄録
結衣は平成最大のテロ事件を起こし死刑となった男の娘。彼女が通う高校を、総理大臣が訪問することに。だが、武装勢力が侵入、結衣は幼い頃から身につけた化学や銃器の知識を使い、次々と襲ってくる武装勢力に対抗するが…。
当館優先
当館優先
有用性順
新しい順
人中 人が好評価
({0})
null
修正する
削除する
イイネ!
イマイチ
違反報告
0人中 0人が好評価
気にしなければ楽しめる
(2020/09/16)
チルダ/菊陽町図書館
修正する
削除する
シリーズ3巻まで読んでの感想。
飛び交う銃弾、だいたい血塗れの主人公、荒唐無稽な設定の数々…。この感じ、どっかで見たなぁと思っていたのだが、2巻の途中で気が付いた。これ、JK版の大藪春彦だ。野獣死すべしですよ、蘇る金狼ですよ! だから細かいところは気にしちゃいけない。勢い任せのストーリーを広い心で受け止めるのが、この作品の楽しみ方であろう。
とは言え、中には明らかに事実を捻じ曲げて書かれている箇所もある。まぁエンタメ小説に書かれていることを鵜呑みにする阿呆は居ないと思うのだけれど、個人的に気になった三箇所を挙げてみる。
1.児童養護施設の入所費を稼ぐため、売春に走る入所児童
この入所費は「児童保護費負担金」というものだが、養護される児童本人が払わなければならないなんて事は絶対にない。児童福祉法では第56条で、「本人又はその扶養義務者」から徴収することができるよう定められているが、作中のように扶養義務者が行方不明だからといって本人に払わせるような制度ではない。この場合、あくまでも支払い義務があるのは扶養義務者(親)である。ちなみに扶養義務者が存在しない場合は、規則で徴収金は0円だ。だいたい、徴収するのは管轄の児童相談所なのである。守られるべき児童からお金を取るというのは、そもそも児童福祉法の精神に反しているし、夜も昼もなく頑張っている児童相談所の職員に失礼だろう。
2.ウイングスーツで約300mの高さからジャンプし、30km先まで飛行
滑空比という用語がある。簡単に言うと「1m降下する間に何m前進できるか」なのだが、これは高性能なグライダーで60程度(100mの高さから離陸して6000m先まで飛べる)である。つまり、高性能なグライダーでも18km迄しか飛べないところを、ウイングスーツで30kmも飛んじゃう訳だ。さすがにこれは盛り過ぎである。
3.10年間保管していたパラシュートを使う
スカイスポーツ経験者ならわかっている事だが、パラシュートというものは定期的に広げてチェック→干す→畳むという作業が必要だ。これをリパックと言うのだが、その推奨間隔はおよそ3~4カ月。10年も保管していたら、まず間違いなくカチカチにくっついたパラシュートは開かない。死ぬじゃん…。
以上、ごく一部を挙げたのだけど、これだけでも荒唐無稽っぷりが伝わると思う。お話としては面白いだけに、リアリティ無視なところだけが残念であった。
イイネ!
イマイチ
違反報告
(c) 甲斐市立図書館
当館優先
有用性順
新しい順
ブックリストに登録する
読みたい
今読んでる
読み終わった
資料を評価する
0~5までの値で評価を登録できます。
(増減量0.5)
変更後、[決定]ボタンを押してください。
決定
閉じる
loading...
レビューを書く
貸出可 / 2F文庫 / /B/913.6/マ/ / 帯出可
null
チルダ/菊陽町図書館
飛び交う銃弾、だいたい血塗れの主人公、荒唐無稽な設定の数々…。この感じ、どっかで見たなぁと思っていたのだが、2巻の途中で気が付いた。これ、JK版の大藪春彦だ。野獣死すべしですよ、蘇る金狼ですよ! だから細かいところは気にしちゃいけない。勢い任せのストーリーを広い心で受け止めるのが、この作品の楽しみ方であろう。
とは言え、中には明らかに事実を捻じ曲げて書かれている箇所もある。まぁエンタメ小説に書かれていることを鵜呑みにする阿呆は居ないと思うのだけれど、個人的に気になった三箇所を挙げてみる。
1.児童養護施設の入所費を稼ぐため、売春に走る入所児童
この入所費は「児童保護費負担金」というものだが、養護される児童本人が払わなければならないなんて事は絶対にない。児童福祉法では第56条で、「本人又はその扶養義務者」から徴収することができるよう定められているが、作中のように扶養義務者が行方不明だからといって本人に払わせるような制度ではない。この場合、あくまでも支払い義務があるのは扶養義務者(親)である。ちなみに扶養義務者が存在しない場合は、規則で徴収金は0円だ。だいたい、徴収するのは管轄の児童相談所なのである。守られるべき児童からお金を取るというのは、そもそも児童福祉法の精神に反しているし、夜も昼もなく頑張っている児童相談所の職員に失礼だろう。
2.ウイングスーツで約300mの高さからジャンプし、30km先まで飛行
滑空比という用語がある。簡単に言うと「1m降下する間に何m前進できるか」なのだが、これは高性能なグライダーで60程度(100mの高さから離陸して6000m先まで飛べる)である。つまり、高性能なグライダーでも18km迄しか飛べないところを、ウイングスーツで30kmも飛んじゃう訳だ。さすがにこれは盛り過ぎである。
3.10年間保管していたパラシュートを使う
スカイスポーツ経験者ならわかっている事だが、パラシュートというものは定期的に広げてチェック→干す→畳むという作業が必要だ。これをリパックと言うのだが、その推奨間隔はおよそ3~4カ月。10年も保管していたら、まず間違いなくカチカチにくっついたパラシュートは開かない。死ぬじゃん…。
以上、ごく一部を挙げたのだけど、これだけでも荒唐無稽っぷりが伝わると思う。お話としては面白いだけに、リアリティ無視なところだけが残念であった。