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レビュー一覧 (149件)
はるちゃんさんの投稿レビュー/小郡市立図書館
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貸出不可(未所蔵)
(14人)
21. 後宮の烏 2
集英社 2018.12
白川紺子
はるちゃん さんの評価:
烏妃〔寿雪〕が活躍するミステリー。
1のレビューにも書いたが集英社オレンジ文庫から
出ているので中高生向きライトノベルではあるが、
2は1以上に切り込んだ内容と
情景描写や構成がしっかりしているので読み応えがある。
前・烏妃〔麗娘〕の孤独を見守ってきた冬官〔魚泳〕の
義憤が切なかった。
また、色々な箇所に次作へ続く伏線が張っており、
第3弾が楽しみ。
烏妃〔寿雪〕が活躍するミステリー。1のレビューにも書いたが集英社オレンジ文庫から...
図書
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(42人)
22. medium
霊媒探偵城塚翡翠 相沢 沙呼‖著
講談社 2019.9
はるちゃん さんの評価:
四話の連作短編ミステリー。
第三話までは読むのがとても苦痛だった。
理由は何と言っても城塚翡翠のキャラクター。
絶世の美女という設定は良いとして、
「20才過ぎという年齢でそれはないだろう」
と言いたくなる可憐で純真無垢で乙女満載の言動。
(黒猫や忍者に「さん」づけした時には意識が
遠のきそうになった)
そして推理作家 香月史郎から見た湿度というか粘性を
感じる翡翠の描写が気持ち悪い事この上ない。
随所でイライラさせられて肝心なストーリーに
集中出来ず、
(なぜこれがミステリーランキング三冠?)
(作者は絶対に女性と付き合った事がない妄想系か、
美少女アニメのヲタクだ!)と、
何度も読むのをやめたくなった。
しかし最終話ではしっかりと どんでん返しが
用意されていた。
第三話までのイラつく文章も、読者にストレスを
与える事で各所に仕掛けた伏線に気づかなくさせる
ための計算だったとしたらお見事。
四話の連作短編ミステリー。第三話までは読むのがとても苦痛だった。理由は何と言って...
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(41人)
23. むかしむかしあるところに、死体がありました。
青柳 碧人‖著
双葉社 2019.4
はるちゃん さんの評価:
・一寸法師の不在証明 · · · · ○
・花咲か死者伝言 · · · · · · · ○
・つるの倒叙がえし · · · · · ·◎
・密室龍宮城 · · · · · · · · · ○
・絶海の鬼ヶ島 · · · · · · · · △
・一寸法師の不在証明 · · · · ○・花咲か死者伝言 · · · · ·...
図書
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(57人)
24. 店長がバカすぎて
早見 和真‖著
角川春樹事務所 2019.7
はるちゃん さんの評価:
主人公の苛立ちや悩みを面白おかしく伝えようと
しているのが全面に出過ぎていて逆に白けてしまう。
最終章はアナグラムを使ったミステリー仕立て
ではあるが、目新しさも意外性もない。
書店を舞台にしたコメディ小説で、
2020年本屋大賞ノミネート作品と知り
期待を膨らませて読んだのだが最後まで面白いとは
思えなかった。
読後レビューで「大笑いした」とのコメントが
数多く上がっていたが、理解不能。
販売数を上げるためのサクラの書き込みかと
疑ってしまう。
主人公の苛立ちや悩みを面白おかしく伝えようとしているのが全面に出過ぎていて逆に白...
図書
(18人)
25. 逃亡刑事
[高頭冴子シリーズ] [1] 中山 七里‖著
PHP研究所 2017.12
はるちゃん さんの評価:
組対刑事殺しの濡れ衣を着せられた千葉県警の刑事班長冴子が、刑事殺しを目撃した8歳の少年を連れて逃避行するサスペンス小説。
ストーリーとしては目新しさはないが、登場人物のキャラがどれも濃くて飽きずに読めた。
猛は母親が薬物中毒で入院中で、養護施設に預けられていたが、職員から度重なる虐待を受けていた。
母親の入院の理由は知らされていないが、苛烈な環境の中で暮らしていたせいか、年齢の割に大人びているものの、やはりそこは子ども、冴子との交流が泣かせる。
冴子を助けることになるヤクザの山崎とのやり取りも面白い。
潜伏先の大阪で捕まってしまったあとの派手な脱出劇は度肝を抜かれた。
主人公の冴子は〔アマゾネス〕と渾名される身長180㎝、腕っぷしといい、言葉遣いといい、実に男前の強烈キャラ。
正義感もあり、普段は表に出ない情も厚い。
シリーズ化を期待する。
組対刑事殺しの濡れ衣を着せられた千葉県警の刑事班長冴子が、刑事殺しを目撃した8歳...
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(5人)
26. 冬姫
葉室 麟‖著
集英社 2011.12
はるちゃん さんの評価:
信長の次女として生まれ、蒲生氏郷の元へ嫁いだ
冬姫の波乱に満ちた生涯をフィクションを織り交ぜて
書いた時代小説。
前半はオカルト的な描写(妄執を込めて作った鏡が
遠く離れた人の姿を映し出す等々)が頻繁に出て
ウンザリするが、それを除けば読みやすく
そこそこ面白い小説。
性同一性障害で、男性でありながら女性の姿をし、
氏郷に想いを寄せつつも冬姫に命懸けで仕える
“もず”が印象深かった。
信長の次女として生まれ、蒲生氏郷の元へ嫁いだ冬姫の波乱に満ちた生涯をフィクション...
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(22人)
27. ドクター・デスの遺産
中山 七里‖著
KADOKAWA 2017.5
はるちゃん さんの評価:
今回のテーマは〔尊厳死〕の是非。
Dr.デスと名乗り、次々と尊厳死事件を起こしていく医師と看護師。
しかしそれらの事件は、全てが加害者側の利権に関わる問題ではなく、被害者側の尊厳を守る側面もあったことも発覚した。
未だグレーゾーンとされている尊厳死。
自身の娘も辛い人工透析に耐えている犬養は、いつも以上にその嗅覚を発揮できない。
そして判明するDr.デスが生まれた理由。
職業倫理と尊厳死に切り込んだ考えさせられる作品だった。
今回のテーマは〔尊厳死〕の是非。Dr.デスと名乗り、次々と尊厳死事件を起こしてい...
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(10人)
28. 救済
長岡 弘樹‖著
講談社 2018.11
はるちゃん さんの評価:
正月ドラマで観た〔教場〕が面白く、他作品も読みたいと手にした短編集。
期待を裏切る事なく面白かった。
三色の貌 · · · · · · · · · · ○
最期の晩餐 · · · · · · · · ·△
ガラスの向こう側 · · · · · ○
空目虫· · · · · · · · ·· ·· ◎
焦げた食パン · · · · · · ·· △
夏の終わりの時間割 · · · · ○
正月ドラマで観た〔教場〕が面白く、他作品も読みたいと手にした短編集。期待を裏切る...
図書
貸出可能
(18人)
29. セイレーンの懺悔
中山 七里‖著
小学館 2016.11
はるちゃん さんの評価:
テレビ局の報道番組を担当するディレクターとリポーターの視点から見た誘拐殺人事件の全容を追うミステリー。
誘拐と目された事件は、実は仕組まれたものであり、そこには二重の加害者像が隠されていた。
被害者の悲しみをよそに、ずかずかと他人の不幸に土足で踏み入り、喧しく事件を報道する厚顔無恥なマスコミをサイレン(セイレーン)に喩えたシーンで、ようやくタイトルの意味が判った。
そして、事件の真相を見誤り大誤報を打ってしまった主人公の懺悔へと物語は至る。
中山七里さんらしく〈どんでん返し〉も織り込んでいるが、主軸をマスコミの功罪に置いているだけあって、いつものミステリーとはやや違った作品。
難を言えば、犬養刑事シリーズ【切り裂きジャックの告白】の続編ともいえる作品で、村瀬管理官や兵頭ディレクターなど続投キャラが多い中、新たに登場した主要人物の宮藤刑事が犬養刑事にそっくりだった点(長身、美形、クール)。
あそこまで酷似しているならいっそ犬養刑事で良かったのでは?
また、ラストは反目していた主人公と宮藤刑事が恋愛関係に発展しそうな余韻を残す終わり方で、この手垢のついた展開も残念だった。
テレビ局の報道番組を担当するディレクターとリポーターの視点から見た誘拐殺人事件の...
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(49人)
30. 屍人荘の殺人
今村 昌弘‖著
東京創元社 2017.10
はるちゃん さんの評価:
ストーリーはバイオテロによってクローズドサークルとなったペンションを利用しての連続猟奇殺人事件。
登場人物や建物の構造を把握し、犯行可能な時間帯や方法を割り出すだけでも挫折しそうになる密室モノに加えて
ロックフェスでウイルスに感染しゾンビになった観客たちのグロテスクなシーンと、私が大の苦手とする要素が満載なのに
序盤で準主役とばかり思っていた人物がまさかのフェードアウト、
登場人物が揃ったところで名前を覚えやすいよう容姿や性格を交えて解説する会話、
所々で差し込まれるユーモラスな文、
· · ·等など、こちらが脱落しそうになる頃合いを見計らったかのように引っぱり上げてくれる展開と文章で一気読み出来た。
印象的だったのはエレベーターを使ったトリックと
震災にあった主人公の心の闇。
ストーリーはバイオテロによってクローズドサークルとなったペンションを利用しての連...
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