トップ
甲斐市立図書館
ログアウト
ログイン
レビュー一覧 (149件)
はるちゃんさんの投稿レビュー/小郡市立図書館
投稿順
評価順
図書
貸出可能
(11人)
11. ツキマトウ
警視庁ストーカー対策室ゼロ係 真梨 幸子‖著
KADOKAWA 2018.7
はるちゃん さんの評価:
ストーカーをテーマにした連作短篇集。
アイドルとファン、母と娘、サイコパス · · · と次々にストーカーの話が出てくるが、短篇集だけにこれまで読んできた真梨幸子さんの小説の中では人物関係が把握しやすく読みやすかった。
前回読んだ【3匹の子豚】がドロッドロで読んだ後、しばらく凹んでしまったが、本作はそれよりも軽い感じ。
中でも〔case4 シイク〕は真梨幸子さんのイメージとは違って、ラストの和製レクター教授が呆然とする姿を想像して笑えた。
ストーカーをテーマにした連作短篇集。アイドルとファン、母と娘、サイコパス · ·...
図書
貸出可能
(13人)
12. 三匹の子豚
真梨 幸子‖著
講談社 2019.8
はるちゃん さんの評価:
戦後最大の大量毒殺事件とされる【入間毒油事件】を
軸に展開していくドロッドロなミステリー。
犯人として逮捕された蛇岩鶴子の娘3人を〔3匹の子豚〕になぞらえているが皆、救いのない人生。
そしてその娘たちも悲惨な人生を送り、次々と命を落として行く。
と、ここまでなら私も耐性はあったと思うが
ラストの【入間毒油事件】の真犯人、蛇岩鶴子の孫たちの想定外の繫がり、そして一族を死に誘って行った人物にめまいがしそうになった。
さすが〔殺人鬼フジコの衝動〕の作者、イヤミスのレベルがハンパない。
戦後最大の大量毒殺事件とされる【入間毒油事件】を軸に展開していくドロッドロなミス...
図書
(9人)
13. 6月31日の同窓会
真梨 幸子‖著
実業之日本社 2016.2
はるちゃん さんの評価:
実際には存在しない6月31日に開かれるという同窓会の
招待状が届き、次々に人が死んでいく。
小中高短大の女子一貫校で名門のお嬢様学校というのは
ミステリーには使い倒されている題材なのだけれど、
なぜか惹かれてしまう。
ただ、登場人物が多くて把握しづらく、
視点もコロコロ変わるので混乱し、何度も戻って読み直すハメに。
付箋必須の小説でした。
PS.フッ化水素酸、あんなに簡単に持ち出せていいのか?!
実際には存在しない6月31日に開かれるという同窓会の招待状が届き、次々に人が死ん...
図書
貸出可能
(39人)
14. 線は、僕を描く
砥上 裕將‖著
講談社 2019.7
はるちゃん さんの評価:
両親を交通事故で亡くし、生きる気力を失った
主人公が水墨画との出会いや、それに関わる人たち
との交流から自分を取り戻していくストーリー。
日本随一の水墨画家に才能を見出され、努力を
重ねたとはいえ、僅か数カ月で賞を争う程の
力をつけるという展開は少々やり過ぎの感が
否めないが、水墨画に関する描写は秀逸。
水墨画は美術や歴史の教科書に載っていた
数点しか観た事がなかったが、美術館などに
足を運んでじっくりと鑑賞してみたいと
思わせてくれた小説だった。
両親を交通事故で亡くし、生きる気力を失った主人公が水墨画との出会いや、それに関わ...
図書
貸出可能
(3人)
15. 悪寒
集英社文庫 い84-1 伊岡 瞬‖著
集英社 2019.8
はるちゃん さんの評価:
山形で単身赴任生活を送る主人公の元へ妻から
不可解なメールが届いた数時間後、
警察から妻を障害致死で逮捕したとの連絡が入る。
容疑者が妻、娘、母、義妹と二転三転する展開は
セオリー通りといった感じで、真犯人も中盤には
予想がつくが、終盤まで分からなかった動機が
分かった時、タイトル通りの悪寒が走った。
それにしてもこの主人公、一流企業に勤めていたのに
会社のスキャンダル揉み消しに利用されて山形に左遷、
そこでの上司に毎日ネチネチいじめられ、
家族からは冷たい態度を受け続けた挙げ句、
殺人事件に巻き込まれるという、なかなかヘヴィな
人生で気の毒· · ·
山形で単身赴任生活を送る主人公の元へ妻から不可解なメールが届いた数時間後、警察か...
図書
(16人)
16. 夜がどれほど暗くても
中山 七里‖著
角川春樹事務所 2020.3
はるちゃん さんの評価:
息子がストーカー殺人を犯した上で自殺したことを告げられた主人公の週刊誌副編集長、志賀。
両親を殺されたった1人残された少女、奈々美。
正義を語る世間からの嫌がらせは加害者家族のみならず、被害者家族である奈々美にまで容赦なく襲いかかる。
マスコミ報道のあり方、新潮45を彷彿とさせるLGBT否定への是非など、考えさせられる設定が満載の社会派小説だったが、掘り下げが浅く、生かし切れていないのが残念。
中山七里さんお得意のどんでん返しも本作では無理やり感があり安っぽい刑事ドラマを観ているようで今ひとつだった。
息子がストーカー殺人を犯した上で自殺したことを告げられた主人公の週刊誌副編集長、...
図書
貸出可能
(6人)
17. リバース
[「リカ」シリーズ] [3] 五十嵐 貴久‖著
幻冬舎 2016.10
はるちゃん さんの評価:
【ネタバレ】
第2回ホラーサスペンス大賞受賞作〔リカ〕が誕生するまでの物語。
医師の父、美しく優雅な母、頭脳明晰で高貴な美貌の双子の姉妹・・と、誰もが羨む裕福な家庭でありながら、
実際は女癖の悪い父、体面に固執し娘たちに躾と称して折檻、虐待を繰り返し新興宗教にのめり込む母、
女王様気質で友人や妹の《結花》を支配する双子の姉《梨花》という設定から、ラストは《結花》が《リカ》となるストーリーまで、よくある展開なのだが一気に読んでしまう面白さだった。
【ネタバレ】第2回ホラーサスペンス大賞受賞作〔リカ〕が誕生するまでの物語。医師の...
図書
貸出可能
(12人)
18. 聖母
秋吉 理香子‖著
双葉社 2015.9
はるちゃん さんの評価:
【ネタバレ】
猟奇的連続幼児殺害事件の犯人は異常性愛者と見せかけ、伏線には壮絶な不妊治療に挑む女性と、過去に強姦事件の被害に遭い今なおトラウマに苦しむ少女。
結末で分かった2人の関係と犯行の動機が衝撃的!
【ネタバレ】猟奇的連続幼児殺害事件の犯人は異常性愛者と見せかけ、伏線には壮絶な不...
図書
貸出可能
(24人)
19. スマホを落としただけなのに
宝島社文庫 Cし-7-1 志駕 晃‖著
宝島社 2017.4
はるちゃん さんの評価:
【ネタバレ】
スマホを落としたのは主人公ではなく、その恋人。
本人でなくともセキュリティの甘さや、友人が軽い気持ちでUPしたSNSを通じて、いとも簡単に個人情報を引き出したり、乗っ取りが出来る事を教えてくれた小説で、とてもおもしろかった。
ただ残念だったのは、「それは、あんまり!」と思える主人公の恋人の危機管理の甘さと、ありえない結末。
主人公は元ÁV女優で、数年前に事務所の失態で情報流失。
丁度その頃、ルームシェアしていた親友が自殺したので整形して成り代わる。
それを知った恋人はドン引きするものの、翌日には「新しい戸籍で人生やり直しませんか」とプロポーズ。
無理があり過ぎ!
【ネタバレ】スマホを落としたのは主人公ではなく、その恋人。本人でなくともセキュリ...
貸出不可(未所蔵)
(1人)
20. 花嫁
幻冬舎 2015.4
青山七恵 〔著〕
はるちゃん さんの評価:
〔ネタバレ〕
和菓子屋を営む父と母、兄妹の4人家族の連作短編集。
【大福御殿】兄の結婚が決まり、複雑な思いを抱く妹。
【愛が生まれた日】従姉妹との結婚を決めた兄。
【お父さんの星】とんでもない秘密を持つ父。
【旧花嫁】父に負けず劣らずの秘密を持つ母が花嫁に向けた手紙。
印象的だったのは【お父さんの星】
ヘタな作家が書くと、どんなに綺麗な言葉を並べても
「“お父さんの星”なんて何寝ぼけた事を言ってるんだ!
こんなフザケた親父、丸裸にして
ボルネオのジャングルに逆さ吊りにしてしまえ💢」と
腹が立つ内容になるのだが、繊細な表現力で
切ないストーリーになっている。
さすが芥川賞作家!
一方、【旧花嫁】は、手紙の形式だったので
(和菓子屋の奥さんがこんな長文で文学的表現の手紙を
数時間で書けるだろうか?)という違和感が。
それにしても花嫁はこんな重たい手紙を幸せの絶頂に
いたであろう結婚翌日に送られて本当に気の毒。
私が花嫁の立場だったら
(墓場まで持って行ってほしかった💦)と泣くな。
〔ネタバレ〕和菓子屋を営む父と母、兄妹の4人家族の連作短編集。【大福御殿】兄の結...
<
1
2
3
4
..15
>
(c) 甲斐市立図書館
戻る
カレンダー
お知らせ
マイページ
貸出可能
(11人)
KADOKAWA 2018.7
貸出可能
(13人)
講談社 2019.8
(9人)
実業之日本社 2016.2
貸出可能
(39人)
講談社 2019.7
貸出可能
(3人)
集英社 2019.8
(16人)
角川春樹事務所 2020.3
貸出可能
(6人)
幻冬舎 2016.10
貸出可能
(12人)
双葉社 2015.9
貸出可能
(24人)
宝島社 2017.4
貸出不可(未所蔵)
(1人)
青山七恵 〔著〕