書店員さんのあるある感を織り交ぜ、出版業界と書店の
裏事情がわかり、その点は面白かった。
働くことは場所が違えど、上司の理不尽さに怒りを覚えた人
私も含めは多くいると思うので、「そーそー」的に読めた。
上司の指示、行動にイラっとし、やる気が失せる等(笑)

店長の行動を「馬鹿な子供ほど可愛い」と思い、
愛情でとらえれかは疑問だが・・・

主人公の苛立ちや悩みを面白おかしく伝えようと
しているのが全面に出過ぎていて逆に白けてしまう。
最終章はアナグラムを使ったミステリー仕立て
ではあるが、目新しさも意外性もない。

書店を舞台にしたコメディ小説で、
2020年本屋大賞ノミネート作品と知り
期待を膨らませて読んだのだが最後まで面白いとは
思えなかった。

読後レビューで「大笑いした」とのコメントが
数多く上がっていたが、理解不能。
販売数を上げるためのサクラの書き込みかと
疑ってしまう。

2020年本屋大賞ノミネート作品。書店に勤める契約社員の京子は、
本のためなら多少の我慢は厭わない。ただ、店長がバカすぎて…。
何度も思う「マジ、辞めてやる！」
一緒に働くのは嫌だけど、他人事なら笑える店長は、
本物のバカ！？それとも…！？

薄給、契約社員、彼氏なしの28歳。生活に不安を感じながら、クレーマーの相手をする書店員。
訳のわからないバイブル本を片手に朝礼で檄を飛ばす店長にも飽き飽きする。
「マジ、辞めてやる！」と思いながらも辞められないのは、理解し合える同僚がいるから！？

組織の矛盾に「分かる！分かる！」と頷きながら読み続けられるのは、数々の毒が本の中に吐かれているから。
主人公の胸の内とアナグラムの謎解きは蓋のない鍋のようなものだけど、
作者はマジで本屋大賞を狙っていたのかも！？とまた笑える。