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レビュー一覧 (60件)
habichanさんの投稿レビュー/飯塚市立図書館
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図書
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(13人)
31. 勿忘草の咲く町で
安曇野診療記 夏川 草介‖著
KADOKAWA 2019.11
habichan さんの評価:
今回の小説の舞台は「神様のカルテ」と同様信州ですが、主人公は安曇野で新人研修する医師と3年目の看護師さんの2人。
帯にあるように「地域における高齢者医療の現実」と向かい合う若い研修医と看護師の物語です。私も知り合いに何人も医師がいるので、日々みんなはこういった問題に直面しているのだろうなと思い、また私も親族が高齢となりここ数年の間に3度入院し、そのたびにいろんな判断をしてきたことを思い出しながら、読みました。
これが地方の病院の現実であり、高齢化がどんどん進む日本の医療の現実だと。
人生の終末期について、ポスター1枚でなんとかしようとしたのは浅はかな話です。この小説1冊読んでも、結論はでないでしょうけれど、かなり参考になるのは確かです。それは「高齢者の医療費削減」しか考えてない官僚ではなく、現場の悩める医師が書いたからに他なりません。
「神様のカルテ」ファンとしては、「栗原一止(いちと)」先生が出てきそう・・・で、結局出てこないところが!!!!続編があれば、ぜひ登場してほしいところです!
読み終わって、速攻「勿忘草(エゾムラサキ)」の花言葉を検索しました。
P61
(時間外に親族でもない面会者が患者の容体を説明しろといってきたことにたいして)
「ここは病院です。具合が悪い人がくる場所です。具合が悪い人が来れば、先生たちもすぐに飛びだしてきてくれますが、そうでない人のためにまで時間をつくる余裕はありません」
P127(病室への花の持ち込みをどうするかの会議にて)
「花の美しさに気づかない人に、人の痛みはわからないそうですよ」
P177
「最近の新聞は、病院が訴えられたときと敗訴したときには大々的に報道しますが、勝訴したときはほとんど生地にしませんからね」
P185(亡くなった患者の娘の夫の弟から医療ミスではないかという話がでたとき)
「未来のために木全とした態度で説明する。」
P216
「胃婁か死か、問はない。二者択一なのだ」
P248
“全部やってくれ”
“難しいことを言われてもわからない”
そういう言葉によって、悩むこと、考えることそのものを停止しいるのである。
P257
死に無関心な人々が身近な人の死に直面すれば当然のごとく混乱する。驚き、慌て、時には医療者に対して理不尽な怒りをぶつけてくる。(中略)彼らは頭が悪いわけではなく、ただ死というものに対して無知であるだけなのだから。そういう無知な人々に対してどのように医師は接するべきか、これはとても難しい問題なのだ」
今回の小説の舞台は「神様のカルテ」と同様信州ですが、主人公は安曇野で新人研修する...
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貸出不可(未所蔵)
(1人)
32. 外国人“依存”ニッポン データでよみとく
光文社 2019.10
NHK取材班
habichan さんの評価:
19世紀のスイスの作家のことば
「私たちは労働力を呼んだがやってきたのは人間だった」
移民大国となりかけている日本の現状が
これでもかとあらわされています。
特に、働き盛りの20代から30代の日本の人口減少が著しく
それを補完しているのが外国籍の住民。
工業だけでなく、農業も漁業も外国籍の住民に労力を依存しているのが
日本の現状。
さらに、外国籍の子どもたちの教育!
「学籍簿」から外国籍の子どもは除外されているため
どれだけの子どもが教育を受けているのか?受けていないのか?
全くは会いされていない状態。
このまま日本語で意思疎通ができない住民が増えて地域社会は大丈夫なのか?
さらには日常会話は大丈夫でも小学校中学年から「学習言語」の習得がうまくいかない場合、そこで躓いてしまうとのこと。
そして、「いつかわ帰国するつもり」だったのに
そのまま住み続ける外国籍の老人→その介護問題。
隣に住む外国籍の人々とどう付き合っていくのか?
労働力を安易に依存し、労働力として使い捨てることが続くと
「海外へ働きに出る国」として日本が選ばれなくなったら・・・
労働力不足で国としてなりたたなくなる危険も。
衝撃の1冊でした。
19世紀のスイスの作家のことば「私たちは労働力を呼んだがやってきたのは人間だった...
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図書
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(2人)
33. 次の人、どうぞ!
酒井 順子‖著
講談社 2019.1
habichan さんの評価:
週刊誌の連載をまとめた本なので
出版時には「ちょっと前の話」になってます。
それでも、こんな本を読むと
あ~そういう事もあったね~と
懐かしくなります。
週刊誌の連載をまとめた本なので出版時には「ちょっと前の話」になってます。それでも...
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貸出不可(未所蔵)
(4人)
34. みどりとなずな
クレヨンハウス 2019.9
ねじめ正一 五味太郎
habichan さんの評価:
五味太郎さんの絵本なのでなにげに借りたら
ねじめ正一さんが母親を看取った日々をつづった俳句に
五味太郎さんがイラストをそえた絵本でした。
しみじみと読みました。
五味太郎さんの絵本なのでなにげに借りたらねじめ正一さんが母親を看取った日々をつづ...
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貸出不可(未所蔵)
(4人)
35. ちがうものをみている 特別支援学級のこどもたち
地方・小出版流通センター 2019.8
のえみ
habichan さんの評価:
著者が特別支援学級で働いていたころに見聞きしたことが描かれています。(漫画)
でも、ここで描かれていることって、特別支援学級の子どもだけじゃなくて、ふつうの子どももやりそうな、言いそうなこと。
それを余裕をもって周りのおとなが受け止められるか?が問題ですね。
読んでて子育てしてるころのことを思い出して、ほっこりしました。
著者が特別支援学級で働いていたころに見聞きしたことが描かれています。(漫画)でも...
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図書
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(10人)
36. こども六法
山崎 聡一郎‖著 伊藤 ハムスター‖絵
弘文堂 2019.8
habichan さんの評価:
こどもと書かれていますが、小学生低学年には難しいのでは?
懲役とか執行猶予などの言葉がそのまま使われています。
大人こそちゃんと読むべき本だと思いました。
同僚を虐待する教師とか
外国労働者を搾取する会社の社長とか
避難所にホームレスを入れない公務員とか
自衛隊派遣を依頼してくれという町長に「県からは依頼しない」という県庁職員とか
国会議員や市町村の長、議員、公務員には
ぜひ読んでほしい本です。
こどもと書かれていますが、小学生低学年には難しいのでは?懲役とか執行猶予などの言...
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図書
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(2人)
37. データで読み解く「生涯独身」社会
宝島社新書 538 天野 馨南子‖著
宝島社 2019.8
habichan さんの評価:
給与や安いからというよりも
親の固定観念と過干渉が
子どもの人とのかかわり方を学ぶ機会を失わせ
生涯独身生活になってしまう・・・というのが
著者がデーターから読み解いた結論。
親の都合で子どもの人生を狂わせないようにしなくては。
未来への希望を持てる社会になってほしいと思います。
給与や安いからというよりも親の固定観念と過干渉が子どもの人とのかかわり方を学ぶ機...
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貸出不可(未所蔵)
(1人)
38. 女医問題ぶった斬り! 女性減点入試の真犯人
光文社 2019.6
筒井冨美
habichan さんの評価:
現在の女医問題は医学部の女性原点問題だけでなく
医療の地域格差、研修医問題
医師の働き方の問題でもあると。。ぶったぎっています。
眼科医皮膚科医だらけになるというなら
外科医の給料を上げればいい
さらに医療における書類のIT化や
薬剤師などへの業務の振替によって
もっと効率化することも大切。
根本は研修医制度の再度の改革が必要と!
現在の女医問題は医学部の女性原点問題だけでなく医療の地域格差、研修医問題医師の働...
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図書
(18人)
39. 思わず考えちゃう
ヨシタケ シンスケ‖著
新潮社 2019.3
habichan さんの評価:
著者はこの本にあるようなちょっとしたスケッチをしていないと
どんどん気持ちが沈んでしまうそうで(P88)
精神衛生上必要なリハビリとのこと。
そんなスケッチを編集者が面白いと本にしたもの。
「よごれて洗って、汚れて洗って、いい感じになりなさい」(P78)
「できないことをできないままにするのが仕事」(P92)
「あなたのおかげで私はとうとうあなたが必要になくなりました。今まで本当にありがとうございました。」(P96)
「いくつになっても、あの頃の自分の味方で理解者でいてあげたい」(P127)
なんていい言葉が満載♪
著者はこの本にあるようなちょっとしたスケッチをしていないとどんどん気持ちが沈んで...
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図書
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(36人)
40. さよならの儀式
8 Science Fiction Stories 宮部 みゆき‖著
河出書房新社 2019.7
habichan さんの評価:
ただの現代ものの短編集かと思ったら
全部SFでした。
しかも現在に続くSF
以下ネタバレあり
「さよならの儀式」は執事ロボットとの別れなのですが
でもよく考えたら
ルンバとかAIBOとかシリとか
ペット監視用のカメラとか
スマホも含めて、すでにいろんなロボットに
かこまれて生活している私たち。
どの短編も面白く読みました。
ネットの書評で
「宮部みゆきは今の社会に怒っている」と書かれていて、納得!
ただの現代ものの短編集かと思ったら全部SFでした。しかも現在に続くSF以下ネタバ...
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KADOKAWA 2019.11
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ねじめ正一 五味太郎
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のえみ
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筒井冨美
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