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勿忘草の咲く町で
安曇野診療記
KADOKAWA 2019.11
夏川 草介
∥著
(13人)
蔵書数: 2冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 2冊
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竜王図書館 <1012376784>
貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ナ/ / 帯出可
双葉図書館 <2811028261>
貸出可 / 一般小説913.6ナ-913.9 / / /913.6/ナ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-04-108422-9
13桁ISBN
978-4-04-108422-9
書名ヨミ
ワスレナグサ ノ サク マチ デ
副書名ヨミ
アズミノ シンリョウキ
著者ヨミ
ナツカワ ソウスケ
分類記号
913.6
価格
¥1600
出版者ヨミ
カドカワ
大きさ
19cm
ページ数
278p
内容
内容:窓辺のサンダーソニア 秋海棠の季節 ダリア・ダイアリー 山茶花の咲く道 カタクリ賛歌 勿忘草の咲く町で
抄録
命の尊厳とは何か? 高齢の患者が多い地方の小規模病院で、答えのない問いに必死で向き合う若き研修医と看護師の奮闘を描いた連作短編集。『小説野性時代』掲載に書き下ろしを加えて書籍化。
著者紹介
1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。「神様のカルテ」で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「本を守ろうとする猫の話」など。
内容細目・詳細
1
内容書名
窓辺のサンダーソニア
内容書名ヨミ
マドベ ノ サンダーソニア
2
内容書名
秋海棠の季節
内容書名ヨミ
シュウカイドウ ノ キセツ
3
内容書名
ダリア ダイアリー
内容書名ヨミ
ダリア ダイアリー
4
内容書名
山茶花の咲く道
内容書名ヨミ
サザンカ ノ サク ミチ
5
内容書名
カタクリ賛歌
内容書名ヨミ
カタクリ サンカ
6
内容書名
勿忘草の咲く町で
内容書名ヨミ
ワスレナグサ ノ サク マチ デ
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地域医療の現実を現場から・・・
(2019/12/13)
habichan/飯塚市立図書館
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今回の小説の舞台は「神様のカルテ」と同様信州ですが、主人公は安曇野で新人研修する医師と3年目の看護師さんの2人。
帯にあるように「地域における高齢者医療の現実」と向かい合う若い研修医と看護師の物語です。私も知り合いに何人も医師がいるので、日々みんなはこういった問題に直面しているのだろうなと思い、また私も親族が高齢となりここ数年の間に3度入院し、そのたびにいろんな判断をしてきたことを思い出しながら、読みました。
これが地方の病院の現実であり、高齢化がどんどん進む日本の医療の現実だと。
人生の終末期について、ポスター1枚でなんとかしようとしたのは浅はかな話です。この小説1冊読んでも、結論はでないでしょうけれど、かなり参考になるのは確かです。それは「高齢者の医療費削減」しか考えてない官僚ではなく、現場の悩める医師が書いたからに他なりません。
「神様のカルテ」ファンとしては、「栗原一止(いちと)」先生が出てきそう・・・で、結局出てこないところが!!!!続編があれば、ぜひ登場してほしいところです!
読み終わって、速攻「勿忘草(エゾムラサキ)」の花言葉を検索しました。
P61
(時間外に親族でもない面会者が患者の容体を説明しろといってきたことにたいして)
「ここは病院です。具合が悪い人がくる場所です。具合が悪い人が来れば、先生たちもすぐに飛びだしてきてくれますが、そうでない人のためにまで時間をつくる余裕はありません」
P127(病室への花の持ち込みをどうするかの会議にて)
「花の美しさに気づかない人に、人の痛みはわからないそうですよ」
P177
「最近の新聞は、病院が訴えられたときと敗訴したときには大々的に報道しますが、勝訴したときはほとんど生地にしませんからね」
P185(亡くなった患者の娘の夫の弟から医療ミスではないかという話がでたとき)
「未来のために木全とした態度で説明する。」
P216
「胃婁か死か、問はない。二者択一なのだ」
P248
“全部やってくれ”
“難しいことを言われてもわからない”
そういう言葉によって、悩むこと、考えることそのものを停止しいるのである。
P257
死に無関心な人々が身近な人の死に直面すれば当然のごとく混乱する。驚き、慌て、時には医療者に対して理不尽な怒りをぶつけてくる。(中略)彼らは頭が悪いわけではなく、ただ死というものに対して無知であるだけなのだから。そういう無知な人々に対してどのように医師は接するべきか、これはとても難しい問題なのだ」
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双葉図書館 <2811028261>
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habichan/飯塚市立図書館
帯にあるように「地域における高齢者医療の現実」と向かい合う若い研修医と看護師の物語です。私も知り合いに何人も医師がいるので、日々みんなはこういった問題に直面しているのだろうなと思い、また私も親族が高齢となりここ数年の間に3度入院し、そのたびにいろんな判断をしてきたことを思い出しながら、読みました。
これが地方の病院の現実であり、高齢化がどんどん進む日本の医療の現実だと。
人生の終末期について、ポスター1枚でなんとかしようとしたのは浅はかな話です。この小説1冊読んでも、結論はでないでしょうけれど、かなり参考になるのは確かです。それは「高齢者の医療費削減」しか考えてない官僚ではなく、現場の悩める医師が書いたからに他なりません。
「神様のカルテ」ファンとしては、「栗原一止(いちと)」先生が出てきそう・・・で、結局出てこないところが!!!!続編があれば、ぜひ登場してほしいところです!
読み終わって、速攻「勿忘草(エゾムラサキ)」の花言葉を検索しました。
P61
(時間外に親族でもない面会者が患者の容体を説明しろといってきたことにたいして)
「ここは病院です。具合が悪い人がくる場所です。具合が悪い人が来れば、先生たちもすぐに飛びだしてきてくれますが、そうでない人のためにまで時間をつくる余裕はありません」
P127(病室への花の持ち込みをどうするかの会議にて)
「花の美しさに気づかない人に、人の痛みはわからないそうですよ」
P177
「最近の新聞は、病院が訴えられたときと敗訴したときには大々的に報道しますが、勝訴したときはほとんど生地にしませんからね」
P185(亡くなった患者の娘の夫の弟から医療ミスではないかという話がでたとき)
「未来のために木全とした態度で説明する。」
P216
「胃婁か死か、問はない。二者択一なのだ」
P248
“全部やってくれ”
“難しいことを言われてもわからない”
そういう言葉によって、悩むこと、考えることそのものを停止しいるのである。
P257
死に無関心な人々が身近な人の死に直面すれば当然のごとく混乱する。驚き、慌て、時には医療者に対して理不尽な怒りをぶつけてくる。(中略)彼らは頭が悪いわけではなく、ただ死というものに対して無知であるだけなのだから。そういう無知な人々に対してどのように医師は接するべきか、これはとても難しい問題なのだ」