甲斐市立図書館

荻原さんの作品初読みです。別の作品を読もうと手に取り、本作品がシリーズものであり、デビュー作とも知り、あえてこの本から読むことにした。帯にも書いてある通り、ユーモアたっぷりの爽快な本である。「自分の庭で見つからないものは、どこに行ったって見つからない」本当の幸せは、身近なところにあるということが、意外な結末の中にも、貫かれていて、読み終わったときにホッとする本です。さすが、直木賞をとった作家のデビュー作だと感心した。

荻原さんの作品初読みです。別の作品を読もうと手に取り、本作品がシリーズものであり...

特異な近未来の日本を部隊とした物語。異常な監視国家の中、黒ずくめのつなぎを着たヒーローが立ち向かう。伏線が複雑に絡みあう伊坂ワールドで、最初のうちは登場人物に混乱させられたが、面白く読めた。タイトルから想像したSFものではなく、こんな社会がいやなら、火星にすむしかないという著者からの強いメッセージと思う。

特異な近未来の日本を部隊とした物語。異常な監視国家の中、黒ずくめのつなぎを着たヒ...

篠田作品 初読みです。二段組み500ページを超える大作で読み応え充分。中小企業の経営者藤岡が、インドで取り組んだ水晶事業の初めから破たんにいたるまでの話。読むにつれ、インドという国や文化・現状について、恐れに近い感情がつのっていく。どこまで、本当のことなのかはわからないが、これが現実なのだろう。単なる企業小説ではなく、インドの闇を考えさせられる本です。個人的には、インドという国は受け入れられないと感じました。

篠田作品 初読みです。二段組み500ページを超える大作で読み応え充分。中小企業の...

日々の生活費に苦労している苦学生「波田」に舞い込んできた街頭アンケートというアルバイト。取りえもない波田が、だんだんと悪知恵を蓄えていく様がおもしろかった。この小説で、ピカレスクという言葉を初めて知りました。

日々の生活費に苦労している苦学生「波田」に舞い込んできた街頭アンケートというアル...

大学時代、友人を事故でなくした主人公のもとに届いた一通の手紙から、ストーリーは始まる。物語は淡々と進む中にも、いろいろな伏線ありで予想通りの結末かと思った瞬間、ラスト1ページでびっくり。あまりイヤミスな感じもなく、スッと読み切れました。

大学時代、友人を事故でなくした主人公のもとに届いた一通の手紙から、ストーリーは始...

フィアンセの求めで日本に来たアメリカ人青年からみた現代の日本のよさ、歴史を描いた本。少し偏った感じは否めないが、浅田氏が思う日本像なのだろう。読みやすいが、主人公のラリーの優柔不断さが残念。ラストもびっくりな展開だが、ちょっぴり無理やりかなと思う。もう少し、日本(日本人)の良さに突っ込んでほしいかと思った。いつもの浅田作品に比べると、小さくまとまっているかな。

フィアンセの求めで日本に来たアメリカ人青年からみた現代の日本のよさ、歴史を描いた...

重いテーマではあるが、スラスラと読めました。ラストは、ひかりにもタイトル通り朝が来て、ホッとした。子供を産めなかった人、理由があって子供を手放さなければならなかった人、それを取り持つ特別養子縁組というシステム含め、子供を持つということを考えさせられた。普通が一番幸せであるということを、改めて感じた作品です。

重いテーマではあるが、スラスラと読めました。ラストは、ひかりにもタイトル通り朝が...

橘作品 初読みです。タイトル通りの金融サスペンス物。政治や原発輸出にかかわる仕手から裏社会まで、複雑に絡み合った展開は読み手を飽きさせない。小説なので、現実とはかけ離れてはいるのだろうと思いつつ、もしかしたら同じようなことが、実際におきているのかもしれないという感覚をもってしまうストーリーです。

橘作品 初読みです。タイトル通りの金融サスペンス物。政治や原発輸出にかかわる仕手...

著者が直木賞候補にあがったことを知り、手に取った本です。爽快な政治エンターテイメント作品で、一気に読み通しました。スーパーウーマンである凛子さんとそれを支える学者でお坊ちゃんの日和。どちらも魅力的で愛すべきキャラクターであり、最後は少々ウルッときた。ストレートすぎる展開で爽快な読後感を感じさせる本だが、最近の男女の立ち位置についても感じた本である。

著者が直木賞候補にあがったことを知り、手に取った本です。爽快な政治エンターテイメ...

久しぶりに1ページづつ順番に読み通したビジネス書。すべての仕事は「誰かの幸せ」のためにあり、社会を良くする唯一の方法は「ビジネス」であると説く医療業界最大の変革者の哲学と思考法、「世の中を変えていく」ための本質的ビジネス論が、具体的な医療の分野を通して語られている。疲労した医療制度のことも、わかりやすく書かれており、考えさせられる本である。「もっと自分の「違和感」にこだわり、常識をイチから疑い、自分の頭で考え、考えたことを語り続けること。」著者が確信をもって伝えたいこの言葉は、医療だけでなくすべての働く人に通じる。

久しぶりに1ページづつ順番に読み通したビジネス書。すべての仕事は「誰かの幸せ」の...