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レビュー一覧 (574件)
きりんさんの投稿レビュー/甲府市立図書館
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1. 我らが緑の大地
荻原 浩‖著
KADOKAWA 2025.2
きりん さんの評価:
タイトルの爽やかさと真逆な内容・・
未来のお話だけど、最近の山火事にも言及があり植物の形態がリアルで怖い。
野生動物の狂暴化や毒性を持つようになる進化系の描写は、真実が盛り込まれている。
このまま地球を傷めつけていたら、こうなってしまうとのでは・・・
人間が地球の害虫にならないシステムを、一人ひとり、そして企業も構築していくしかない。
大事にしよう地球に生きるすべて。
タイトルの爽やかさと真逆な内容・・未来のお話だけど、最近の山火事にも言及があり植...
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2. 月とアマリリス
町田 そのこ‖著
小学館 2025.3
きりん さんの評価:
色によって花言葉がちがうアマリリス。
加害者と被害者、心持は対場が全く正反対なのに、見方を変えると違う側面がみえてくる。
犯罪を犯した人や、いじめをした人はもちろん許されることではない。だからといって心を殺してはならないと思う。最近ではSNS等の書き込みは尋常じゃない。どれが本当なのかわからないし、追い込み過ぎて、双方の当事者が心に傷を負う。報道の在り方にも問題があるように思う。
本当の悪人は謝罪の心を持ち合わせていない。見極めは難しい。
ライターのみちるは、報道の在り方から本人も深く傷つき、そこからの再生物語。
最後まで読み終えてこの本の題名に納得した。
色によって花言葉がちがうアマリリス。加害者と被害者、心持は対場が全く正反対なのに...
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3. 初瀬屋の客
狸穴屋お始末日記 西條 奈加‖著
文藝春秋 2025.3
きりん さんの評価:
深情けは不要とばかり、図太さと冷静な判断がなければ、やっていけない稼業の裏側が面白い。
江戸時代にも訴訟を起こす人たちが、多くいたことに驚いた。
狸穴屋は、多くの公事屋が利権が薄く面倒な事件を手掛け、真っ当な人たちの手助けする。
この時代の訴訟蘊蓄、雛形の存在もあり、現代の裁判所と弁護士・検察官の原型だとわかった。
勤勉でよく働く江戸人情本。
深情けは不要とばかり、図太さと冷静な判断がなければ、やっていけない稼業の裏側が面...
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図書
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4. 猫の刻参り
三島屋変調百物語拾之続 [三島屋変調百物語] [10] 宮部 みゆき‖著
新潮社 2025.2
きりん さんの評価:
「猫の刻参り」「甲羅の伊達」「百本包丁」が収められた三島屋変調百物語シリーズ10作目。
猫のしまっこ、河童の三平、はつよが物語の中心となって描かれているのだが、どのお話も不思議で怖くて、人間の愚かさ満開。神様にすがる善良な人たちが恨みや妬み、嫉妬、嫉みに沈み、心に化け物を生んでしまう世の切なさと理不尽。
ラストの「富次郎の話」と続くのだが、初代の聞き手おちかも絡んだことがある商人の登場で、なになに・・落ちていくお話になるのかな・・とにかく富次郎の兄伊一郎の縁談の行き末が、一番心が痛んだ。どうか次作で三島屋の人たちにほっこりをあげて欲しいと・・願います。
「猫の刻参り」「甲羅の伊達」「百本包丁」が収められた三島屋変調百物語シリーズ10...
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図書
(17人)
5. 人魚が逃げた
青山 美智子‖著
PHP研究所 2024.11
きりん さんの評価:
TVインタビューに王子様スタイルの男性は「僕は王子で人魚を探している。」と答える。
不思議感覚で各章へ読み進めると、ちょっことだけ王子様が登場する。めぐりあった人は少しだけ、心が変化する。
新しい心持ちの芽生えは出会った人たちに、優しい息吹を与えたように感じる癒し本。
TVインタビューに王子様スタイルの男性は「僕は王子で人魚を探している。」と答える...
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(1人)
6. C線上のアリア
湊 かなえ‖著
朝日新聞出版 2025.2
きりん さんの評価:
介護・認知症・家庭不和、永遠の難しいテーマが中心。
入りはちょっともたつき感があったが、どんどん引き込まれていく。
両親を亡くした美紗は、幼少期、叔母の弥生に育てられた。
そして時は立ち弥生は認知症になり、あの美しい屋敷はごみ屋敷化していた。
美紗は嫁ぎ先の姑と折り合いが悪く、軽い認知症もあり美紗につらくあたる。夫はそんな状況に手を貸さず、男は介護は出来ないと言い切る。逃げ場を失った美紗は、この機会に自分家庭から距離を置くことにして、弥生の家に住み片付けを始めるのだが・・
弥生の亡くなったご主人と姑との関係が少しづつ、明らかにになっていく。
引き込まれる文章力、ニアミスでない境地本。面白かった。
介護・認知症・家庭不和、永遠の難しいテーマが中心。入りはちょっともたつき感があっ...
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7. ミアキス・シンフォニー
加藤 シゲアキ‖著
マガジンハウス 2025.2
きりん さんの評価:
ぬいぐるみと話せる少女から始まり、真面目な大学教員、人見知りな弁護士、気軽に恋人を変える男性が、微妙なタイミングの出会いで少しづつ絡み合っていく。
織りなす物語の不思議さと、はがゆさがどこへ到達するのか・・
中盤まで多重者のお話と思い込み読んでいた(笑)
ラストお落ちがちょっと意外。
ぬいぐるみと話せる少女から始まり、真面目な大学教員、人見知りな弁護士、気軽に恋人...
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8. 逃亡者は北へ向かう
柚月 裕子‖著
新潮社 2025.2
きりん さんの評価:
不運の中で育った真柴は真面目に働き、静かに暮らしていたが、不運が彼を見逃さない。
理不尽な同僚の行為で事件に巻き込まれてしまう。
そこから、どんどん加速するように真柴を追い詰めていく。彼に落ち度が低くても、もう元通りの安静が見込めない。なんて運命は悲惨なんだろう。
彼を追う刑事たちも大震災という自然の驚異から家族を失い、深い悲しみに沈みながらも、誰かに怒り向けなければ息ができない状態だ。極限の境地になったら感情がむき出しになる様が、とてもリアルに描かれていて切ない。すべての人の気持ちに共感する。
真柴の不遇は、どこかで断ち切れなかったのだろうか・・・
人は人のぬくもりでしか、心は救われないと感じた本。
不運の中で育った真柴は真面目に働き、静かに暮らしていたが、不運が彼を見逃さない。...
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(2人)
9. 私の最後の羊が死んだ
河崎 秋子‖著
小学館 2024.11
きりん さんの評価:
羊飼い作家になるまで、そして羊飼いを廃業するまでの道のりを、時系列に丁寧に、羊とのかかわりが書かれていて、とても興味深く読んだ。
「命あるもの」への慈しみと尊厳があふれていて、とても心地いい。
この本、美味しく頂きました。ご馳走様。
羊飼い作家になるまで、そして羊飼いを廃業するまでの道のりを、時系列に丁寧に、羊と...
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図書
(5人)
10. 目には目を
新川 帆立‖著
KADOKAWA 2025.1
きりん さんの評価:
重大事件を起こした6人の少年たちは、少年法に基づき少年院を退院。
彼らの生い立ちと犯罪歴で、更生できるのだろうか。
生まれつきの悪魔はいないとは言うけれど、サイコパスは存在する。
鬼畜の行いに反省の感情がないという。
そうでない人との分岐点はどこにあるのだろう。
被害者の苦しみは測りせれない・・
加害者の情報は少年法で守られ、被害者の情報は垂れ流しのように晒されることに憤りをかんじる。
そんな思いに一石を投じた一冊。
重大事件を起こした6人の少年たちは、少年法に基づき少年院を退院。彼らの生い立ちと...
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