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甲斐市立図書館
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レビュー一覧 (604件)
るなくんさんの投稿レビュー/網走市立図書館
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図書
(1人)
1. 情熱
桜木 紫乃‖著
集英社 2025.7
るなくん さんの評価:
なかなかシュールなお話6編。
40年ぶりに再会した時の感情、70歳以上のひも生活で揺れる心、遅咲き小説家と過去を語らない女性教授との関係性、出世コースの女性と妻を亡くした男性との距離感。年齢を重ねた男女の恋愛感は若き時代より、ゆっくりと進行していく。分別が心にブレーキをかけるのか、経験の積み重ねが慎重にさせる。「老いらくの恋は盲目」なんて言われることあるけれど、ゆったり感があり、ギトギトしていなかったの良かった。
なかなかシュールなお話6編。40年ぶりに再会した時の感情、70歳以上のひも生活で...
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図書
(4人)
2. ありか
瀬尾 まいこ‖著
水鈴社 2025.4
るなくん さんの評価:
自分の子供に愛情を無条件で注げる母親が当たり前ではないが、この本は母親の愛が溢れんばかりに感じられ、赤ちゃんのぷよぷよ感、寝汗のかいた日向の匂いが浮かんでくる。
シングルマザーの美空と娘のひかりには、元夫の義弟の無償の支援、元夫の義理の母と父のさりげない援助がある。美空が自分の母との生活は、親に感謝することの押し付けで、違和感なく受け止めてきたけれど、ひかりが生まれてから子に対する無償の愛を知る。
そしてママ友との真の友情、職場での押しつけない手助けは、美空とひかりにとって、この上なく倖せだと思う。だからひかりの心は愛情たっぷりで疑いがなく、純真でまっすぐだ。心地良い読後感。
自分の子供に愛情を無条件で注げる母親が当たり前ではないが、この本は母親の愛が溢れ...
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図書
(2人)
3. 人生劇場
桜木 紫乃‖著
徳間書店 2025.2
るなくん さんの評価:
作者の父親がモデルという一冊。
なかなかの食えない親父という印象が、読み終えた感想。
手に職を付けて、馬鹿にしていた家族を見返そうとして頑張っていた時が続けば尊敬に値すると思うのだが、彼は安定を好まず家族を露頭に迷わせる。唯一の救いは育ての親カツとそこで働く駒子の情が、沈みがちな本中で光があった。
昭和時代の初期は、長男崇高でその他おまけのように扱われていたようで、心が痛い。
主人公の猛夫の生き様には、寸分も寄り添えないが「人それぞれの人生劇場」だれも口出無用。
作者の父親がモデルという一冊。なかなかの食えない親父という印象が、読み終えた感想...
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図書
(7人)
4. ババヤガの夜
王谷 晶‖著
河出書房新社 2020.10
るなくん さんの評価:
メチャクチャ喧嘩が強く、ガタイの大きい依子は、喧嘩に巻き込まれヤクザ宅へ拉致される。
そこで与えられた仕事は、大親分の一人娘尚子のボディカード。
腕っぷしが強く、狂暴性に心躍る依子と外界から閉ざされている華奢な尚子。
胸が悪くなるほどの残虐性が取り巻く世界が恐ろしい。
暴力が蔓延る世界で二人はどう絡んでいくのか、そして絆はどうなるのかと、あっという間に読んだ。
メチャクチャ喧嘩が強く、ガタイの大きい依子は、喧嘩に巻き込まれヤクザ宅へ拉致され...
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図書
貸出可能
(0人)
5. 田沼と蔦重
新潮文庫 は-54-15 早見 俊‖著
新潮社 2025.5
るなくん さんの評価:
田沼と蔦重の表題のわりに、蔦重はあまり出てこない(笑)
でも田沼意次の生き様が詳しく書かれていて面白かった。今まで知っている賄賂まみれの悪人のイメージは払拭され、知的で辛抱強く、先の見通しのできる良い政治家という印象に変わった。
悪人として名を刻んだのは、手腕を振るていた時期に、数々の自然災害が起きすべて田沼のせいとした風評が残ったためと思われる。そして息子の意知が殺されたりと気の毒な状況だった。
うれしかったのは、山本道鬼と名を変え田沼・蔦重のアドバイザーとして活躍の平賀源内が獄中死していなかったこと。
田沼と蔦重の表題のわりに、蔦重はあまり出てこない(笑)でも田沼意次の生き様が詳し...
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図書
(1人)
6. チョコレート・ピース
青山 美智子‖著
マガジンハウス 2025.6
るなくん さんの評価:
ちょっとしたエピソードをチョコレートに乗せての短編。
ほんのりとした心地良さでコーテヒングされたお話は、チョコの甘さと苦さで人生を彩られて語られる。読み手に余韻を残し、心の豊かさとなった。
ちょっとしたエピソードをチョコレートに乗せての短編。ほんのりとした心地良さでコー...
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図書
(6人)
7. 星の教室
高田 郁‖著
角川春樹事務所 2025.2
るなくん さんの評価:
年齢も育った環境も、学べなかった理由は様々な級友たち。
中学時代、壮絶ないじめに合い不登校になった「さやか」。通っていた中学の卒業証書さえ拒んだ彼女だが、学びたいとうい灯は消えずにいた。
この本を読むまで、中学中退・・そんなことが今の時代にあるとは知らずにいた。
現代のいじめの実態は不透明だし、過去に学べなかった人達が搾取される人生。
中学の卒業証書を受けている人も、調べたが今は状況によって受け入れてくれるようになったようだ。がんばれ!学びたい人達。
まだまだ知らないことがいっぱいだけど、学び舎としての門徒は広げて欲しいと切に願う。
年齢も育った環境も、学べなかった理由は様々な級友たち。中学時代、壮絶ないじめに合...
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図書
貸出可能
(4人)
8. パリの空の下で、息子とぼくの3000日
辻 仁成‖著
マガジンハウス 2022.6
るなくん さんの評価:
異国の地での父と息子の生活をエッセイ風に綴られている。淋しさに耐える息子との距離を料理というコンテンツを使い、絆を深める様子が応援したくなる。
父ちゃん目線で綴られているのだが、親の「かちーん!」あるある子育てに心が重なった(笑)
勝手に描いていた辻氏のイメージとかなり違った。繰り返す結婚等、かなり破天荒な生き方だけが印象に残っていた。この本を読んで違う側面を見られて良かったし、「可愛いやつめ」と必ずどんな時も書いてある、愛情いっぱいの父ちゃん奮闘記。18歳成人になった息子さんとの風景をこれからもたまには、読ませてください。
異国の地での父と息子の生活をエッセイ風に綴られている。淋しさに耐える息子との距離...
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図書
貸出可能
(0人)
9. フジコの十ケ条
真梨 幸子‖著
徳間書店 2025.5
るなくん さんの評価:
中毒になっちゃう作家真梨氏の「殺人鬼フジコ」シリーズ第3弾目。
「ご褒美マダム」ルナは30年前にフジコからもらったメモ「フジコの10か条」について動画で語り始める。絶対にメモどおりにすれば成功すると豪語する。出版社に勤務する米井富士子がからみ、死人がどんどん増えていく。
殺人鬼フジコの呪いなのか、死刑になったはずのフジコは生きているのか・・・
そして・・と余韻をのこす。次のターゲットはあなたかもしれない・・・と。嵌まる作家。
中毒になっちゃう作家真梨氏の「殺人鬼フジコ」シリーズ第3弾目。「ご褒美マダム」ル...
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図書
貸出可能
(8人)
10. 愛しさに気づかぬうちに
[「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ] [6] 川口 俊和‖著
サンマーク出版 2024.9
るなくん さんの評価:
カランコロンと鳴らしながら来店したの人の想いとは・・砂時計の中にいるように時が自分の心に降りかかってくる。言えなかった言葉、聞けなった言葉は過去に埋もれていく。
勇気を振り絞り、震える心で・・コーヒーが冷めないうちに想いを伝えたお客様たち。
どのお話も秘めた想いが解き放されて、現実は変わらないとのルールだけど、灯と希望の光がさす。
シーリズのどの本も、優しく読み人をも包む。
事件が多い時代だからこそ読みたい一冊。
カランコロンと鳴らしながら来店したの人の想いとは・・砂時計の中にいるように時が自...
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水鈴社 2025.4
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角川春樹事務所 2025.2
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