甲斐市立図書館

学校になじめず不登校になってしまったまいが田舎の祖母と一緒に短期間暮らすことになり、徐々に成長し生きる力を身につけていく話。児童文学であり、このおばあちゃんが実は魔女だったというファンタジー要素のある話なのですが、おばあちゃんの生き方、考え方、そしてまいに行う「魔女修行」は現実の世界でも参考になる素晴らしいものであると思います。おばあちゃんの家の周りの自然やまいの聡明さ等、読んでいて爽やかな気分にさせられました。

学校になじめず不登校になってしまったまいが田舎の祖母と一緒に短期間暮らすことにな...

東野さんの作品、最近は「恋のゴンドラ」、「危険なビーナス」等を読んでいたので、今回もそのようなノリで最初読んでいましたが、テーマが脳死状態になってしまった娘とどう向き合うかという親（主に母親）の話でとても重い！
また、臓器移植を待つ側と臓器提供をする側の両方をしっかりと伝えており、押しつけがましくなく読んでいても全く嫌な感じがしないです。
シリアスなテーマなので胸に迫ってくるような・・・感動という言葉とは違うような・・・とにかく心が揺さぶられるような話でした。

東野さんの作品、最近は「恋のゴンドラ」、「危険なビーナス」等を読んでいたので、今...

10年前に仲間の一人が失踪したことで心のなかに暗い影をひきづる5人の男女。10年ぶりに全員が集まり、それぞれが体験した旅先での不思議な話を1章ごとに語っていくという展開です。5人とも別な場所、時期であるにもかかわらず共通してでてくるのが岸田道生という画家の『夜行』という銅版画作品。これが重要な意味を持っているのです。
作者の森見さんは読者それぞれに想像を膨らませてほしいということですが、確かに謎の多い不思議な話でした。　夜の散歩に出かけたくなります。

10年前に仲間の一人が失踪したことで心のなかに暗い影をひきづる5人の男女。10年...

妻を早くに亡くしたハルさんと娘ふうちゃんの物語。ふうちゃんの幼少期から結婚するまでをつづっており、父親が一人子育てをしていくので勿論いろいろな問題に直面し苦悩したりもするのですが、その度に亡くなった妻が現れてハルさんを導いてくれるのです。妻が実際に現れているのか心の中にいるのかははっきりしていないのですが、なんでもお見通しの妻は少しずるいような気が・・・。とても優しい気持ちになれる本です。

妻を早くに亡くしたハルさんと娘ふうちゃんの物語。ふうちゃんの幼少期から結婚するま...

母親の愛に恵まれず17歳まで生きてきた主人公「潤」が、自分の生まれてきた意味を神様に問うため霊山・御嶽の頂上を目指すというストーリー。ひどい母親の元で暮らしていた潤ですが、とても純粋で無垢な心を持っており、読んでいくうちにすっかり感情移入していきました。無事に目的が達せられ彼の心が救われることを願わずにいられなくなるのですが・・・そこはやはり馳ワールド。後半は嫌なフラグが立ちまくり。最後は涙無しでは読めません！

母親の愛に恵まれず17歳まで生きてきた主人公「潤」が、自分の生まれてきた意味を神...

元々の女王マキ。転校してきたエリカ。それぞれをリーダーにクラスは二分して争いあうのだが、最初はお互いを貶めたり恥をかかせたり程度だったのが徐々にエスカレートし、とうとう夏祭りの夜クラス全員が取り囲むなか直接対決となり、取り返しのつかない事態が起こる。
　ラストのほうでどんでん返しがあって楽しかったです。

元々の女王マキ。転校してきたエリカ。それぞれをリーダーにクラスは二分して争いあう...

最初の話「甘い生活？」は夫目線で書かれている。
　家事を完璧にこなし夫に尽くしてくれる新妻との生活に息苦しさを感じて、家に帰りたくない夫の淳一。　何しろ夫目線で語っているので、“確かにそれは嫌になるかもね”とつい思ってしまう。この話を妻の目線で書いたらどうなるんだろう・・・そんなことを考えたら面白かったです。

最初の話「甘い生活？」は夫目線で書かれている。　家事を完璧にこなし夫に尽くしてく...

以前読んだ『我が家の問題』がとっても面白かったので、その前身となる本作も読んでみました。
　どの話もよく出来ていてホント面白い。　短編だし、元々がユーモラスで温かい話というのが分かっているので、気楽に読めてとてもいいです。
　そして最後の「妻の玄米御飯」という話を数年前病院の待合室でレディースコミックで漫画としてこの作品を読んだことがありました。　やはり面白く印象に残っており、小説が原作だとは知っていたけれども、誰のなんという本なのかはわからないままでいたのに・・・こんなところで再び出会えるなんて嬉しかった！

以前読んだ『我が家の問題』がとっても面白かったので、その前身となる本作も読んでみ...

それぞれの夫婦関係や子ども、仕事の悩みや問題を料理と友情で乗り越えていく。
この物語は男性視点から書かれているけど、その妻の話にも共感できる部分がおおいかなぁと。
　重松さんの作品は「流星ワゴン」しか読んだことがなかったのですが、コメディーもとっても面白かったです。

それぞれの夫婦関係や子ども、仕事の悩みや問題を料理と友情で乗り越えていく。この物...

　村人が２日間で次々と襲われ６人の男女が殺害された実際にあった出来事。
羆に怯える人々や襲われた現場の凄惨な描写、季節が１２月ということもあって文章から伝わる凍えそうな寒さに読んでいて恐怖感を感じました。
　それにしても羆を仕留めた銀四郎は恰好良かった。

　村人が２日間で次々と襲われ６人の男女が殺害された実際にあった出来事。羆に怯える...