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ブックリスト (79件)
ブルーツ・リーさんのブックリスト / 飯能市立図書館
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(1人)
61. ヘタな人生論より仏教の救われるひと言
河出書房新社 2010.5
植西聰
ブルーツ・リー さんの評価:
まあ…「下手な人生論より」ということだけど、
結局は仏教の言葉を、「人生論」として読み直しているだけだよね、
という感じは受けました。
あとはまあ、救われるというか、もともとブッダという人は、
真剣な宗教の創始者なら必ずそうであるように、
極めてストイックで、必ずしも甘い人ではありません。
ですから、仏教の思想を持って、単純に、
「救われる」
という想いを抱くのはどうなのかな、とは思いました。
ただ、真剣に人生を考えた時に、本当に参考になる言葉は、仏教に、あります。
それらを、どれだけ実践に結び付けられる読者がいるかどうかです。
ストイックであっても、あきらめず、
それでいて偏ることを拒み、人にやさしく、自分に適度に厳しく。
そういった考え方が、どれだけ伝わるか。
単純に救われようとしてはダメです。
自分が、世界が、いかに良くなるか、真剣に考えられる人に、読んでもらいたい一冊です。
まあ…「下手な人生論より」ということだけど、結局は仏教の言葉を、「人生論」として...
図書
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(1人)
62. 世界の歴史 20
近代イスラームの挑戦
中央公論社 1996.12
ブルーツ・リー さんの評価:
このシリーズの本は、文化相対主義、
先進国は素晴らしく、所謂後進国は遅れている、
とする従来の価値観には立たず、
後進性を即悪いこととしては捉えないシリーズなのだが、
しかし、19世紀のトルコに関しては、
どうにも、遅れていると言わざるを得ず、
それを、「挑戦」として捉えることによって、
即「悪」と断定することは避けている内容であった。
ただし、やはり、腐敗し、全く統制の取れない軍隊、
賄賂が横行し、コネが物を言う役所、
汚く、犯罪が野放しになる市街。
これらは、客観的に見ても、後進的、と言わざるを得なかったのだろう。
アラブの春以降も、混迷を続ける現在のイスラーム圏。
アラブ世界の挑戦が、いい形に実をつけることを、祈ってやまない。
このシリーズの本は、文化相対主義、先進国は素晴らしく、所謂後進国は遅れている、と...
図書
貸出可能
(1人)
63. 学校を変えよう!
NHKスペシャルセレクション 江川 紹子‖編 NHK「少年少女プロジェクト」‖編
日本放送出版協会 1999.6
ブルーツ・リー さんの評価:
1999年ごろの子供と教育者の「対話」を本にしたもの。
なのだが…あまりにも、すべての人が悲観的、
なおかつ自己否定に陥ってしまっている状況だけが明らかになった、という感じ。
子供たちは、学校がダメで、しかも自分たちは誰にも評価されない、
しかも被害者だ!
という意識全開。
教育者も、自分たちがやっているのはこれでいいのか、
という内向的な話を延々と繰り返してしまっている。
これでは、子供たちも学校はダメなんだ!という意識ばかり強くなって、
学校を本当によくしていこうという方向には行かないのではないか。
教師たちも、自己反省は当然繰り返していかなければならないが、
それを公共の電波に載せて発信してしまうのはいかがなものか。
唯一、文部科学大臣の有馬さんだけが、話に一本筋が通っていると感じた。
ただ、なぜかその有馬さんも番組では賛否両論だったようだけれど…。
1999年ごろの子供と教育者の「対話」を本にしたもの。なのだが…あまりにも、すべ...
図書
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(2人)
64. 池上彰と考える、仏教って何ですか?
池上 彰‖著
飛鳥新社 2012.8
ブルーツ・リー さんの評価:
小難しくなりがちな話を、平易な言葉で伝えられる池上彰さん。
この本では、仏教について解説してくださっています。
池上さんらしく、わかりやすい内容。
仏教の深遠な思想、というところまでは行っていないですが、
それはそもそも、池上さん本人がおっしゃるように、
「仏教について、日本人として最低限知っておきたいこと」
を本にしたためだと思われます。
仏教の深遠な思想を知りたいという人には向きませんが、
まずは入門として学び始めたい、という人にはうってつけだと思います。
後半ではダライラマ14世との対談もあり、
なかなか、対面することも難しい方のお話ですので、
一度、宗教と切り離してでも、一読する価値はあると思います。
小難しくなりがちな話を、平易な言葉で伝えられる池上彰さん。この本では、仏教につい...
貸出不可(未所蔵)
(1人)
65. 学校崩壊なんかさせるか!
致知出版社 1999.11
小川義男 著
ブルーツ・リー さんの評価:
「教育」の棚にある本だし、
学校の校長先生の書いた本だし、
「学校崩壊なんかさせるか!」という本だから、
「教育」について書かれた本だと思って読んだところ、
作者の思想的な話や、政治的な話が半分くらいを占めています。
もちろん、それらも教育と無関係ではないことは明らかではあるけれど…。
読んでいて何回も感じたのは、自分と考え方が違う人や、
考え方が違う人に対して、逆上するシーンがかなり多いな、と。
学校の昇降口でいちゃついている生徒がいるという報告を聞いただけで、
「血が逆流する思いがした」そうで…。
学校秩序から、ルール違反には対処しないといけないけれど、
その対処するべき人間が、「血が逆流する」想いで行動されるのでは…。
体罰についても、この人は容認していて、殴られても心に傷が残らない、
という主張みたいだけれど、
それは、人それぞれ。
小川先生が傷つかなかったと言っても、他の人が傷つかないとは限らないと思います。
ご自分と主張が違ったり、考え方、感じ方が違う人たちに対して、
若干、寛容さが足りないように感じました。
とりあえず、自分と違う主張を見聞きしたのみで、
「血が逆流する」先生と言うのは…。ちょっと、怖いです。
「教育」の棚にある本だし、学校の校長先生の書いた本だし、「学校崩壊なんかさせるか...
図書
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(1人)
66. 世界の歴史 19
中華帝国の危機
中央公論社 1997.4
ブルーツ・リー さんの評価:
清朝末期を描いた歴史書。
この時代になると、どうしても現代のナショナリズムも絡んでくるため、
なかなか扱う資料によって、「歴史」が大きく変わってしまったりもあるのだが、
この本に関しては、比較的中道、穏健な主張であると思う。
何より、事実を淡々と述べる姿勢に終始していて、
おそらくそのあたりは、政治性を排除するように、
作者が意図的にこの書を作っていった努力が垣間見える。
若干、このシリーズの特長である、民衆の側の視点、
文化などの側面の記述が薄いような感はあるものの、
バランス感覚に優れ、冷静に歴史を勉強できる一冊だと思う。
清朝末期を描いた歴史書。この時代になると、どうしても現代のナショナリズムも絡んで...
図書
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(2人)
67. ハリー・ポッターと死の秘宝 下
[「ハリー・ポッター」シリーズ] [7-2] J.K.ローリング‖作 松岡 佑子‖訳
静山社 2008.7
ブルーツ・リー さんの評価:
単なる道徳の教科書のような児童文学が多い中、
この作品は、「文学」として成立している。
作者の考え方が、しっかりと文章に根付き、
世間的に正しいとされていること「だけ」を伝えるにとどまらない魅力がある。
物語も、息をつかせない非常にスリリングな展開。
魅力的で強固な世界観。
ファンタジー小説として、世界的に大いに評価された意味がよくわかる。
ではなぜ星みっつだけなのか。
もう、ひとえに、翻訳が下手すぎるから。としか言いようがない。
台詞があまりにも昔の子供のような話し方。
いかにも、かつて子供だった人が翻訳しました、という感じで、
現代の子供たちのリアルな言葉として、通用しないと感じた。
翻訳ミスの極めつけは、
「俺様」
ヴォルデモード卿の一人称だが、
この言葉を見る度に、あまりの違和感に、
小説の世界に浸り続けることが難しくなった。
「俺様」などと名乗る人物は、ばいきんまんしか知らない。
単なる道徳の教科書のような児童文学が多い中、この作品は、「文学」として成立してい...
図書
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68. ハリー・ポッターと死の秘宝 上
[「ハリー・ポッター」シリーズ] [7-1] J.K.ローリング‖作 松岡 佑子‖訳
静山社 2008.7
ブルーツ・リー さんの評価:
図書
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(1人)
69. 世界の歴史 18
ラテンアメリカ文明の興亡
中央公論社 1997.11
ブルーツ・リー さんの評価:
このシリーズは再三レビューしているので、
全体に通じていることは簡単に。
文化的側面や、民族、風習にまで目を向けていて、
幅の広い内容の歴史書。
この巻について言うならば、若干、先住民を善と見すぎているきらいが。
今まで西洋中心主義で、征服者がいいことをした!
と言った本が多かったための反動だとは思われるが、
これでは、いくらなんでも征服者が絶対悪で、
被征服者が絶対善になりすぎているように思う。
もちろん客観的に見ても、被征服者が征服していく過程であるから、
当然先住民に対しては暴力的な行為が伴うわけで、
征服者側が厳しく見られるのは客観的に見ても仕方ないところ。
しかし、この本の内容では、征服者はものすごく悪い。悪魔だ。
被征服者はものすごく心の清い人たち。天使だ。
これでは、従来のどちらかが絶対的に良いか悪いかが逆転しただけだと思う。
このシリーズは再三レビューしているので、全体に通じていることは簡単に。文化的側面...
図書
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(1人)
70. 世界の歴史 16
ルネサンスと地中海
中央公論社 1996.10
ブルーツ・リー さんの評価:
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