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レビュー一覧 (509件)
るなくんさんの投稿レビュー/網走市立図書館
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図書
(6人)
21. ファラオの密室
白川 尚史‖著
宝島社 2024.1
るなくん さんの評価:
紀元前古代エジプト時代、王墓内の崩落事故で死んだ神官セティ。
冥界で心臓が欠けているため審議できないと判断され、3日間の猶予を
与えられ現世へ戻される。
もし欠片を見つけられなかった時は餌として食われ、
猶予期間に棺に戻れなかったときは、魂が永遠に彷徨い続けることになる・・・
現世に戻ったセティは、欠片を探し新たな真実を知る。
王はアテネを唯一神の信仰とし、今までの神々の信仰を排除。
迫りくるエジプトの滅亡を、タイムリミットの中、愛国を救えるのか?
シティの死の真相・王のミイラ失踪、様々な謎が散りばめられたミステリー本。
このミステリーがすごい大賞作品に偽りなし。
とても面白く一気に読み終えた。
紀元前古代エジプト時代、王墓内の崩落事故で死んだ神官セティ。冥界で心臓が欠けてい...
図書
(1人)
22. 秘密の花園
朝井 まかて‖著
日経BP日本経済新聞出版 日経BPマーケティング(発売) 2024.1
るなくん さんの評価:
武家生れだったが、幼少期から波乱万丈。
滝沢家を背負っての初めての出仕、あまりの理不尽さ、逃亡して正解だが
彼の武士の地位への執着心はいつまでも残る。
その後の放蕩は、彼に様々な経験と知識与えた。
南総里見八犬伝の映画や、辻村ジュサブローの人形劇に嵌まり
長い長い本も読んだ思い出が蘇った。
後世まで残る本を書く人の重みを知り、病で亡くした息子の嫁のみちの
代筆で完成させた凄さと心意気、良き本をありがとう
そして、馬琴の人生を蘇らせてくれた朝井まかて氏に感謝。
武家生れだったが、幼少期から波乱万丈。滝沢家を背負っての初めての出仕、あまりの理...
図書
(8人)
23. 東京都同情塔
九段 理江‖著
新潮社 2024.1
るなくん さんの評価:
オリンピックの国立競技場の最初の設計者だった女性建築士の案が
高額であることから取り消され、木を取り入れた設計に変更された争議を思い出した。
ある政治家があるものを連想させると異議を唱えたとのことが
本当のところだったようだが真意はわからない。
建築物は後世までのこり、生活のなかに晒す異物になるか、
心躍らせる豊かなものになるか・・難しい。
そこに建築家の決意と誠の信念が重要なのだと読んでいて、印象に残った。
題目にひかれ本を手に取ったが、もう少し同情塔に関しての追及がほしかった。
そこが少し残念。
オリンピックの国立競技場の最初の設計者だった女性建築士の案が高額であることから取...
図書
(7人)
24. ともぐい
河崎 秋子‖著
新潮社 2023.11
るなくん さんの評価:
世の人から遠ざかり北海道の東の山奥に暮らす熊爪。
野山に生息している熊を含め野性の動物を狩り、山菜を採って
生きていくための糧を得る感性は、食欲性欲も野性的だ。
女房を得て、子をなしてもその生活スタイルに知性は感じられない。
怖いしおぞましいし、だけど切ない、圧倒的な語彙力で打ちのめされた。
世の人から遠ざかり北海道の東の山奥に暮らす熊爪。野山に生息している熊を含め野性の...
図書
(2人)
25. ぼくは青くて透明で
窪 美澄‖著
文藝春秋 2024.1
るなくん さんの評価:
実母に見捨てられ、再婚した父も再婚したのだが失踪。
残された男の子「海」と血のつながらない母の美佐子さんの生活が始まる。
でも海は、女の子の心をもっている子供だった。
そこに彼の苦悩があり、見守る美佐子さんの優しさがあり、
とんでもない父だが、録亮の「海は海」心の支えの言葉がある。
普通ってなんだろう・・すべてを受け入れる愛情の深さは素敵だ。
そしてもう一人のふつうではない男「忍」・BL漫画大好きな「凛子」
友情があり親子愛あり・通念に縛られない自分らしく生きることは難しい。
壊れやすい心が僅かでも暖かくなる物語。
実母に見捨てられ、再婚した父も再婚したのだが失踪。残された男の子「海」と血のつな...
図書
(7人)
26. シャーロック・ホームズの凱旋
森見 登美彦‖著
中央公論新社 2024.1
るなくん さんの評価:
シャーロックホームズが、まさかの大スランプ?
舞台はなんとビクトリア朝京都という森見氏独特の構想で繰り広げられる。
慌てるワトソンの嘆きとホームズへの深い愛情劇であり、
摩訶不思議で既視感がない物語。
ハチャメチャなのに成立しているし、落としどころも納得できた。
森見氏サイコー!面白かった。
シャーロックホームズが、まさかの大スランプ?舞台はなんとビクトリア朝京都という森...
図書
(8人)
27. 風に立つ
柚月 裕子‖著
中央公論新社 2024.1
るなくん さんの評価:
柚月氏の家族愛物語。補導委託制度で預かった補導歴少年春斗。
南部鉄器作りの職人の家族は、無口で家族に親しく接しなかった父孝雄と
父に不信感を持ちながら、職人としては働く悟。
少年に寄り添うことで、不器用な孝雄の過去と家族への深い愛情を知る過程が
心温まる。
岩手山を望む盛岡の情景が、ありありと浮かんでくる。
宮沢賢治の世界観もあり、家族の愛が染みた
柚月氏の家族愛物語。補導委託制度で預かった補導歴少年春斗。南部鉄器作りの職人の家...
図書
(3人)
28. 襷がけの二人
嶋津 輝‖著
文藝春秋 2023.9
るなくん さんの評価:
昔の人たちの日常が描かれている。
裕福な家に嫁いだ千代さん、その女中のお初さん。
それぞれに悩みを持ちながら、明るく生きる二人は戦争によって
離れ離れになってしまう。
紆余曲折の人生のなか、絆が再び二人を引き寄せる。
希望は持っていた方がいいし、未来に光をわずかでも灯そう。
そして人は人によって救われる。そう感じた1冊。
昔の人たちの日常が描かれている。裕福な家に嫁いだ千代さん、その女中のお初さん。そ...
図書
(19人)
29. 八月の御所グラウンド
万城目 学‖著
文藝春秋 2023.8
るなくん さんの評価:
京都ならではの、あるかもしれない、時を超えた不思議。
1作目 駅伝ランナーが代行に突如選ばれ、走るのだが伴奏走者は意外な人たちだ。
2作目 御所グラウンドで素人野球に参加するのだが、足りないメンバーの
助っ人出現。
素敵な時を超えた人物たち。
読んでいてテンポが良く、こちらまで楽しくなった。
京都ならではの、あるかもしれない、時を超えた不思議。1作目 駅伝ランナーが代行に...
図書
(12人)
30. まいまいつぶろ
村木 嵐‖著
幻冬舎 2023.5
るなくん さんの評価:
名将軍吉宗の嫡男徳川家重の人生が描かれているのだが、
これまであまり着目されなかった人物。
これまで全くといって言いぐらい、家重について知らなかった。
この時代に活躍した大岡越前が吉宗と共に政治を正している本は多く資料にでてくるし、田沼意次の悪名の表現も多い。
同じ時代に生きた将軍候補は嫡男でありながら身体が不自由で、
他の者には言葉が通じない。
そんな家重の言葉を理解するただ一人の忠正の心の交流に心を打たれた。
家重は「忠正にこうして会えるのなら、私はこの身体でも、また生まれ変わりたい。」とても強い絆を感じる。
名将軍吉宗の嫡男徳川家重の人生が描かれているのだが、これまであまり着目されなかっ...
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