甲斐市立図書館

ひとは突然いなくなる。病死・失踪・自殺。賃貸契約途中で「何事」かあった「瑕疵物件」にあえて住む藤崎という男が、前の住人に何があったのか訪れる人に話を聞き、手掛かりを調べて理由を突き止め「瑕疵」を解いていく。
「ああしていれば」「気付いていれば」。家族や知人を突然失った人たちの動揺や悲嘆、後悔が迫ってきて苦しくなる。藤崎が淡々と導き出す「真実」は瑕疵だけでなく訪れる人の心も解いていく。
「瑕疵物件」と聞いてホラー物かと思ったけど違ってた。周りの人との繋がりを見つめ直す、きっかけになるような話でした。

ひとは突然いなくなる。病死・失踪・自殺。賃貸契約途中で「何事」かあった「瑕疵物件...

大変重い作品でした。秋の連休中、出かけたきり連絡のつかなくなった規士。市内で少年の遺体が発見され、逃げた少年が２人、居所が掴めない少年は３人。
規士は逃げた方なのか、それとも…？
犯罪に巻き込まれた家族の心境を抉るように書いていく。息子が犯人でも生きてほしい、いや犯人なんてあり得ない。対極の望みに感情を揺さぶられる両親。
希望のない望みというものがこの世にあるなんて知らなかった。信じるも信じないも現実の前では無力で、事件の結末には胸が塞がれる。この家族の苦悩はずっと続くんだろう。自分ならどちらを望んだだろう。

大変重い作品でした。秋の連休中、出かけたきり連絡のつかなくなった規士。市内で少年...

「植物図鑑」とあるけど写真はなく、代わりにインパクト満点のイラストが。もちろんフルカラーで（笑）。
植物たちを「肉食でこわい」「毒がこわい」「見た目がこわい」など、６つのカテゴリに分けて紹介していく。とくに「毒」はよく知られたものから「え、これ毒あるの?!」といった意外なものまで。
個性豊かな「こわい」も、自力では動けない植物たちが自然界で生き抜くための技術と知恵の結晶。でもギンピ・ギンピとは絶対に触れ合いたくない（笑）。育てるならリトープスかな。花屋さんに置いてあるかな。見に行ってみよう。

「植物図鑑」とあるけど写真はなく、代わりにインパクト満点のイラストが。もちろんフ...

最近体の調子が悪いな。病院に行って検査をし医師から病名を告げられる。
死病。残り時間は僅か。
完治には厳しい治療法しかない。放置すれば死ぬ。治療が上手くいかなくても死ぬ。ギリギリの選択を迫られる患者。医師が出来る事は何か。
奇跡を信じ生を語る福原と、静かに死を説く桐子。患者にとっての「希望」とは何か。
「自分らしく死ぬ」というのは（事故や災害など除いて余命宣告がある場合）生きる以上に難しいらしい。生死がかかる決断に迷わない訳はないし、遺される家族が納得するか分からない。自分のデッドラインは何処か。考えるのも必要。

最近体の調子が悪いな。病院に行って検査をし医師から病名を告げられる。死病。残り時...

ひとは誰でも何かしらの悩みを抱えて生きている。仕事、生活、恋愛…。

「単身赴任３年目です。私は妻子にお金を送るだけの存在なのでしょうか？」
「つきあった瞬間に彼女が豹変…。もっと清楚で優しかったのに！」。

そんな悩みに答えるのは様々な方法で生き抜く動物たち。その独特な生態や習性を紐解きながら、人間たちの悩みにズバリと答えます（笑）！　
巻末には回答してくれた動物たちがフルカラーの図鑑で登場。人生相談であり、図鑑であり、可愛いイラストも楽しめるお得な１冊！

ひとは誰でも何かしらの悩みを抱えて生きている。仕事、生活、恋愛…。「単身赴任３年...

特攻・玉砕が日常化した大戦末期に極秘に決行された兵員撤収作戦。燃料も艦船もギリギリの状況でアリューシャン列島のキスカ島に取り残された5200人もの救出をどう成功させるのか？決して焦らず、ある物を最大限に活かして撤収作戦を成功させた木村司令官の手腕は見事。「神風」なんてものを妄信せず、きちんと状況を分析して対応する木村司令官。こんな人がもっといたら日本の戦争のかたちは変わっていたかもしれない。莫大な数の犠牲者を出す事も、引き際を誤ることもなかったかも。今はただ、殺し殺される不安のない当たり前の毎日に感謝を。

特攻・玉砕が日常化した大戦末期に極秘に決行された兵員撤収作戦。燃料も艦船もギリギ...

福島の田舎。過疎の町。相互監視の人間関係。潰れかけたテーラーのウィンドウに中世ヨーロッパのコルセット「コール・バレネ」が飾られ、町と「僕」に衝撃が走る！官能漫画家の母、アクアマリンという名前。劣等感の塊の僕と、頑固な職人の伊三郎。さらにスチームパンクの明日香を交え、閉鎖的な町に「コルセット革命」を巻き起こす。伊三郎のコルセットに明日香が物語を与え、僕がその世界観を元に店内をデザインしていく。物語が溢れ出し、現実を巻き込んでいく様子が楽しい！人と出会いふれあい、僕は前を向いて行く。革命は僕の中で起きている。

福島の田舎。過疎の町。相互監視の人間関係。潰れかけたテーラーのウィンドウに中世ヨ...

【ネタバレ】生まれつき顔に障害があり、見た目が大きく異なる少年、オギー。彼が初めて学校に通うことになった１年を、彼自身や周りの人たちの視点から追った物語。家から一歩外に出れば恐怖・嫌悪・好奇の視線にさらされる。無視され苛められ、友達ができ、裏切られ…。傷ついたり挫けたりしながら少しづつ進んでいくオギー。人としての魅力なんて、実際にその人と触れあってみなければ分からない。頭が良くてユーモアがあるオギーは友人として魅力的。そのことに気づいた人だけが、この先も豊かに生きていけるのだろう。それはオギー自身にとっても。

【ネタバレ】生まれつき顔に障害があり、見た目が大きく異なる少年、オギー。彼が初め...

面白かった！古い平屋建ての家で血だらけの部屋が発見される。警察は強盗殺人・死体遺棄として捜査を開始するが、被害者の人となりが全く見えず難航する。犯人と被害者はどこへ消えたのか…。赤堀は捜査分析支援センターに配属。プロファイルの広澤やと技術開発の波多野と共に、事件解決に臨む。警察から異物扱いされる赤堀たちが、捜査とは全く違うアプローチで真相に迫っていくのは目が離せない。事件の全容は、こちらの予想すらも上回る展開で吃驚しました。そうか、最初のあれもこれも、みんな伏線だったのか…。

面白かった！古い平屋建ての家で血だらけの部屋が発見される。警察は強盗殺人・死体遺...

マコトの仲のいい宅配ドライバーのジュンジ（バツイチ）と、月イチで面会する息子のトオル。ある日、トオルの腕にあざがあるのを見つける。離婚した父親のジュンジが虐待をしているとネットで炎上。実際にトオルを虐待しているのは？　今回の池袋のトラブルは虐待・ドラッグ・大規模な集団詐欺。変わったところでスピリチュアル相談（笑）。タカシの派手な立ち回りはないですが、居るだけでカッコイイですからね（笑）。お久しぶりに登場はサルとゼロワン。二人とも元気そうで何よりです。特にゼロワンがね（笑）。

マコトの仲のいい宅配ドライバーのジュンジ（バツイチ）と、月イチで面会する息子のト...