面白かった！　舞台は印刷会社。印刷工場では印刷機を空かせないよう、ギリギリの日程で作業が組まれる。そこに飛び込む、出版社からの特殊加工の依頼や装幀家からの指示。「どう考えても無理だろ！」ってオーダーを力技でこなしていく工場の職人たち。出版社の編集や本屋を舞台にした作品はあったけど、印刷会社を舞台にしたのは初めて。作家さんが作った話を物理的に「本」という形にしなければ、その作品を読むことは出来ないんだという当たり前のことを、改めて目の当たりにした。本が出来るまでのことって、ほんとに知らなかったなぁ。

面白かった！　舞台は印刷会社。印刷工場では印刷機を空かせないよう、ギリギリの日程...

彼らは突然やってくる。貰われて、プレゼントされて、拾われて。そして今までとは違う日常が始まる。これはそんな「小さな家族」と暮らす人たちの話。素っ気ないほど飾り気のない群さんの文章が、動物好きの人たちの溺愛ぶりや馬鹿っぷりを引き立てる（というか炸裂させる。笑）。飼い猫の写真をとって可愛さのあまり悶絶するとか「あるある」がたくさん。動物と暮らしたことのないひとには分からないと思いますが、この本の話はネタではなく、事実を淡々と書いたものなのです（笑）。

彼らは突然やってくる。貰われて、プレゼントされて、拾われて。そして今までとは違う...