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レビュー一覧 (52件)
ブルーツ・リーさんの投稿レビュー/飯能市立図書館
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41. 池上彰と考える、仏教って何ですか?
池上 彰‖著
飛鳥新社 2012.8
ブルーツ・リー さんの評価:
小難しくなりがちな話を、平易な言葉で伝えられる池上彰さん。
この本では、仏教について解説してくださっています。
池上さんらしく、わかりやすい内容。
仏教の深遠な思想、というところまでは行っていないですが、
それはそもそも、池上さん本人がおっしゃるように、
「仏教について、日本人として最低限知っておきたいこと」
を本にしたためだと思われます。
仏教の深遠な思想を知りたいという人には向きませんが、
まずは入門として学び始めたい、という人にはうってつけだと思います。
後半ではダライラマ14世との対談もあり、
なかなか、対面することも難しい方のお話ですので、
一度、宗教と切り離してでも、一読する価値はあると思います。
小難しくなりがちな話を、平易な言葉で伝えられる池上彰さん。この本では、仏教につい...
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(1人)
42. 世界の歴史 19
中華帝国の危機
中央公論社 1997.4
ブルーツ・リー さんの評価:
清朝末期を描いた歴史書。
この時代になると、どうしても現代のナショナリズムも絡んでくるため、
なかなか扱う資料によって、「歴史」が大きく変わってしまったりもあるのだが、
この本に関しては、比較的中道、穏健な主張であると思う。
何より、事実を淡々と述べる姿勢に終始していて、
おそらくそのあたりは、政治性を排除するように、
作者が意図的にこの書を作っていった努力が垣間見える。
若干、このシリーズの特長である、民衆の側の視点、
文化などの側面の記述が薄いような感はあるものの、
バランス感覚に優れ、冷静に歴史を勉強できる一冊だと思う。
清朝末期を描いた歴史書。この時代になると、どうしても現代のナショナリズムも絡んで...
貸出不可(未所蔵)
(1人)
43. 学校崩壊なんかさせるか!
致知出版社 1999.11
小川義男 著
ブルーツ・リー さんの評価:
「教育」の棚にある本だし、
学校の校長先生の書いた本だし、
「学校崩壊なんかさせるか!」という本だから、
「教育」について書かれた本だと思って読んだところ、
作者の思想的な話や、政治的な話が半分くらいを占めています。
もちろん、それらも教育と無関係ではないことは明らかではあるけれど…。
読んでいて何回も感じたのは、自分と考え方が違う人や、
考え方が違う人に対して、逆上するシーンがかなり多いな、と。
学校の昇降口でいちゃついている生徒がいるという報告を聞いただけで、
「血が逆流する思いがした」そうで…。
学校秩序から、ルール違反には対処しないといけないけれど、
その対処するべき人間が、「血が逆流する」想いで行動されるのでは…。
体罰についても、この人は容認していて、殴られても心に傷が残らない、
という主張みたいだけれど、
それは、人それぞれ。
小川先生が傷つかなかったと言っても、他の人が傷つかないとは限らないと思います。
ご自分と主張が違ったり、考え方、感じ方が違う人たちに対して、
若干、寛容さが足りないように感じました。
とりあえず、自分と違う主張を見聞きしたのみで、
「血が逆流する」先生と言うのは…。ちょっと、怖いです。
「教育」の棚にある本だし、学校の校長先生の書いた本だし、「学校崩壊なんかさせるか...
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(2人)
44. ハリー・ポッターと死の秘宝 下
[「ハリー・ポッター」シリーズ] [7-2] J.K.ローリング‖作 松岡 佑子‖訳
静山社 2008.7
ブルーツ・リー さんの評価:
単なる道徳の教科書のような児童文学が多い中、
この作品は、「文学」として成立している。
作者の考え方が、しっかりと文章に根付き、
世間的に正しいとされていること「だけ」を伝えるにとどまらない魅力がある。
物語も、息をつかせない非常にスリリングな展開。
魅力的で強固な世界観。
ファンタジー小説として、世界的に大いに評価された意味がよくわかる。
ではなぜ星みっつだけなのか。
もう、ひとえに、翻訳が下手すぎるから。としか言いようがない。
台詞があまりにも昔の子供のような話し方。
いかにも、かつて子供だった人が翻訳しました、という感じで、
現代の子供たちのリアルな言葉として、通用しないと感じた。
翻訳ミスの極めつけは、
「俺様」
ヴォルデモード卿の一人称だが、
この言葉を見る度に、あまりの違和感に、
小説の世界に浸り続けることが難しくなった。
「俺様」などと名乗る人物は、ばいきんまんしか知らない。
単なる道徳の教科書のような児童文学が多い中、この作品は、「文学」として成立してい...
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(1人)
45. 世界の歴史 18
ラテンアメリカ文明の興亡
中央公論社 1997.11
ブルーツ・リー さんの評価:
このシリーズは再三レビューしているので、
全体に通じていることは簡単に。
文化的側面や、民族、風習にまで目を向けていて、
幅の広い内容の歴史書。
この巻について言うならば、若干、先住民を善と見すぎているきらいが。
今まで西洋中心主義で、征服者がいいことをした!
と言った本が多かったための反動だとは思われるが、
これでは、いくらなんでも征服者が絶対悪で、
被征服者が絶対善になりすぎているように思う。
もちろん客観的に見ても、被征服者が征服していく過程であるから、
当然先住民に対しては暴力的な行為が伴うわけで、
征服者側が厳しく見られるのは客観的に見ても仕方ないところ。
しかし、この本の内容では、征服者はものすごく悪い。悪魔だ。
被征服者はものすごく心の清い人たち。天使だ。
これでは、従来のどちらかが絶対的に良いか悪いかが逆転しただけだと思う。
このシリーズは再三レビューしているので、全体に通じていることは簡単に。文化的側面...
貸出不可(未所蔵)
(1人)
46. 秩父古寺を歩く
新人物往来社 1987.7
室生朝子 著
ブルーツ・リー さんの評価:
中途半端。
全体に、著者がお寺を回って聞いたちょっといい話がまとめられている内容で、
宗教の棚にある本としては、内容が宗教とは言えず。
とはいえ、単なるエッセイにしては民俗学で扱うような話が多かったり、
民俗学の勉強としては、単にお寺の住職に聞いた話を載せているだけだったりで、
調査も不十分。
なんとも、どこにも属していない本。という内容。
中途半端。全体に、著者がお寺を回って聞いたちょっといい話がまとめられている内容で...
図書
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(1人)
47. 世界の歴史 17
ヨーロッパ近世の開花
中央公論社 1997.3
ブルーツ・リー さんの評価:
「ヨーロッパ」の近世である。
近世を扱うにしても、幅が広すぎるのではないかとの危惧も覚えた。
しかし、読んでみると、比較的、広く扱っており、
戦争、飢饉、性風俗、王族、庶民の生活、農業、謀略…。
等々、幅広く抑えられているように感じられた。
本当に専門的にやりたい人はどうか分からないが、
少なくとも、私のように専門が文学の人間としては、
これでも十分に広く、深く扱ってくれているように感じた。
このシリーズは全体に面白く、専門性もあり、
歴史好きならば、一度読んでみて損はないシリーズだと思う。
「ヨーロッパ」の近世である。近世を扱うにしても、幅が広すぎるのではないかとの危惧...
貸出不可(未所蔵)
(1人)
48. 心理療法対話
岩波書店 2008.3
河合隼雄 編著
ブルーツ・リー さんの評価:
よいところと悪いところと、半々と言った印象。
河合隼雄先生の哲学的なお話も十分理解できるものの、
実際の臨床現場で、それがどこまで通用するか、という印象も。
たとえば引きこもりの治療等で、そっと待つ。
というものがあり、恐らく河合先生はそういった立場だろう。
しかし、引きこもりの人の中には、そっと待つだけでは変わらない人もおり、
そういった人たちには、もう少し生活を改善させるような、
具体的で積極的な治療が必要な人もいるのも事実。
心理学系の本は読んでいていつも思うのだが、
どんな治療法も、合う人と合わない人がいるのが現状。
あまり自分の説だけを、唯一だとは思わない方がいいように思う。
よいところと悪いところと、半々と言った印象。河合隼雄先生の哲学的なお話も十分理解...
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49. 世界の歴史 15
成熟のイスラーム社会
中央公論社 1998.1
ブルーツ・リー さんの評価:
イスラームの世界のイメージはどうだろうか。
特に21世紀に入っての同時多発テロ以降、
「攻撃的」なイスラーム世界。というイメージがどうしても付きまとう。
本書においては、攻撃的で排他的な面のみではなく、
文化や、交流の歴史も含めてのイスラームの文化、社会、歴史を描いている。
あえて、戦争のシーンを少なめにし、
王族の文化や、庶民の暮らしなど、普段のイスラーム世界の中世の様子を教えてくれる。
粗野で、文化が無く、戦争をしたがるイスラーム社会というイメージが広がる中、
我々は、この本を通じて、少しだけイスラームの違った側面を見、
バランスの取れた思考法に誘導してくれるのではないだろうか。
作者の中で、若干イスラーム圏の人たちに対して贔屓があるかも知れないが、
しかし、実際にその地で研究をし、イスラーム圏の人々と対話を重ねていれば、
その文化や国、何より人に情が移るのはある程度は仕方ないところ。
攻撃的なイスラームと言うイメージが先行する中、
あえて、そうではないイスラーム文化を知り、
別の視点からのイスラーム世界の解釈を作り上げて行く中で、
この書は、きっと一助になると思う。
イスラームの世界のイメージはどうだろうか。特に21世紀に入っての同時多発テロ以降...
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(1人)
50. 世界の歴史 14
ムガル帝国から英領インドへ
中央公論社 1998.9
ブルーツ・リー さんの評価:
世界の歴史シリーズの14巻目。
西暦800年頃から、植民地化の時代までの1000年ほどを一冊にまとめた歴史書。
入門と言うか、概論と言うか、ともかく長い歴史を一望しようとすると、
どうしても、個々の人物の評伝は短くなってしまう。
特にこの本のように、実に1000年の歴史を1冊で、
しかも、歴史の流れを1部でまずくくる、となると、
なかなか読むほうも大変。
新しく出てきた人物の名前を一生懸命覚えようとしても、
出てきて3ページ後には死んでしまったりする。
しかもその3ページの間に、奥さんだのライバルだのの名前もたくさん…。
その全員の名前が、日本人にはなじみの薄いイスラム圏の人っぽい名前だと…。
もう大混乱と言うか、あまり個々の人物についてまでは、
1回の読書では訳分からん。というのが本音。
でも、概論的な本ではどうしてもこうなってしまうので、
別にこの本だけが分かりづらいというわけでは無く、
この本をきっかけに、さらにインドを調べていけば、
いずれは訳分からなかった人の名前もわかるようになる日が来る…はず。
2部では文化や庶民の話。
3部では物語のような流れになっていて、
こちらは読み物としても楽しめると思う。
この本をきっかけに、インドの歴史にまずは触れたい。
世界の歴史シリーズの14巻目。西暦800年頃から、植民地化の時代までの1000年...
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