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ブックリスト (712件)
子門さんのブックリスト / 筑前町図書館
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貸出不可(未所蔵)
(4人)
261. 戦をせんとや生まれけむ
祥伝社 2022.3
若木未生
子門 さんの評価:
「讒言者」として後世にその名をのこした梶原景時。
そのイメージを塗り替えた作品。
本作は、そう評してもいいかもしれません。
源義経って悲運の名将として日本人に人気のあるキャラであるけども、気の毒にも梶原景時はその憎まれ役としてその名を知られてきたわけです。
どんな人物にも固有の物語があり、真実があるとするなら、そんな憎まれ役にもベツの一面があり、存在価値があるのではなかろうか?
てなわけで、こんな梶原景時、義経、そして頼朝・・・また良いのではないかと思うのですけど。
NHKでやってる「鎌倉殿の13人」、ちょうどその時代です。
最近の歴史の研究成果を反映させた作品になっていると思います。、
「讒言者」として後世にその名をのこした梶原景時。そのイメージを塗り替えた作品。本...
図書
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(0人)
262. アメリカン・ゴッズ 下
ニール ゲイマン‖著 金原 瑞人‖訳 野沢 佳織‖訳
角川書店 角川グループパブリッシング(発売) 2009.2
子門 さんの評価:
図書
貸出可能
(0人)
263. アメリカン・ゴッズ 上
ニール ゲイマン‖著 金原 瑞人‖訳 野沢 佳織‖訳
角川書店 角川グループパブリッシング(発売) 2009.2
子門 さんの評価:
図書
貸出可能
(1人)
264. 3・15卒業闘争
平山 瑞穂‖著
角川書店 角川グループパブリッシング(発売) 2011.11
子門 さんの評価:
図書
貸出可能
(1人)
265. 墓場の少年
ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活 ニール ゲイマン‖著 金原 瑞人‖訳
角川書店 角川グループパブリッシング(発売) 2010.9
子門 さんの評価:
図書
貸出可能
(2人)
266. écriture新人作家・杉浦李奈の推論 3
クローズド・サークル 角川文庫 ま26-703 松岡 圭祐‖著
KADOKAWA 2022.2
子門 さんの評価:
図書
貸出可能
(2人)
267. まぜるな危険
高野 史緒‖著
早川書房 2021.7
子門 さんの評価:
高野史緒さんの本書、「まぜるな危険」はどういう案配なのか、収録された六
篇ともすべてロシア文学ネタ!
2022年3月、ロシア軍によるウクライナ侵攻が全世界を震撼させている現
在、本書を手にとるのもこれまた一興ではないか。ドストエフスキーにしろ、
バルザックにしろ、チェーホフにしろ人類が誇りえる文学的遺産であり、不滅
の輝きを発してやまない。糾弾すべきは、狂ったとしかおもえないどこぞの国
の大統領とその政権であって、一緒くたにロシアすべてを排する動きがあると
したら、それこそ愚考の極みだろう。
それはともかく、本書の内容。「カラマーゾフの妹」にみられたごとく、筆者
は本来なれば共存するハズのないファクターの結合が異常なまでに巧みであ
る。その技量、尋常ではないレベルにあるといっていい。
連作短編集「まぜるな危険」に収録されたのは、「アントンと清姫」「百万本
の薔薇」「小ネズミと童貞と復活した女」「プシホロギーチェスキー・テス
ト」「櫻の園のリディヤ」「ドグラートフ・マグラノフスキー」の六篇。タイ
トルからして「何」と「何」を混合させたのか、あるていど推測がつこうとい
うものだが、かえってソレが怖ろしく思えるのはぼくだけだろうか?
冒頭の「アントンと清姫」はタイトルからすると「ダジャレかよ!」とツッコ
ミたくなるが、実際に読んでみると歌舞伎ネタとSF、そして「鐘の皇帝」を
完璧なまでに融合させて誕生した「ワイドスクリーン歌舞伎」なのだ。
この短編が書かれたのは2010年。いまだ小松左京さんが存命中であり、も
し読まれていたとしたら、その感想をぜひとも聞いてみたかった。
「小ネズミと(以下、略)」は本文はもちろんのことだが、末尾の「主要参考
文献」に注目すべきと思う。ドストエフスキー「白痴」にはじまり、「ソラリ
ス」「アルジャーノンに花束を」「ドウエル教授の首」「キャプテン・フュー
チャー」(野田昌宏!)・・・等々。それらの要素が完璧なまでのハーモニー
でもって作品を完成させている!
でもって、ぼくが一番注目したのが、「プシホロギー(以下、略)」
ドストエフスキー「罪と罰」をベースにした一篇。殺人者となった貧乏学生
ラスコーリニコフと、その犯罪を暴こうとする判事ポルフィーリー。膠着状態
となった事件の捜査であったが、そこへドストエフスキー本人がカオをだし、
打開の糸口として提供したエドガワ・ランポなる異国の作家が書いた犯罪小説
の情報。発行年月日は彼らの時代より70年も先のシロモノ!最近巷に出回っ
ている本の一冊らしく、ラスコーリニコフはこの本を参考に完全犯罪をもくろ
んでいるのではないか、というのがドストエフスキーの推論。犯罪を暴くため
にはエドガワ・ランポの小説を入手するしかない!ポルフィーリーは暗黒街へ
と潜入し、ついにランポの小説を発見するのだが・・・同時に見いだしたのが
ヒサオ・ジュウラン、ユメノ・キュウサク、ウチダ・ヒャッケン、ナカイ・ヒ
デオ、ウンノ・ジュウザ、イズミ・キョウカ、イナガキ・タルホ、ヨコミゾ・
セイシ・・・!なんでこんな本が1865年のロシアの暗黒街に存在するの
か、説明は一切ないのだけど、そこがまた筆者の作品らしくてよい。
とにかく、ポルフィーリーはランポの「心理試験」を入手。ソレを読み込むこ
とでラスコーリニコフとの対決にのぞむのである。結末がどうなったかは実際
に読んでもらうとして・・・よくぞこんなストーリーを考えつくものだ!そう
ぼくなどは慨嘆するしかなかった。いや、脱帽!
ついでに言うと、江戸川乱歩「心理試験」は、サイト「青空文庫」にアップさ
れているので、ネットに繋がる環境であればすぐに読むことが可能。
高野史緒さんの本書、「まぜるな危険」はどういう案配なのか、収録された六篇ともすべ...
図書
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(7人)
268. ミッドナイト・ライブラリー
マット ヘイグ‖著 浅倉 卓弥‖訳
ハーパーコリンズ・ジャパン 2022.2
子門 さんの評価:
このお話のヒロイン、イギリス女性のノーラはいろんな才能、優れた資質をもっ
て生まれながらソレを生かすことが出来ず、失敗続きの人生をおくってきまた。
結果、絶望のあまり自殺を試みますが、死の間際、不思議な図書館へと迷い込む
のです。ソコはノーラの人生の無限の可能性が書物として収められた図書館でし
た。その図書館の司書として現れたのがノーラの学生時代の知人、エルム夫人と
そっくりの人物。夫人に導かれたノーラは、「あり得たかも知れない人生」の中
から、自分の望む人生を選択する旅へでかけることになります。
ケン・グリムウッド「リプレイ」なんかもそうですが、願望充足的なテーマとい
っていい本作品、自分にこんなことがおこったらどうするか?そんな思いで読ん
でいく人も多いと思います。
結果として、ノーラが選び取ったのは以前と変わらない人生だったのですが、コ
レが人間というものなのでしょう。
今ひとつ、ぼくがこの本を手にしたのは、翻訳者が浅倉卓弥さんだったからで
す。「四日間の奇跡」「君の名残を」の感動を久々に味わいたくて・・・
このお話のヒロイン、イギリス女性のノーラはいろんな才能、優れた資質をもって生まれ...
貸出不可(未所蔵)
(0人)
269. 人狼への転生、魔王の副官 15, 巨竜咆哮
スクウェア・エニックス 2021.12
漂月 手島nari
子門 さんの評価:
図書
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(4人)
270. カラマーゾフの妹
高野 史緒‖著
講談社 2012.8
子門 さんの評価:
かの文豪、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の続編というか、後
日談というか(元々、執筆する予定はあったらしいけど)ソレが、時空をへだ
てた日本の作家によって実現した。
「第58回江戸川乱歩賞」の受賞作、高野史緒「カラマーゾフの妹」がその本
書となる。今から10年前の刊行。
「二次小説」はウェブ上でごく普通に見られる形式であるが、実績のある作家
のチャレンジというのはあまり例がないとおもう。それも「江戸川乱歩賞」の
ごとく伝統ある場では・・・巻末に収録された「選考経過」にもそのあたりの
戸惑いというか驚きが反映されているようだ。
でもって、なぜに今、本書を再読しているかというと。
高野史緒さんのブログでもって、このほど、「カラマーゾフの妹オリジナル
・バージョン」出版がアナウンスされたことによる。
本書の目次をざっと見ただけでも判るけども、「多重人格」「バベッジの計
算機械」「サイコパス」「宇宙船」とか、そうとうにぶっとんだ内容となって
いるのだけど、先のブログによると、アレでもそうとう抑えたシロモノだった
ようなのだ。著者の本来の原稿は、出版サイドからすると「あまりにもSFす
ぎるので、これはちょっと・・・」と言われたとのこと。
出版社からすると売り上げを第一に考えるのは当然だろうけど、だからといっ
て作品自体の内容にまでクチを出されるのは、著者として納得のいくものでは
なかろうとは思う。
世知辛い世の中、と一言で片付けられないモノを含んでいるとは思うけどもそ
れは一応脇においておく。
ファンとしては、かって出版された「カラマーゾフの妹」のオリジナル・バ
ージョンが今回刊行されること、このこと以上に重大な話はない。
今回の「カラマーゾフの妹」が旧作と比べ、どれほどグレード・アップしたの
か確かめるため、およそ十年ぶりの再読だった。
高野史緒さんは自らのブログでもって下記のように書いている。
正直に言おう。『カラマーゾフの兄妹』はそもそも、『カラマーゾフの兄
弟』×『Xファイル』という企画だったのだ。当然、私としては、そんな
改稿は認めたくなかった。が、あんまり粘ると出版してくれなさそうな雰
囲気になってきたので、仕方なく改稿したのである(中略)
『Xファイル』……そう、私は『Xファイル』が好きなのだ。『カラ兄』
とどっちが好きかと言われると困るくらい好きだ。当然、『兄妹』オリジ
ナル・ヴァージョンでは、「あんなもの」や「こんなもの」が出て来る。
もうすでにお分かりの方もいらっしゃるかと思うが、イワン・カラマーゾ
フ=フォックス・モルダーだ。半地下のオフィスも妹の存在も、当然と言
えば当然なのだ。
どうだろう?盛林堂から刊行される「カラマーゾフの妹オリジナル・バージ
ョン」、期待度MAX!!ではないだろうか?
ただし、一般書店での販売はなく、かの書店への注文販売のみらしい。
でもって、「オリジナル・バージョン」読了!
たしかにSFしてるというか、よくぞここまで!そんな内容になっている。
このバージョンに比較すると、商業出版された方はいわば毒をうすめたという
か、そんな感じなのだ。なんでこのまま刊行されなかったのか、ぼくなどは理
解に苦しむ。作中のとある人物のコトバを借りて言うなら「おそらくは出版社
がそうしないと出版しないとでも言ったのでしょうね。出版社なんて、いつの
時代にもそんなものですから」ということになろうか。
あの世とやらで、原作者のドストエフスキーが本書を読んでどんなカオをして
いるのか、想像してみると面白い。
かの文豪、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の続編というか、後日談という...
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