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ブックリスト (711件)
子門さんのブックリスト / 筑前町図書館
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図書
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141. 起業家フェリックスは12歳
アンドリュー ノリス‖著 千葉 茂樹‖訳
あすなろ書房 2023.2
子門 さんの評価:
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142. 災難探偵サイガ 探偵の史上最悪の災難
創土社 2023.3
黒史郎 おおぐろてん
子門 さんの評価:
図書
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143. 歴史修正主義
ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで 中公新書 2664 武井 彩佳‖著
中央公論新社 2021.10
子門 さんの評価:
貸出不可(未所蔵)
(3人)
144. 夜の都
KADOKAWA 2022.3
山吹静吽
子門 さんの評価:
図書
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145. 野火の夜
望月 諒子‖著
新潮社 2023.2
子門 さんの評価:
図書
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(107人)
146. そして、バトンは渡された
瀬尾 まいこ‖著
文藝春秋 2018.2
子門 さんの評価:
図書
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147. 東大に名探偵はいない
市川 憂人‖著 伊与原 新‖著 新川 帆立‖著 辻堂 ゆめ‖著 結城 真一郎‖著 浅野 皓生‖著
KADOKAWA 2023.1
子門 さんの評価:
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148. 掬えば手には
瀬尾 まいこ‖著
講談社 2022.7
子門 さんの評価:
主人公がエスパーなのか、どうか?中学時代の三雲、高校時代の吉沢、バイト
先の店主の大竹のケースを検討していくと、超絶レベルでもって相手の意思を
類推する力がある、とそう考えた方が理屈にあってる。人間だれしも多少はも
っている能力ではあるのだが、主人公のそれは桁外れに大きいわけ。言語が未
発達だった人類に備わっていた能力と考えれば、主人公の力は先祖返りともい
える。相手が発している声なきメッセージを正確に受けとる力。だからエスパ
ーとまではいえないのではないかな。
ただ、上記の「仮説」で説明できないのは、バイト仲間であった常磐さんから
響いてきた「声」との交感。コレは次元の違う話であって、空想をたくましく
すれば、我々の世界から分岐したありえたかもしれない世界とのコンタクトで
きる力・・・とかそんな妄想が浮かんでくる。主人公が常盤さんとまったく意
思疎通できなかったのも当たり前で、彼女はそもそも「救い」を求めようとは
してなかった。その点が、三雲さんたちとは事情がちがっていたわけだ。一応
の結論としていうなら、常磐さんとのケースに限り、主人公はエスパーだった
のかもしれないとはおもう。ただそんなことより、困った人を助けるべく相手
に踏み込んでいける主人公の侠気の方がぼくには好ましく思える。でなかった
ら、単なるお節介でしかないからネ。
でもって、ぼくが気に入ったのは、主人公のバイト先の店主である大竹さん。
こんな人が実際に周囲にいたらたまったものではないが、眺めている分には楽
しくなるキャラ(笑)案外と人を見ているとこもあり、この人をメインにした
お話があったら、ぜひとも番外編あたりで読んでみたい。
主人公がエスパーなのか、どうか?中学時代の三雲、高校時代の吉沢、バイト先の店主の...
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149. シャーロック・ホームズ全集 第5巻, バスカヴィル家の犬
河出書房新社 2002.5
アーサー・コナン・ドイル 小林司
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150. 世界はおわらない
ジェラルディン マコックラン‖著 金原 瑞人‖訳 段木 ちひろ‖訳
主婦の友社 2006.3
子門 さんの評価:
「ノアの箱舟」ってのは、聖書の数あるエピソードでも有名なもののひとつで
あるが、その航海中の出来事というのはあまり知られていない。
登場人物は、ノアとその妻アマ、長男セム、その妻バセマト、次男ハム、その
妻サライ、三男ヤフェト・・・っていうか、ノア夫妻と三人の息子たちは聖書
にその存在が確認されるようだが、セムとハムの妻たちはどうなのか?ま、い
ても不思議ではない。だけど、末娘のティムナは作者の創作だろう。でもって
末娘のティムナが主な語り手として、物語は展開する。
ノア一家総出でもって、長い年月をかけて完成した箱船。その用途について、
神の啓示をうけたノアはともかく、近所に住む人々たちとしては「一体、なに
やってんだ?」と不思議に思っても当然である。嫌がらせは論外としても、一
家の精神状態を疑ってかかるのはムリのない話。なにしろ神からの洪水に関す
る情報をノアが非公開にしているのだから、ある意味自業自得といえる。現代
日本で言うなら、新興宗教にハマった一家というのがノアに対する周囲の印象
であった。それでも子ども同士は仲良くするケースもあったりするもので、三
男ヤフェトにはアブラムという友人がいたし、サライにも親友たるツィラがい
た。が、洪水の到来で、そうした関係は一変する。子孫をのこすという目的か
ら、ヤフェトはアブラムを見すてることを強要される。そしてツィラにいたっ
ては、ヤフェトの妻候補ということで、ノア一家に拉致され力づくで箱船に連
れ込まれてしまうのだ!
一気に不穏な空気となったこの物語ではあるが、まだまだそんなモノではすむ
ハズもない。洪水が押し寄せ、箱船が漂いだしたその周辺に、人々が助けを求
めて流されてくる。で、義人たるノア一家、そんな人々を救助するかと思いき
や、なんと見すててしまう!いやそれどころか、長男のセムなどは箱船に取り
すがってくる人たちを棒などで打ち払うありさま!
むろんのこと、箱船のキャパシーに限界があるのだろうから、間違った行動と
もいいきれない。そもそも箱船を造ったのはノア一家であって、周囲の人たち
は何の寄与もしてないしネ。文句をいわれる筋合いはないといえばそうなのだ
けど、だとしても、他者を排除するとき、少しは躊躇いをみせたり、苦悩して
みせろ!と、読者としては言いたくなるのだ。ノアなんて、そんな惨劇を横目
にしながら、神へ祈りを捧げているのだから、その神経を疑う。ホントにコイ
ツら、正義の人なのか?
むろん、箱船に寄ってくる人間たちがすべてマトモであるハズもなく、中には
海賊まがいに乗っ取りをたくらむ輩はいた。が、大半はごく普通の人々であっ
て、中には船でもって洪水をのりきろうとした人々もいて、そんな彼らはノア
一家に対して善意でもって呼びかけをしてくるのだ。が、ソレを一切無視する
ノア一家(ていうか、ノアと、長男セム、次男ハムがマトモじゃない!)の行
く末が本気で心配になってくる。
狂っているというしかないノア一行なのだが、まっとうな人間もいるワケで、
三男ヤフェトと末娘のティムナ、そして拉致されてきたツィラの存在が読者に
とっても救いとなる。この三人、箱船の外壁に流れ着いた母親と少年と乳児を
発見し、保護しようとする。残念ながら母親は助けることができなかったけど
も、子どもと乳児の二人は無事に箱船の奥深く連れ込むことができた。このこ
とがノアや兄たちに露見すると無事にすむとは到底思えないワケで、隠し通そ
うといろいろ画策するのだ。が、その苦労は並大抵のものでなく、たとえば乳
児は夜泣きなどするワケで、ソレに気づいたノアが不審を覚えたりして、そん
な緊迫感がストーリーの後半部分をいやがうえにも盛り上げていく。
加えていうなら、箱船内部の環境劣化も物語にインパクトをあたえているファ
クターである。人間はむろん、動物たちの食糧の不足、病気の蔓延、船内にた
まっていく糞尿をふくめた廃棄物の増大、空気の汚染、外壁の破損からくる水
の流入等々・・・閉鎖環境における人間集団の生存というのは、現代科学をも
ってしても至難の業というか、破綻するのが実証されているので、ムリのない
ことかもしれないが、よくこんな箱船なんぞに運命を託そうとしたものだと、
呆れるしかない。
だけども、そんなお話もさいごはめでたしめでたし、で完結する。読者の一人
として安堵の思いであったが、そのキー・パーソンが、なんと、「あの人」で
あったとはネ!思わず最初から読みなおしてしまった。
楽しめた一冊。お薦めする。
「ノアの箱舟」ってのは、聖書の数あるエピソードでも有名なもののひとつであるが、そ...
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