まるで引きこもりの様に暮らす作家のところへ、生まれてから一度も会ったことのない息子が訪ねてくる。
彼とつながりがあるとすれば、養育費送金の領収書ならぬ1枚の息子の写真が郵送されてきたことだ。
なかば強引に同居を始めた息子の智との会話が面白い。
たじたじの父、飄々と暮らす息子との生活の様子がほっこりする。
家族愛を心行くまで味わい、そして穏やかな気持ちで読み終えた。

引きこもりの作家と、２５年会うこともなかった息子が突然同居えを始めるお話です。同居生活が始まった理由も、人付き合いが苦手だった作家が変わっていく姿も感動的でした。

　この著者の作品を初めて読みました、とても読み易くテンポも良く好印象です。
　この作品は比較的短いですが、あまり短さを感じませんでした（内容が濃い）、ほぼ最後まで普通の日常を描いてますが、最後の展開に驚きました。（ちょっと極端な登場人物達です）

50歳の孤独な作家を突然訪れた25歳の男。
顔を合わせるのは初めてだが実の息子。
押しかけ的に同居を始めるが・・
世間知らずの親父と、世慣れた飄々とした息子の
テンポの良い会話と展開に一気に読まされた。
やわやわ、ゆるゆるとほどけていく親子の仲。
更に疎遠だった作家の両親との仲も・・
ご近所とのお付き合いも次第に良好に。
めでたしめでたし。