家族殺人事件の街が生まれ故郷の脚本の千尋は、映画監督の薫から
その事件について映画にしたいと持ち掛けられる。
その街に住んでいた人たちが、微妙に絡み合い事件の真相に迫っていく。

「知ることが救いになる」という薫の闇、複雑な思いを抱き続ける千尋。
嘘・嫉妬・・負の感情が事件の根底にあったのかもしれない。
そして純粋に愛するということは、まっすぐに見つめ真実を受け止めること
なのかもしれない。
イヤミスとはちょっと違う趣の作品だったが、十分に堪能できた。

いつも後味の悪い、人の悪意が出てくるのですが序盤から終盤まで一人の人物がまー嫌な人で周りの方が振りまわれるのですが、最後のパートで救われました。