父も母の名も知らぬ竹脇正一の戸籍は真っ白だ。定年を迎えたその日地下鉄のなかで倒れ、病院のベットで瀕死の状態で心だけがまどろむ中、かけがいのない記憶がよみがえる。読み進めていくうち、その不思議な体験を通して生きる力を与えてくれます。多くの人にこの感動を体験してもらいたいと思う一冊です。

浅田次郎は泣かせるのがうまい。不幸な生い立ちを背負った、死にかけの男の不思議な旅。現在から過去へさかのぼる旅。最後に謎が解き明かされます。

父の死の数週間前意識も無く、母が涙していた時意識の無い父に同様を歌った時の事、父の目からすーっと糸筋の涙がこぼれ伝わったんだとびっくりした事があった。
この歳を迎えいろいろ思い浮かべる。

「夢」の中で過去へと戻る、そして現在に還る、人間の生命力が勝るのか？それとも『川』を渡ってしまうのか？未来はすぐ手の届くとろにある！頑張れ