名もなき小さな町で起きた殺人事件の
謎解きを、殺された英一の弟武史が、英一の娘真世を
アシスタントに、華麗にマジックを酷使し、解き明かしていく。
何故、教師だった英一が殺されたのか・・・

相も変わらず、この本も目新しく、さすが東野氏、
ミステリー作家の王者だと唸らされる。
ごちゃごちゃ言わずに読んで楽しむ一冊。

東京から新幹線で１時間、そこから私鉄の特急で１時間の名もなき町。真世の生まれ故郷の名もなき町で父親の英一が殺害される。故郷に戻った真世の前に叔父でマジシャンの武史が突然現れる。二人で犯人を探すことに。
英一を慕う教え子たちもそれぞれ何かいわくありげ。武史の心理作戦が鮮やかで面白い。

どちらが主人公かな？と思いましたが、タイトルだったら叔父のほうかな？なら知り合い総動員して　シリーズ化望みます。

　光文社からの作品にしては面白かった、昨今の世相を反映しエンターテイナー作品へ仕立てている技術は素晴らしかった。
　フォントが小さくかなりの長編ですが、ストレスの溜まらない内容なので暇つぶしには丁度良い作品です、皆さん手に取ってみては！

元教師の父が殺された。警察よりも早く謎解きするのはマジシャンである主人公の叔父。
容疑者は主人公の同級生。叔父の繊細な注意力と物おじしないハッタリが犯人を追い詰めていく。
ラストは続編があることを示唆している。