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赤い砂を蹴る
蔵書数: 2冊 貸出数: 1冊
貸出可能数: 1冊 予約件数: 0件
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竜王図書館 <1012400600>
貸出可 / 1F棚14/913.6ア-オウ / / /913.6/イ/  / 帯出可
敷島図書館 <410994289>
貸出中 / 一般カンターバック / / /913.6/イ/石原 / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-16-391236-3
13桁ISBN 978-4-16-391236-3
書名ヨミ アカイ スナ オ ケル
著者ヨミ イシハラ ネン
分類記号 913.6
価格 ¥1400
出版者ヨミ ブンゲイ シュンジュウ
大きさ 20cm
ページ数 158p
抄録 お母さん、聞こえる? 私は、生きていくよ-。幼くして死んだ弟。心ない世間の声に抗い、それでも自由に生きた母。ブラジルの大地に舞い上がる赤い砂に、母と娘のたましいの邂逅を描く。『文學界』掲載を単行本化。
著者紹介 東京都出身。劇作家。「赤い砂を蹴る」で小説デビュー。
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母との確執は解き放されたか
(2020/08/20)
るなくん/網走市立図書館
自由に生き方をした母が死んでから、母の友人の芽衣子と
ブラジルに向かった千夏。
訪れたブラジルの赤い大地の砂が舞った時、幼くして死んだ弟、
そしてシングルマザーであることに意を介せず、飄々と生きた母との
想い出が蘇る。
千夏はこの大地で何を思い、何から解き放され、何を決心したのだろうか。
ともに心に寄り添い考えてみた。
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父不在で娘を育てる母が娘に願うこと
(2022/05/06)
cyabetu/日田市立淡窓図書館
津島祐子の娘とどこかで知ったので読んでみたいと思っていた。劇作家とのことなので演劇を見る機会はあまりないだろうけれど、小説ならば読める。

この作品は二人の女性、芽衣子と千夏が主軸となる。二人は千夏の母、恭子を通して知り合った。芽衣子のふるさとブラジルへの旅とその途中の回想シーンのカットバックで、それぞれの生育歴を知ることになる。

千夏の母はシングルマザーで千夏と弟を育てていたが弟は幼くして自宅で亡くなった。恭子は恋人がいた時期もあるが再婚はしなかった。
芽衣子の実の母は未婚だったこともあり、その両親の末の娘として育てられ、日本人と結婚したのち日本で暮らす。

ああ、そうだったのか、と親のしたことの意味を後になって知ることは多いが、この作品では、恭子が父親不在の家庭で娘を育てるのに、たいそう身構えながらも、自分の意思で自由に自分の道を歩いてほしいと強く願っていたことがわかる。一方、芽衣子は配偶者も父親不在の家庭で育ち、そのことが彼の母と姉の関係にも大きく影響していたことを知る。

中編小説で、複数の家族の歴史と広がりを描いたすばらしい作品

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