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盤上の向日葵
中央公論新社 2017.8
柚月 裕子
∥著
(58人)
蔵書数: 3冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 3冊
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竜王図書館 <1012286439>
貸出可 / 1F棚19/913.6モロ914.6カ / / /913.6/ユ/ / 帯出可
敷島図書館 <411171218>
貸出可 / 一般913.6マ-913.9 / / /913.6/ユ/ / 帯出可
双葉図書館 <2811017306>
貸出可 / 一般小説913.6ナ-913.9 / / /913.6/ユ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-12-004999-6
13桁ISBN
978-4-12-004999-6
書名ヨミ
バンジョウ ノ ヒマワリ
著者ヨミ
ユズキ ユウコ
分類記号
913.6
価格
¥1800
出版者ヨミ
チュウオウ コウロン シンシャ
大きさ
20cm
ページ数
563p
抄録
山中で発見された白骨死体。現場に残された唯一の手がかりは伝説の名駒だった。4か月後、2人の刑事が竜昇戦の会場である天童に降り立つ。世紀の対局の先に待っていた、壮絶な結末とは-。『読売プレミアム』連載を書籍化。
著者紹介
1968年岩手県生まれ。「臨床真理」で「このミステリーがすごい!」大賞、「検事の本懐」で大藪春彦賞、「孤狼の血」で日本推理作家協会賞を受賞。
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最後まで謎は続く。
(2019/10/11)
るなくん/網走市立図書館
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名品の将棋の駒を抱いた死体の謎をベテラン刑事石破とかってプロ将棋士を目指していた佐野のコンビが追う。
心理描写が繊細であり個々の思いが複雑に織りなしていく。
最後まで名品の駒の行方とともに、謎を追いかけていく過程が読み応えがある一冊。
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読みがいのある本
(2018/10/29)
あめんぼう/東温市立図書館
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小説を読んで久々に泣いた。
読みがいのある話だった。
タイトル、表紙から将棋界の話を描いた話だろう、とすぐに想像できて、将棋の事を知らない私が面白く読めるかな?と思った。
でも、この話は将棋界の事に視点をおいた話ではないので、知識のない私でもちゃんと読めた。
ただ、将棋対決の場面が多く、それが話の盛り上がりや登場人物の心情に大きく関わっているので、将棋の事を知っている方が面白く読める本には違いないと思う。
この本は現在、過去の2つの方向から話が進む。
現在の話は、
山中に埋まった男性の白骨死体が発見される。
死体には稀代の名工の作った将棋の駒が一緒に埋まっていた。
その珍しい駒から2人の刑事が真相をつきとめていく。
以前、棋士を目指した経験のある若い刑事と癖が強いが1課のやり手刑事。
過去の話は、
元教師の男性と貧しく恵まれない環境にいる少年との交流を描いた話。
二人は将棋を通して出会い、男性はたぐいまれなる将棋の才能をもつその少年を養子にし、棋士としての道を歩ませようとするが、それは少年の父親により阻止される。
序盤に、王道を歩んできた棋士と変わった経歴の棋士の対決のもようが描かれている。
だから、その二人がどうこの話に関わっているのだろう?と気になって読み進めた。
読んでいくと、大体こうだろう、というのは中盤から見えてくる。
それでも惹きつけられて最後まで読めた。
特に序盤の、元教師と少年の心のふれあいの場面、男性の少年を本気で心配し慈しむ様子に涙が出た。
以前大泣きした宮本輝さんの「草原の椅子」もそういう場面があったなと思い至った。
どうも、恵まれない状況にある子供を大人の男性が優しく包み込む、という設定に個人的に弱いらしい。
あと、盤上に棋士が見る勝利の道筋を向日葵で表現しているのが素敵だと思った。
向日葵は一般的に明るい花だけど、この本のある登場人物にとってはそうでない。
盤上に咲く向日葵ーそれは彼には母親そのものだったのだと思う。
そう思うと、結末は切ないものだと思う。
個性的で性格は悪いが切れ者という設定の刑事も味があって良かった。
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将棋を知らなくても楽しめます。
(2018/10/24)
桜父/音更町図書館
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埼玉県天木山山中で白骨死体が発見される。一緒に「初代菊水月作」の銘駒が埋められていた。その銘駒の持ち主を追う内に騎士「上条桂介」にたどり着く。将棋のルールを知らなくても、推理物として楽しめますよ。
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読み応えバツグンのミステリー
(2020/03/09)
はるちゃん/小郡市立図書館
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江戸時代の三大名工の一人、初代菊水月の名駒と
共に発見された男性遺体。
被害者の身元は?
なぜ犯人は高価な将棋の駒を一緒に埋めたのか?
と、冒頭からしっかり引きつけ、
少年時代、父親から虐待を受けていた主人公を
将棋の世界へと誘ってくれた心優しい
元教師との出会い、
「鬼殺しのジュウケイ」こと真剣師、東明重慶への
崇拝と憎悪、
主人公の実業家としての成功を知り、
金の無心に来る最低な父親から知らされた
衝撃的な出生の真実、
そして菊水月の名駒が主人公の手に渡った経緯とその後
· · ·と、全く中だるみがなく、一気に読み進んだ。
将棋の知識は皆無だが、勝負のヒリつくような
緊張感も十二分に伝わり、
読み応えのある重厚なミステリーだった。
それなのに第15回本屋大賞2位❗
大賞は辻村深月の【かがみの孤城】
私は圧倒的に【盤上の向日葵】の方が
面白かったので、納得がいかない。
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柚月さん・花は 一天の華に消えかかる夢
(2021/01/17)
おおえ廣元/東松山市立図書館
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某公共放送ドラマを拝見して、原作者を一読させて貰いました。
テレビのストーリーは、小説を超えた物語が脚本に描かれておりました。
機会あれば是非に見て下さい。
※小説では、最後に主人公が 一天の華に消える夢の如く宙に舞い昇天します。
ところがドラマ脚本は、より一層の内面を開いた主人公に迫ります。
機会あれば是非にテレビアーカイブを御覧下さい。
★‥‥小説の中では、最後に見落とした重要なテーマを解決します、哀しみの中の作品ではなく、一転の光明が後光に残り‥‥‥!
●所感●
向日葵のタイトルは、作者は問いかけるように謎の花ですがヒマワリと言えばオランダのゴッホが思い浮かばれます。
自殺に向かう両者の運命が、交差するように死がテーマでしょうか。
夏に咲く花は太陽に向き合いながら元気に開きます、逆に反転すれば寂しさが内在して表現されてます、作者柚木さんの潜在する心象風景がテーマでしょうか?
山形弁で(んだっす!)作者に捧げます。(東北 山形県在住の柚木さん)へ
※ いままで何気なく世界の美術館でゴッホ作品を見歩きましたが、今回のヒマワリのように夏の陽射しの中に、陰と陽が有ることを小説から気ずかされました‥‥どちらも哀しみの中に隠された表現と描写ですね!
そして改めて感謝申し上げます。
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るなくん/網走市立図書館
心理描写が繊細であり個々の思いが複雑に織りなしていく。
最後まで名品の駒の行方とともに、謎を追いかけていく過程が読み応えがある一冊。
あめんぼう/東温市立図書館
読みがいのある話だった。
タイトル、表紙から将棋界の話を描いた話だろう、とすぐに想像できて、将棋の事を知らない私が面白く読めるかな?と思った。
でも、この話は将棋界の事に視点をおいた話ではないので、知識のない私でもちゃんと読めた。
ただ、将棋対決の場面が多く、それが話の盛り上がりや登場人物の心情に大きく関わっているので、将棋の事を知っている方が面白く読める本には違いないと思う。
この本は現在、過去の2つの方向から話が進む。
現在の話は、
山中に埋まった男性の白骨死体が発見される。
死体には稀代の名工の作った将棋の駒が一緒に埋まっていた。
その珍しい駒から2人の刑事が真相をつきとめていく。
以前、棋士を目指した経験のある若い刑事と癖が強いが1課のやり手刑事。
過去の話は、
元教師の男性と貧しく恵まれない環境にいる少年との交流を描いた話。
二人は将棋を通して出会い、男性はたぐいまれなる将棋の才能をもつその少年を養子にし、棋士としての道を歩ませようとするが、それは少年の父親により阻止される。
序盤に、王道を歩んできた棋士と変わった経歴の棋士の対決のもようが描かれている。
だから、その二人がどうこの話に関わっているのだろう?と気になって読み進めた。
読んでいくと、大体こうだろう、というのは中盤から見えてくる。
それでも惹きつけられて最後まで読めた。
特に序盤の、元教師と少年の心のふれあいの場面、男性の少年を本気で心配し慈しむ様子に涙が出た。
以前大泣きした宮本輝さんの「草原の椅子」もそういう場面があったなと思い至った。
どうも、恵まれない状況にある子供を大人の男性が優しく包み込む、という設定に個人的に弱いらしい。
あと、盤上に棋士が見る勝利の道筋を向日葵で表現しているのが素敵だと思った。
向日葵は一般的に明るい花だけど、この本のある登場人物にとってはそうでない。
盤上に咲く向日葵ーそれは彼には母親そのものだったのだと思う。
そう思うと、結末は切ないものだと思う。
個性的で性格は悪いが切れ者という設定の刑事も味があって良かった。
桜父/音更町図書館
はるちゃん/小郡市立図書館
共に発見された男性遺体。
被害者の身元は?
なぜ犯人は高価な将棋の駒を一緒に埋めたのか?
と、冒頭からしっかり引きつけ、
少年時代、父親から虐待を受けていた主人公を
将棋の世界へと誘ってくれた心優しい
元教師との出会い、
「鬼殺しのジュウケイ」こと真剣師、東明重慶への
崇拝と憎悪、
主人公の実業家としての成功を知り、
金の無心に来る最低な父親から知らされた
衝撃的な出生の真実、
そして菊水月の名駒が主人公の手に渡った経緯とその後
· · ·と、全く中だるみがなく、一気に読み進んだ。
将棋の知識は皆無だが、勝負のヒリつくような
緊張感も十二分に伝わり、
読み応えのある重厚なミステリーだった。
それなのに第15回本屋大賞2位❗
大賞は辻村深月の【かがみの孤城】
私は圧倒的に【盤上の向日葵】の方が
面白かったので、納得がいかない。
おおえ廣元/東松山市立図書館
テレビのストーリーは、小説を超えた物語が脚本に描かれておりました。
機会あれば是非に見て下さい。
※小説では、最後に主人公が 一天の華に消える夢の如く宙に舞い昇天します。
ところがドラマ脚本は、より一層の内面を開いた主人公に迫ります。
機会あれば是非にテレビアーカイブを御覧下さい。
★‥‥小説の中では、最後に見落とした重要なテーマを解決します、哀しみの中の作品ではなく、一転の光明が後光に残り‥‥‥!
●所感●
向日葵のタイトルは、作者は問いかけるように謎の花ですがヒマワリと言えばオランダのゴッホが思い浮かばれます。
自殺に向かう両者の運命が、交差するように死がテーマでしょうか。
夏に咲く花は太陽に向き合いながら元気に開きます、逆に反転すれば寂しさが内在して表現されてます、作者柚木さんの潜在する心象風景がテーマでしょうか?
山形弁で(んだっす!)作者に捧げます。(東北 山形県在住の柚木さん)へ
※ いままで何気なく世界の美術館でゴッホ作品を見歩きましたが、今回のヒマワリのように夏の陽射しの中に、陰と陽が有ることを小説から気ずかされました‥‥どちらも哀しみの中に隠された表現と描写ですね!
そして改めて感謝申し上げます。