真梨氏作品はやはり真梨氏作品。
人を嵌め、自分が得するように動く女たちの
行動が、本当にあくどい。

ブルっとくるぐらいの嫌な悪意満載に、なぜか
ここまでくると物語と割り切って突き抜け感がある。
最後までページをめくり、結末は聖女登場かとの
期待は空しく終わる・・・

いつもの如く、読んでいて登場人物がゴッチャになって訳が分からなくなった。
だけどいつも通りにそれなりに読めた。

人気ブロガーの女性は無実の罪で検察官の男性を陥れた。
彼女はその後、昏睡状態になり病院のベッドで寝たきりになる。
結婚したばかりの彼女の夫は彼女の財産をごっそり持ち逃げ。
そんな彼女の事を調べる人々は、昔マンションで起きた８人惨殺事件、８人の子供が監禁されていた「モンキャット事件」にブロガー女性が関わっていたと知る。
さらにその事件の裏には「町田の聖夫婦」と呼ばれた夫婦、宗教団体、有名女優が関わっていた事も分かる。

ーという感じで次々と別の話につながり、新たな登場人物が現れて前の出来事が何だっけ？となってしまう。
一気に読んだ方が面白い本だと思う。