散太は不思議な能力「アレ」がある。
そんな弟を優しく包み込む兄の太郎との絆がとてもいい。

そして二人の間に登場する、麦わら帽子に三つ編みの白いワンピースを
着た少女。散太が名付けた「スキマワラシ」はちっとも怖くない
この世のものではない存在だ。

優しく、懐かしく、あたたかく、どこかこゆったりして
時が流れている感じのホラーファンタジー。
かなりの長編だけど、とても楽しめた

悪人は、登場しません。400Ｐ近くある長編小説ですが、読みやすい文章でサクサク進みます。人の思いの強さが伝わる小説です。