Aではない君とを読んでから気になりこちらを借りました。

飲酒運転で女性をはね、轢き逃げした籬翔太。
200mも引きずっておいてその感想？と思い、実は真犯人がいるのかと最後まで読んでいましたが、籬翔太が犯人でした。

飲酒運転で信号無視、轢き逃げ。
罪を償った年月に関係なく罪は一生続いていく。
それに対してどう向き合って行くのか。
轢き逃げされた女性の夫(二三久)もまた闇を抱えていた。
この二人が抱えた闇とどう向き合い生きていくのか。失ったものはもう戻らない。それでも生きていかなくてはならない葛藤の中でどう答えを出すのか…

飲酒運転で奪ってしまった命。奪われた命。
当事者や家族にとってはどちらも重き現実だ。
最初は身勝手で、逃避志向の翔太に怒りを覚えたが、
だんだんと感情移入していく。
一度罪を犯した人が、罪に服したとしても、その後の人生は
かなりの試練が立ちはだかる。
ネット社会の現代は、新しく生きることを許さない。
そして、その罪を背負っていきていくには、協力、支援、理解が
なければ、悪に落ちていく。
絶対に飲酒運転はしてはいけないし、ハンドルを握るときは命の
大切さを忘れないようにしようと思う。

半日で読みました！面白い！　読みはじめで、犯人もわかっていて、刑期も決まって…どんな風に展開するのかワクワク読みました。👍　ネタバレになるので詳しくは書きませんが、期待を裏切らない面白さ。オススメ！