キャリア官僚が殺された事件が発端となり、キャリア官僚の隼瀬がその謎に疑問を感じ、調べ始める。深く考えもなく調べるうちに圧力という恐怖に晒される。
なにもしない無能ともいえる官僚が出世し、問題を提起した者は排除される怖さ。
安保条約とはなにか・・沖縄基地がいまだに存続していることも新たに恐怖心として残る内容だった。正義・平和はだれが守るのだろう・・。「キンモクセイ」とは・・なぜ官僚は殺されたのか。終盤に明かされる。

日本のあるべき姿の一つの要因が他国に侵されそうになった時、警察青年官僚と仲間の各庁官僚＋正義を貫く人達の戦い物語、書名キンモクセイの意味中盤以降に出てきますがなるほど納得、読み終わって爽やかさの残る作品でした

警察官僚である主人公が法務官僚の殺人事件の情報を集約する専任チームに指名された翌日には終了を言い渡される。その唐突さから疑問を持ち、キャリア官僚の誰れを信用すればいいのかわからない状況に事件の核心へといざなう。日米関係の闇と政治の難しさを公安を舞台に日常から非日常をのぞき見させてくれています。真実を知ることの難しさと大切さを感じます。情報を正しく選択できますように。