トップ
甲斐市立図書館
ログアウト
ログイン
レビュー一覧 (11件)
ハルさんの投稿レビュー/津島市立図書館
投稿順
評価順
図書
(8人)
11. ぎんなみ商店街の事件簿 BROTHER編
井上 真偽‖著
小学館 2023.9
ハル さんの評価:
Sister編に続いてBrother編を完読。
Sistrer編のキャラクターが良かったのでBrother編ではキャラクター自体の造詣にはそれほど期待していなかったが、末っ子の良太君がとても素直可愛い男の子でつい可愛らしく思ってしまった。(Sister編では第一章にちょい役で登場しただけで全く存在感がなかったにも関わらず)
またSister編ではまったく出番がなかった次男の福太だがBrother編では名探偵顔負けの閃きで大活躍だったのもSister編の探偵役つくねちゃんと役割が似ていてあぁ姉妹作なんだなぁとつくづく思う。
肝心の事件だが、大筋の内容はSister編の事件と全く一緒であり読者的には真相を知っている分 新鮮な驚きはないかもなと思っていたが、語られていなかった事件関係者の証言が新たに出てきたことによって結果自体は同じだが実は真相はいくつも重なり合っていたんだと再認識する楽しさが味わえた(帯にある、「これからあなたが目にするのは ある事件のひとつの側面にしかすぎません」という謳い文句に偽り無し)。
ただSister編とBrother編のどちらを先に読むべきかという疑問に対しては、個人的にSister編を先に読むことが正しいと思う。
なぜならSister編での1番の謎であった「商店街で起こった数々の事件の黒幕は果たして誰だったのか?」という疑問に対する明確な回答がBrother編に含まれているため逆の順番で完読すると驚きのポイントが一つ減ってしまいもったいないなと思うから。
各作品の登場キャラの行動傾向はよく似ているが(頭の切れる弟妹を中心に物語が展開されるが最終的には兄姉が鋭い閃きで事件の解決に導くところや、兄弟姉妹を心配して事件に首を突っ込むとろが)、両作の最終章における大雨の中の橋のシーンでSister編とBrother編とで明らかに行動が異なっていて、最後の最後で行動結果が違う!とびっくりしたのも両作かつ最終章まで似た構成をしてきたミステリーにおけるどんでん返し要素となっていて最後まで飽きさせない構成になっていたのも好感できた。
Sister編に続いてBrother編を完読。Sistrer編のキャラクターが良...
<
1
2
(c) 甲斐市立図書館
戻る
カレンダー
お知らせ
マイページ
(8人)
小学館 2023.9