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甲斐市立図書館
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レビュー一覧 (582件)
るなくんさんの投稿レビュー/網走市立図書館
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図書
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(19人)
141. 極楽征夷大将軍
垣根 涼介‖著
文藝春秋 2023.5
るなくん さんの評価:
足利尊氏とその弟直義の兄弟の生い立ちから室町幕府誕生までの
エピソードの心情を丁寧に描かれている、1P上下段で549Pに渡る大長編。
読むほうかなり速い方だが、幾日もかかり読み終えた。
しかし、その分量に値する読み応えは抜群。
足利家に仕えた高一族の師直、老軍神赤松円心、強欲で傲慢さらに政治力がない天皇家の面々に利用される武士たち。
戦上手楠正成や新田義貞の戦いぶりも興味深かった。
なにより尊氏の能天気さと人に愛されるカリスマ性のギャップを深く掘り下げて書かれていて面白かった。さぞや真面目で実直な弟の直義の苦悩は深かっただろう。
誰もが自分大事で、全ての人を満足させるのはむずかしい。
血が飛び交う漢たちの生き様は壮絶で、動乱を駆け抜けた武将たちは、こざかしい文面や動画をアップする現代社会をどう見るのだろう
足利尊氏とその弟直義の兄弟の生い立ちから室町幕府誕生までのエピソードの心情を丁寧...
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図書
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(4人)
142. 日暮れのあと
小池 真理子‖著
文藝春秋 2023.6
るなくん さんの評価:
愛する人の死への思慕
生と死そして性への誉れを描く短編集
どの作も余白があり、読み手によって感性が変わるのではと思う内容。
独特の世界観は深い余韻が残る。
愛する人の死への思慕生と死そして性への誉れを描く短編集どの作も余白があり、読み手...
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図書
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(22人)
143. この夏の星を見る
辻村 深月‖著
KADOKAWA 2023.6
るなくん さんの評価:
コロナ渦で学生ならではの青春が奪われたと感じた人が多かったと思う。
心のすれ違いを含めてできないことばかり探してしまう仕方ないね・・
そんな状況を星の観測を通して、若者の心を大人がちょっと後押し。
できることは何かを探し、精一杯に躍動する姿に感動。
コロナ渦で学生ならではの青春が奪われたと感じた人が多かったと思う。心のすれ違いを...
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図書
(14人)
144. もっと悪い妻
桐野 夏生‖著
文藝春秋 2023.6
るなくん さんの評価:
6編の短編集なので、ボリュームは軽くサクッと読めた。
どの短編もラストの不透明で、この本の持ち味かも・・
人間のブラック感が、夫婦間に染みている。
桐野氏のいつも毒性の余韻が薄く感じたが、女の強かな生き方はくっきりしていた。
6編の短編集なので、ボリュームは軽くサクッと読めた。どの短編もラストの不透明で、...
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図書
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(16人)
145. 縁切り上等!
離婚弁護士松岡紬の事件ファイル 新川 帆立‖著
新潮社 2023.6
るなくん さんの評価:
縁切り寺の娘、紬は敏腕離婚弁護士。
離婚に伴って、女性が不利益で泣き寝入りしないよう、
財産・親権を守るため奮闘する。
安心して暮らせる明るい未来のために縁を切ることは、誰にとっても上等手段。
いいね、悪縁をばっさり切る手腕はスカッとする。
鎌倉にある蔵の事務所の風情に、立ち寄りコーヒーを飲みたい(笑)
縁切り寺の娘、紬は敏腕離婚弁護士。離婚に伴って、女性が不利益で泣き寝入りしないよ...
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図書
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(13人)
146. 夜果つるところ
恩田 陸‖著
集英社 2023.6
るなくん さんの評価:
「鈍色幻視行」で語られる本「夜果つるところ」
作中の私は三人の母と共に暮らす「堕月荘」での生活を、私の目から描かれている。
死人が見える幼い私は、自分の生い立ちや年齢さえ曖昧で、大人ばかりの不思議で
特殊な環境は壮絶。
恩田ワールド大好きな読者(もちろん読んでいる私も含む)には嵌まる一冊。
前作となった本の原型であり、二冊で一冊であると思う。
「鈍色幻視行」で語られる本「夜果つるところ」作中の私は三人の母と共に暮らす「堕月...
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図書
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(5人)
147. 彼女はそこにいる
織守 きょうや‖著
KADOKAWA 2023.6
るなくん さんの評価:
第1話「あの子はついていない」
第2話「その家には何もない」
第3話「そこにはいない」
の三篇の構成で綴られる一軒家での出来事なのだが、
ご多望にもれず生きている人間が一番怖いと思わされる、いわくつきの家での
エピソード。
読んでいて、最初は興味深く、だんだんラストがみえ、ちょっとそうきたか・・
そんな印象の本でした。
第1話「あの子はついていない」第2話「その家には何もない」第3話「そこにはいない...
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図書
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(21人)
148. 鈍色幻視行
恩田 陸‖著
集英社 2023.5
るなくん さんの評価:
いわくつきの小説「夜果つるところ」の解明が、小説家梢を軸に
関係者の談話形式で章立て展開される。
客船の中、ある意味密室状態の濃密な空間で語られる筆者飯合梓とは何者なのか・・
不可解な出来事、登場人物が語る本に対する思いが交差し鈍色染まる。
梢の推理の大円団はどこに着地するのかと、653ページを只管追い求めたのだが
幻視的結末に真実は解明させたのか・・
次作、「夜は果つるところ」に期待。
いわくつきの小説「夜果つるところ」の解明が、小説家梢を軸に関係者の談話形式で章立...
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図書
(13人)
149. 隠居おてだま
西條 奈加‖著
KADOKAWA 2023.5
るなくん さんの評価:
優雅な隠居生活お送るはずだった徳兵衛さんは
孫、千代太の優しさからくる拾い癖に翻弄され、娘、お楽の奔放な生活に頭を痛め
しっかり者の妻にちょっと嫉妬したり、毎日は何かと忙しい。
家族や仕事に充実した日々の中、徳兵衛さんの頑固な性分から意外な展開へと進む。
徳兵衛さん、素直になって良き人生の続きを謳歌するよう祈ってます。
優雅な隠居生活お送るはずだった徳兵衛さんは孫、千代太の優しさからくる拾い癖に翻弄...
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(32人)
150. 墨のゆらめき
三浦 しをん‖著
新潮社 2023.5
るなくん さんの評価:
人に話かけられやすい体質の独身ホテルマン続力(つづき・ちから)が主人公。
ホテルに登録している一人の筆耕士遠田に仕事の依頼、そこから個人的な親しい間柄になる。
二人の関係が押しつけ感がなく、ほっこり穏やかだ。
遠田の過去にちょっと驚かされるが、チカラは彼が書く墨のゆらぎに本物の人柄を見出す。
猫のカネコさんが、この本のいいアクセントになっている。
読み終わっても心持ちとてもいい。
人に話かけられやすい体質の独身ホテルマン続力(つづき・ちから)が主人公。ホテルに...
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