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甲斐市立図書館
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レビュー一覧 (608件)
るなくんさんの投稿レビュー/網走市立図書館
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図書
(11人)
581. 眩(くらら)
朝井 まかて‖著
新潮社 2016.3
るなくん さんの評価:
葛飾北斎の娘、応為の絵に注ぐ情熱がピリピリ伝わってくる。
叶わない恋・北斎の孫であることを盾に悪事を重ねる甥、人生にまつわる面倒をよそにして、絵に没頭する様が名作を残せた基盤だったんだな・・と感じた。
葛飾北斎の娘、応為の絵に注ぐ情熱がピリピリ伝わってくる。叶わない恋・北斎の孫であ...
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図書
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(8人)
582. 恋歌
朝井 まかて‖著
講談社 2013.8
るなくん さんの評価:
幕末の江戸で尊王攘夷を掲げる天狗党の武士に、熱い恋をして嫁ぎ、動乱の中を生き抜きのちに歌人となった中島歌子の人生の本。
夫への熱い慕情は死ぬまで霞まず、読んでて切なくなり、幕末の時代は本当にむごいことがあたったんだと、華やかな明治の幕開けの影をみました。
幕末の江戸で尊王攘夷を掲げる天狗党の武士に、熱い恋をして嫁ぎ、動乱の中を生き抜き...
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図書
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(15人)
583. 海馬の尻尾
荻原 浩‖著
光文社 2018.1
るなくん さんの評価:
暴力とアルコール依存症のどうしようもない及川。組の頭に命じられとある医療機関に入院する。そこで出会った一人の妖精病の少女との出会いが次第に及川の心を溶かしていく。精神病棟内の描写が怖い。普通にに暮らしている人にも狂気はあるるのだろうと思う。そして生活環境からも人は変わるのだろう。
暴力とアルコール依存症のどうしようもない及川。組の頭に命じられとある医療機関に入...
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図書
(5人)
584. ぬけまいる
朝井 まかて‖著
講談社 2012.10
るなくん さんの評価:
江戸時代の伊勢参りの珍道中に、一緒に旅をしているような感覚で読めます。
幼馴染の3人は現実の生活はさておき、あっけらかんとして旅をする。
伊勢参りに行ったときを思い出しながらくらべ、江戸当時の旅の仕方がなかなか面白い!と読み進めました。
そういえば、神宮に入る前に「橋の真ん中は神様の歩くところだから歩いてはいけない」と地元のうどんやさん(伊勢うどん屋)に言われたなと思い出しました。
江戸時代の伊勢参りの珍道中に、一緒に旅をしているような感覚で読めます。幼馴染の3...
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図書
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(7人)
585. リボン
小川 糸‖著
ポプラ社 2013.4
るなくん さんの評価:
小川糸ならではの優しさと温かさがにじみ出ている一冊。すみれさん・ひばりちゃんが孵化させた一羽のオカメインコが心を通わせる生活するところから、物語は始まる。リボンと名付けられ、空へと羽ばたいていく。先々で出会った人たちと寄り添い、心を癒していく。
とても悲しい出来事が起きても、温かい心のつながりは力強い生きる機動力になる。
「リボン」のもう一つの物語「つばさのおくりもの」を合わせて読んでほしい、素敵な1冊です。リボンの本が一層、愛しく感じられると思います。
小川糸ならではの優しさと温かさがにじみ出ている一冊。すみれさん・ひばりちゃんが孵...
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図書
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(36人)
586. 崩れる脳を抱きしめて
知念 実希人‖著
実業之日本社 2017.9
るなくん さんの評価:
研修医碓氷と脳腫瘍患者は心に傷を持っていたが、次第に心を通わせ心を癒していく。いつしか碓氷に恋心が芽生えたが、そんな折ユカリに死亡の知らせが届く。納得のいかない碓氷はユカリの身辺の謎を解き明かしていく。「え!そうだったのか・・」と納得しつつあるとき、またその先に違う展開があり「真実はいかに!」と読者に先をうながし一気に読み終えた。とてもおもしろかった。
研修医碓氷と脳腫瘍患者は心に傷を持っていたが、次第に心を通わせ心を癒していく。い...
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図書
(30人)
587. BUTTER
柚木 麻子‖著
新潮社 2017.4
るなくん さんの評価:
結婚詐欺の末3人の男性を殺害したとされる容疑者、梶井真奈子通称「カジマナ」を取材する女性記者里香は、面会で食を通しての欲望と快楽は彼女を翻弄していく。butterの濃厚ささながら、読んでいてちょっと重い。本に促されるように、読書中に炊きたてご飯にバターをのせ、食べただけだけど、すべてのレシピが食べたいと思ったほどの食レポに、「食は本能であり、美食は最高の贅沢」と実感。
犯罪心理にも影響を及ぼすほどのものかも・・・
結婚詐欺の末3人の男性を殺害したとされる容疑者、梶井真奈子通称「カジマナ」を取材...
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図書
(10人)
588. 墨の香
梶 よう子‖著
幻冬舎 2017.9
るなくん さんの評価:
江戸老中水野忠邦時代、嫁ぎ先から離縁された雪江は、筆法指南所を開く。師匠巻菱湖がそうであったように、弟子と向き合い硯と墨が溶け合うように弟子の心を溶かしていく様が凛としており美しい。心はその人なりを表し、その姿を紙の上で墨が表現していく。
雪江の廻りの美形の弟新之亟や髪結いの銀次など、江戸人情が、この時代女性の自立は珍しい、女性書家としての雪江を微笑ましい絡みで支えていく。
本を読み終わりさぼっていたペン字の練習を再開しはじめました(笑)
江戸老中水野忠邦時代、嫁ぎ先から離縁された雪江は、筆法指南所を開く。師匠巻菱湖が...
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(39人)
589. たゆたえども沈まず
原田 マハ‖著
幻冬舎 2017.10
るなくん さんの評価:
ゴッホは研ぎ澄まされた精神者であり、狂気に晒されるほどの感覚を持った画家だったと再確認。
ゴッホは自分の体と心を傷つける。その言動はゴッホを支える弟テオの心も切り裂いていく。それでもテオの兄への思慕は切り刻まれても愛してやまない、そして彼の描く絵も深く愛し追い求めていく。
浮世絵を通して知り合った画商、林忠正はセーヌ川に漂う小舟のように「たゆまえども沈まず」の言葉とともに支えていく。ゴッホの絵はこんなに浮世絵の影響を受けていたことも興味深かった。
それゆえに数々の名画が生まれた背景がわかり、今までと違う視点から作品を鑑賞するとゴッホと弟テオの心まで透けてみえてきそうだ。
とても良質な一冊。
ゴッホは研ぎ澄まされた精神者であり、狂気に晒されるほどの感覚を持った画家だったと...
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(10人)
590. 砂上
桜木 紫乃‖著
KADOKAWA 2017.9
るなくん さんの評価:
本を書くという作業のプロセスを、小説なのか実話なのか境目のない内容に引き込まれていく感覚。自分の過去・そして母の人生は壮絶でありながらどこか冷めた視点から流れていく。
心をえぐられる瞬間さえ屈しない精神力がないと作品は生まれず、読者が感動しない。すべての本の作者に敬礼です。
本を書くという作業のプロセスを、小説なのか実話なのか境目のない内容に引き込まれて...
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