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レビュー一覧 (19件)
1080magicさんの投稿レビュー/北斗市立図書館
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図書
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(10人)
1. 図書室のはこぶね
名取 佐和子‖著
実業之日本社 2022.3
1080magic さんの評価:
図書室で発見された10年前の紛失本をめぐる青春群像。しかし、主題は、LGBTなどを含め価値感多様化の中で排除されるものの存在。言い換えると、ノアの箱舟に選ばれたものと、見捨てられたものの存在。見捨てることなく誰でも受け入れられる新しいはこぶね(P276)。高校生向け青春小説としてしまうには惜しいテーマで、よく消化している。
図書室で発見された10年前の紛失本をめぐる青春群像。しかし、主題は、LGBTなど...
図書
貸出可能
(9人)
2. 桜風堂夢ものがたり
OFUDO stories 村山 早紀‖著
PHP研究所 2022.1
1080magic さんの評価:
書店と図書館と私の共存
読書習慣の啓蒙普及活動という点では、書店と図書館は志を同じくしている。特に札幌の閉店しまった「なにわ書房」函館「森文化堂」など地方の老舗書店は地方文化の発信地でもあった。原因として本州系の大型書店の進出のほかに、ネットで本を取り寄せる人が増えたこともあるだろう。
それから、図書館が新刊を早くに購入して貸し出すことも、地元書店経営を圧迫することになっているのではないか。確かに図書館に新刊を予約すると2桁、場合によっては3桁待ちとなる。書店に申し訳ない気持ちになる。長引く不況は、一方で図書費予算の削減につながっていると推察する。図書館と地域書店の共存共栄は計れないものだろうか。
そこで提案である。図書館は、限られた予算の有効活用として、新刊については半年、または1年購入を控えて、評価が安定したら、待たせた人には申し訳ないのだけれど、1冊だけ、できれば地元の書店で購入し貸し出す。それも待ちきれずに読みたい人は自分で本を購入することを奨めて、図書館と書店の共存を図るのはどうだろう。わたしも終活で本を増やしたくないが、手元に永く置きたいものは、地元の書店で買いたいと考えている
書店と図書館と私の共存 読書習慣の啓蒙普及活動という点では、書店と図書館は志を...
図書
貸出可能
(4人)
3. シリアの戦争で、友だちが死んだ
桜木 武史‖文 武田 一義‖まんが
ポプラ社 2021.1
1080magic さんの評価:
「命がけでここに自分がいるということを訴えかけ、それを誰かに見てほしいと強烈に願っていた。僕はそんな人々を記録して残し、報道したいと思った。」p221
正義感あふれる英雄気取りでなく、悩みつつ戦場ジャーナリストたろうとする青年の正直な悩みや恐れが等身大で描かれている。表面的な報道ではわからないことが描かれている。文章ばっかりだと疲れるが、武田一義氏の漫画がいい意味で息抜きとなっている。
「命がけでここに自分がいるということを訴えかけ、それを誰かに見てほしいと強烈に願...
図書
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(1人)
4. 神様の住所
九螺 ささら‖著
朝日出版社 2018.6
1080magic さんの評価:
同音異義語などを発想のきっかけにして、短歌に昇華している。日本語の同義語や掛詞などの言葉遊びの楽しさを思い出させる。発想のジャンプ力に啓発された。
同音異義語などを発想のきっかけにして、短歌に昇華している。日本語の同義語や掛詞な...
図書
貸出可能
(0人)
5. 潮風キッチン
角川文庫 き7-49 喜多嶋 隆‖著
KADOKAWA 2021.9
1080magic さんの評価:
必要とされないもの見捨てられる規格外の雑魚に親に捨てられた自分を重ねる女性二人。湘南鎌倉の風を含んだ食堂の奮闘記。さらりと読め、温かい作品である。
必要とされないもの見捨てられる規格外の雑魚に親に捨てられた自分を重ねる女性二人。...
図書
貸出可能
(39人)
6. 黒牢城
Arioka Citadel case 米澤 穂信‖著
KADOKAWA 2021.6
1080magic さんの評価:
2倍3倍楽しめた。歴史小説として、信長に叛旗を翻した摂津有岡城主荒木村重、籠城戦で先の見えない中での家臣団の疑心暗鬼の気持ち、そこで起こる怪事件。城主村重の心理がよく描かれている。次に使者として訪れそのまま地下の土牢に閉じ込められた黒田官兵衛が、村重の持て余した怪事件を話を聞くだけで解き明かす謎解き推理物としての側面。さすが話題作の名に恥じない。最後に官兵衛が村重に仕掛けた詭計は・・
誤植? P439 村重は宿へ → これは官兵衛でないか
2倍3倍楽しめた。歴史小説として、信長に叛旗を翻した摂津有岡城主荒木村重、籠城戦...
貸出不可(未所蔵)
(0人)
7. 永遠のジャック&ベティ
講談社 1988.10
清水義範 著
1080magic さんの評価:
「文体模写=パスティーシュ文学を確立する」とある。しかし、古来から本歌取りは日本文学の伝統。そして先立つ小林信彦の「発語訓練」(1983年)のほうが文体模写の嚆矢と思う。唐獅子シリーズの「唐獅子源氏物語」(s57年)は源氏物語の文体模写である。
清水義範氏にはパスティーシュ完成者としてそれなりの世界があり評価するが、パスティーシュ世界で小林信彦の存在も忘れてはならないと思う。
「文体模写=パスティーシュ文学を確立する」とある。しかし、古来から本歌取りは日本...
図書
(50人)
8. 同志少女よ、敵を撃て
逢坂 冬馬‖著
早川書房 2021.11
1080magic さんの評価:
偶然にもロシアのウクライナ侵攻と重なって、戦争とはということでとてもリアルに実感した。ナチスドイツのソ連侵攻と、今回のロシアのウクライナ侵攻が相似形で考えられる。侵略地での略奪と強姦、そして証拠隠滅で燃やす。そのソ連もドイツ侵攻時は同じことをする。そのむなしさを見つめる狙撃者少女。だから幼馴染ミハエルを撃った。「戦争は女の顔をしていない」戦争の本質。
被害者はそのことに敏感だが、国としては加害の可能性もあると強く非難できない。思えば占領下でのGHQの戦争犯罪(そして今も頻発する沖縄での米兵犯罪)民間人を対象とした大量殺りく兵器の原爆投下 戦時国際法では非難されることだが、日本軍の犯罪があるからか口をとざす。韓国は従軍慰安婦追及をするが、ベトナムでの加害については口を閉ざしている。
ターニャの生き方が、敵であった少年を育てる、その生き方こそが望まれることか。
戦争後のスナイパーのトラウマについても扱い、重層的な力作で、分量を感じさせない、近年のおける最大の収穫であった。
タイムリー過ぎて怖いが、今一番時局にあった作品である。前期に直木賞候補に挙がっていたが、今期なら文句なしの受賞だろう。
偶然にもロシアのウクライナ侵攻と重なって、戦争とはということでとてもリアルに実感...
図書
(12人)
9. もしも徳川家康が総理大臣になったら
ビジネス小説 眞邊 明人‖著
サンマーク出版 2021.3
1080magic さんの評価:
日本の現在のコロナ対策やウクライナで政府に求められる物が書かれている。国民が政府に対し信頼していない。リーダーシップがない。ぶれまくりの方針。この本は痛快に英傑を適材適所。カリスマ性を発揮し、行動力を示している。そこに、偉人たちのさや当てなどもあってすいすい読めた。
後半で、このままこの政権に任せようとする国民の無気力に対しての引き際がよい。
日本の現在のコロナ対策やウクライナで政府に求められる物が書かれている。国民が政府...
図書
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(36人)
10. この噓がばれないうちに
[「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ] [2] 川口 俊和‖著
サンマーク出版 2017.3
1080magic さんの評価:
うそ。相手を気づつけないためにうそをつく。それに気づいても気づかないふりをする。
様々な登場人物が結びついていき伏線回収、謎の女の正体がわかる。1巻目から7年後。ミキが生まれて7歳。時系列が混乱する。
誤植 p232 深夜である、要が本を読んでいる。終わりから2行目、数はまるで喫茶店の絵の中に溶け込んだように動かない 数→要 のはず
うそ。相手を気づつけないためにうそをつく。それに気づいても気づかないふりをする。...
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