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甲斐市立図書館
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レビュー一覧 (18件)
おりーぶーぶーさんの投稿レビュー/中野市立図書館
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図書
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(42人)
11. 犬がいた季節
伊吹 有喜‖著
双葉社 2020.10
おりーぶーぶー さんの評価:
進学高校で飼われることになったコーシロー。
高校生が見ている夢と未来と現実。生きることとは死とは。
昭和から平成、令和へと続く時の流れの中でコーシローがいた12年間。そして30年越しの再会。
画に秘めいた深すぎて口にできなかった思いはきっと永遠。
単純な犬目線ではなく、寄り添う形で描かれた文脈なので読みやすい。
書店員お勧めの一冊。
進学高校で飼われることになったコーシロー。高校生が見ている夢と未来と現実。生きる...
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図書
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(6人)
12. 花は散っても
坂井 希久子‖著
中央公論新社 2021.1
おりーぶーぶー さんの評価:
美佐39歳 過干渉な母に育てられた優柔不断な夫と別居中
咲子 美佐の亡き祖母。養女として迎え入れられた川端家には容姿端麗で華奢な龍子姉様がいた。
咲子のタンスの隠し棚から出てきた3冊のノートと背丈の合わない銘仙の着物。
そこに書かれていたのは、咲子の生活と龍子姉様への溢れんばかりの愛だった。
ちぎれた写真と背丈の合わない着物。そして3人だけの秘密。
戦前、戦中、戦後を生きた咲子が残したかったものは何か。
そして現代の美佐が選択するものは。
人生百年時代、まだ終わりじゃない。
アラフォーなんて折り返しですらない。
心に秘めた決意があったからこそ生きてこれた咲子の強さに完敗。
美佐39歳 過干渉な母に育てられた優柔不断な夫と別居中咲子 美佐の亡き祖母。養女...
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図書
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(13人)
13. コンジュジ
木崎 みつ子‖著
集英社 2021.1
おりーぶーぶー さんの評価:
第44回すばる文学賞受賞作、第164回芥川賞候補作 そしてデビュー作
二度も手首を切った父、我が子の誕生日に家を出て行った母。
小学生のせれなは、独り、あまりに過酷な現実を生きている。
彼女の人生に舞い降りたのは、早逝した伝説のロックスター・リアン。
せれなの生きる理由のすべてとなって現れたリアんだが、共に生きることはできない。
貧困ゆえの衛生、お金、知識は乏しく、虐待と共に常にせれなの側にいる。
ラスト一行は決して絶望ではないと思って読み終えた。
受賞に値する作品だと思う。
第44回すばる文学賞受賞作、第164回芥川賞候補作 そしてデビュー作二度も手首を...
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図書
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(59人)
14. 逆ソクラテス
伊坂 幸太郎‖著
集英社 2020.4
おりーぶーぶー さんの評価:
子供目線で描かれた短編5作。
逆境にもめげず、簡単ではない現実に立ち向かい、非日常的な出来事に巻きもまれながらもアンハッピーな展開を乗り越え、逆転する!
小学生の僕たちが出合う矛盾に対抗する術はここにある。
親が読んで参考になり、我が子にアドバイスしたくなる内容かもしれません。
子供目線で描かれた短編5作。逆境にもめげず、簡単ではない現実に立ち向かい、非日常...
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図書
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(18人)
15. 帝都地下迷宮
中山 七里‖著
PHP研究所 2020.3
おりーぶーぶー さんの評価:
著者デビュー10周年記念、12ヶ月連続刊行企画第2弾。
著者が初めて挑む「鉄道」ミステリー。
鉄道マニアの公務員、小日向はある日、趣味が高じて、廃駅となっている地下鉄銀座線萬世橋駅へと潜り込む。そこで思いがけず出会ったのは、地下空間で暮らす謎の集団。身柄を拘束された小日向に、彼らは政府の「ある事情」により、地下で生活していると明かす。その地下空間で起こる殺人事件。彼ら互いにマークする捜査一課と公安の対立も絡み、小日向は事件に巻き込まれていく。
スリリングなレビューだが、実のところは読みやすい廃鉄オタク本。
都内の廃鉄に興味のある人なら読んでみても損はないのではwww
著者デビュー10周年記念、12ヶ月連続刊行企画第2弾。著者が初めて挑む「鉄道」ミ...
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図書
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(42人)
16. むかしむかしあるところに、死体がありました。
青柳 碧人‖著
双葉社 2019.4
おりーぶーぶー さんの評価:
2020年本屋大賞ノミネート作品
お伽話の裏のお話
・一寸法師の不在証明
打ち出の小槌でアリバイ工作
・花咲か死者伝言
優しいお爺さんは宝物をすべて寄付していましたが、殺されてしまいました。
・つるの倒叙がえし
庄やから借りた金を返すために、助けた鶴の助言はwww 一へ戻る
・密室龍宮城
浦島が連れて行かれたのは亀の親切心からか、それともアリバイ作りからか!?
・絶海の鬼ヶ島
桃太郎とお供が帰ったその後に始まる連続殺鬼事件!
2020年本屋大賞ノミネート作品お伽話の裏のお話・一寸法師の不在証明 打ち出の小...
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(1人)
17. 如何様
高山 羽根子‖著
朝日新聞出版 2019.12
おりーぶーぶー さんの評価:
如何様(イカサマ)
戦後復員してきた画家の貫一は本物なのか!?
嫁いだばかりのタエはいざ知らず、父母も怪しむが決め手がない。
友人である榎田に頼まれてその真偽を調べ始める「私」。
兵役中に嫁いだ妻、調査の依頼主、妾、画商、軍医、上長たち、何人もの証言からあぶり出されたのは、貫一は贋作を得意としていたという事実だった。
スリリングでありながらも、そのスリルは出来事によるものというより、追う「私」の内面に担われていている。
それが、敢えて「描く、描かない」という手法によって物語へと引き込まれていく。
本物と偽物になんの違いがあるというのか。ものとしてあるのが大事なのだ。
併録に「ラピード・レチェ」
如何様(イカサマ)戦後復員してきた画家の貫一は本物なのか!?嫁いだばかりのタエは...
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(14人)
18. 2020年の恋人たち
島本 理生‖著
中央公論新社 2020.11
おりーぶーぶー さんの評価:
突然の交通事故死でたった一人の肉親であった母を亡くし、OLとワインバー店主として二足の草鞋を選んだ葵。
同棲している引きこもりの港、母の店の常連客だった幸村、新たに雇った松尾、試飲会で知り合った瀬名、和食屋の海伊。
日常から非日常へと変わりゆく関係性の中で葵が選んだもの、選ばなかったもの。
2020年を生きる30代前半の葵の生き方は、物語の中だけのようであり、どこにでもあり得る生き方なのかもしれない。
前を向いて歩いていこうとする葵に清々しさを感じられた。
突然の交通事故死でたった一人の肉親であった母を亡くし、OLとワインバー店主として...
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