定年退職した主人公は、専業主婦は楽なものと信じて疑わない典型的な昭和の男性。朝から晩まで家にいるうちに、妻との関係がギクシャクしていることに気付く。そんなとき、共働きをしている息子夫婦から孫の世話を頼まれて、主婦業や子育ての大変さを実感することになり。
　これまでのわが身を振り返ると、妻は自分のことをどう思っているのか？聞くのが怖い。

　定年退職した主人公は、専業主婦は楽なものと信じて疑わない典型的な昭和の男性。朝...

　主人公のメレルは、キリスト教の伝道師。明治末期に近江八幡で英語教師の職につきながら、キリスト教の伝道も行っていたが、キリスト教に理解のない校長から教師の職を追われることに。生活をするため、大学時代に学んだ建築設計や、近江商人張りに薬売りなどを手掛けるようになる。第２次大戦中には、アメリカ人であることから、周囲から避けられるようになり、ついには日本国籍を取得する。戦後は、国体護持のキーマンにもなる。淡々とした文章ながら、次の展開が気になり、惹きつけられる一冊。個人的には、外国人ながらＮＨＫ朝ドラのモデルに起用してほしい。

　主人公のメレルは、キリスト教の伝道師。明治末期に近江八幡で英語教師の職につきな...

認知症になってしまった父と息子夫婦の物語。認知症の兆候があった父に息子夫婦は、日にちを聞いたり曜日を聞いたり、昨日の食事のメニューを聞いたりするが、聞かれた本人にとっては屈辱で・・・。自分も親に対して同じことをしてたなあと反省。先に読んでおきたかった。

認知症になってしまった父と息子夫婦の物語。認知症の兆候があった父に息子夫婦は、日...