今度の出向先は大阪西支店。
早くも買収の案件が舞い込んでくる。
美術系の出版社を標的にした買収の目的は？
融資をしない策で、強引に買収を進めようとする上司に立ち向かう。
目的は一つ！
顧客を守るため。そのためには、どんなに脅されても、
解決策のために、労力を惜しまず戦う。

そんな姿に、読後、すっきり解決してくれる彼に
爽快感を感じる。
このお決まり感がたまらないシリーズ。

半沢直樹が銀行を舞台にひとくせもふたくせもある上司を相手に半沢劇場をくりひろげます。
やられっぱなしではなく、しっかりやり返すという、読んでいてすっきりするストーリーとなっています。

どうしてもドラマのイメージが強く、登場人物をドラマキャストに当てはまる所は、どうしてもオーバーラップしてしまいます。面白かったです。

相変わらず展開のうまさ抜群。得意の半沢節も見事で今回も圧巻の痛快活劇！
それにしても銀行から開発物、そして今度は芸術物と幅を拡げ続ける筆者に今後とも期待大です。