全国大会金賞受賞を目指した高校ﾌﾞﾗｽﾊﾞﾝﾄﾞ教師・ｺｰﾁ･部員とその周辺の人達の７ヶ月の汗と涙と感動の物語、課題曲スケルツァンド、汐風のマーチ、YouTubeで何回も聞きながら読みました、本文中にチラッと体育クラブで批判されてる部活動期間の削減なんか議論されていますが、全国大会を目指す吹奏楽部もかなりの猛練習が必要でそれを批判する作者の思いをﾁｮｯﾋﾟﾘ私は感じました

中学の３年間、全日本出場を目標にサックスに打ち込んできた基（もとき）だが、一度も叶うことなく卒業を迎えた。幼馴染の玲於奈からは、憧れだった千学吹奏楽部でまた一緒に全国を目指そうと誘われていたが、受験も終え、卒業を間近に控えてももう一度音楽をやろうとは思えなかった。千学を選んだのは大学受験を考えてのこと。それだけだったはずなのに……入学式の日、憧れの人と再会した基は、再び音楽漬けの日々へ飛び込んでいく。

タイトルの「風」、表紙の楽器にピンと来たあなたに読んでほしい。
全日本吹奏楽コンクールに向けて切磋琢磨する生徒達と先生の様子が爽やかに描かれています。
設定が埼玉県の高校なので、埼玉で吹奏楽部だった方はより入り込めるかと。
よく知ってるあの高校やこの高校みたいな所もちょいちょい出てきます。

そうそう、こうだったよ、わかるわかる…!!!
あの頃を思い出して目頭が何度も熱くなりました。