このような石積みのプロがいたことを初めて知りました。
鉄砲職人との矛と盾の関係。戦国時代、ライバルでありながら双方ともに泰平の世を願い、命懸けで切磋琢磨する姿が見事に描かれています。
これからお城の石垣を見る目が明らかに変わると思います。大津城主の京極高次もあっぱれでした。

石積みの匡介と鉄砲鍛冶の彦九郎が生き生きと描かれた長編小説。２人の若者を取り巻く仲間や民、武士たちとの壮絶な戦い。矛と盾は、どっちが勝つのか？最後までハラハラドキドキ読めます！父親がわりの源斎や、西国無双の立花宗茂がたまらなくカッコいい。ありがとうございました。

1600年9月15日 天下分け目の関ケ原の戦いは、東軍の勝利という結果を残し、たった1日で終わった。東北で九州で…日本の各地で、東西両軍に味方する武将たちが戦っていた。
この数日前、東軍の京極高次が守る大津城に、石田三成率いる西軍が迫っていた。

高次は、幼い頃、落城によって家族を喪った石工の匡介に、三成は、戦で父を失った鉄砲職人の彦九郎に、それぞれの「最強」を依頼する。

大津城の戦い、今、始まる！！