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マリアビートル
  • 角川書店 角川グループパブリッシング(発売) 2010.9
  • 伊坂 幸太郎∥著
  • (29人)
蔵書数: 4冊 貸出数: 2冊
貸出可能数: 2冊 予約件数: 0件
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竜王図書館 <1011823505>
貸出可 / 書庫一般書 / / /913.6/イ/  / 帯出可
竜王図書館 <1011835210>
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双葉図書館 <2810971669>
貸出可 / 一般小説913.6ア-ト / / /913.6/イ/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-04-874105-7
13桁ISBN 978-4-04-874105-7
書名ヨミ マリアビートル
著者ヨミ イサカ コウタロウ
分類記号 913.6
価格 ¥1600
出版者ヨミ カドカワ ショテン
出版者ヨミ カドカワ グループ パブリッシング
大きさ 20cm
ページ数 465p
抄録 酒浸りの元殺し屋「木村」は、幼い息子の復讐のために、東北新幹線に乗り込む。狡猾な中学生「王子」、腕利きの2人組「蜜柑」&「檸檬」、ツキの無い殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み-。
メディア化タイトル ブレット・トレイン
著者紹介 1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。「オーデュボンの祈り」で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。「ゴールデンスランバー」で山本周五郎賞、本屋大賞を受賞。
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ブライアンの、あるいはストーンズの
(2020/07/14)
wata8216/甲府市立図書館
グラスホッパーの続編としても読める、というか後日談だよね。そう読めるのは、ぼくがそう読んでいるからなんだよ、とぼくなんかは思うんだけど、ぼくがどう思うかはともかくとして、誰が読んでも続編であることに異論がない本作をして、ぼくが「読める」と言うことにはそれなりの理由があるんだってことを、その文脈を汲んで欲しいんだよね、というのがぼくの真意なんだけど、それはまあどうでも良いことでもあるんだけどね。ごめんね、めんどくさくて。そんなわけでぼくはおそらくはたぶんぼくだけの読み方でマリアビートルを読んだんだ。誰もが自分なりの読み方で読むということの当然とは別に、ぼくがぼくだけの読み方で読むことの必然はそれなりにあってね、その必然は前作「グラスホッパー」の読後感に起因することでもあるわけなのよ。本作に登場する「鈴木」は、おそらく前作に登場する「鈴木」と同一人物であることは間違いなくって、前作での「鈴木」は、亡き妻の「私を忘れないで」という言葉にとらわれていて、ことあるごとに妻の言動を思い出しては「鈴木」の内に抱えていた妻に関わる記憶が「鈴木」の思いを小さく震わせ、「鈴木」の行動に影響を与えていたのよ。わずかに、でも確実に、ね。そして、「鈴木」のその震えは周囲にちょっとだけ伝わってね、周囲の何かも少しだけ変えていたってわけね。風で飛ばされた落ち葉が水面に落ち、波紋が広がっていくように、よね。ぼくは「マリアビートル」の中にその痕跡を探すような読み方をしたってわけ。それは、たぶん、前作での「鈴木」の妻が語ったブライアンの説話を好ましく思っていたからで、その説話を「槿」が「槿」のやり方で記憶にとどめていたことも心地良かったからなのよね。「忘れて欲しくない」という妻の思いが形を変えて連なっていく仕草に惹かれちゃったんだよ。何かを終わらせようと始めた復習は、しかし復習の連鎖を生み、それは尽きることはなかったんだけど、誰かの思いもまた連鎖となって終わらないことを、ぼくはなんだか意味もなく、願っちゃったんだよ。その連鎖が、「鈴木」が妻から受け継いだ妻の「忘れて欲しくない」という思いの連鎖が、本作でも連なっていけばいいのにな、なんてことを、だね。しかしどうよ。本作は前作と打って変わって不親切だったじゃない。非情に、と誤変換してしまうかのように思わせぶりなしぐさはあちこちに埋め込まれていたというのに、ストレートなところは全くといっていいほどなかったんだよ。言いたいことの多くは引用を介して語られ、誰かの行為は誤解を持って受け取られるありさまだからね。あらゆることが遠回りをしてなされているようで、でもそうすることでしかたどり着けない場所に向かおうとしているかのようなんだよね。遠回りをしているからわからないことは増え続けるんだけど、終幕に近づくほどに、それでもわからないことが続く限りはこの物語は終わらないんじゃないのという希望と、でもその希望を打ち砕く結末が隠されているんじゃないのという懸念が交錯していくんだよね。でも、そういうものの、後日談らしくその終わりはあっさりとしたもので、前作「グラスホッパー」がドン詰まりの比喩として用意されたことを受け、本作「マリアビートル」の比喩は祈りなんじゃないのかと、ぼくなんかは思ったりするんだよ。
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伊坂幸太郎らしい作品
(2018/06/24)
やまかっちゃん/西尾市立図書館
グラスホッパーの続編。とはいえ、ほとんど登場人物はかわっているので、この本から読み始めても問題なし。
伊坂幸太郎らしい作品で、読み手を飽きさせないエンターテイメント作品。
安心して読めます。
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伊佐幸太郎らしさと伊坂幸太郎らしくなさが同居してる作品です。
(2016/02/20)
たけがわ/新ひだか町図書館
ざっくりとした印象は「新聞小説をまとめて読んでいるみたい」。つまりはエンターテイメント小説です。
要所要所にヤマ場があり、謎解きがあり、さらに伏線もたくさん散りばめられてて、先を読むのがもどかしくなります。
キャラクターもそれぞれがいい味を出している。
そこが伊坂らしいところ。

ところが、それら伏線がなかなか回収されない。されたかと思えば、なんだか中途半端。消化不良。
「こいつを殺したのは誰だ?」的なミステリー要素も多分にありながら、犯人はミステリーらしさ皆無だったりです。
もう少し練り込めないかな〜、なんて振り返ってみれば思う点も多かったり。

ただ、中盤以降、重っ苦しいムードになっていくなかで、最後で「あの大ベテラン」が登場して以降のワクワク感は超特急です。
さすが新幹線を舞台にしただけのことはあります。

ひょっとしたら続編があるのかな?な期待も込めて、様々な意味で伊坂幸太郎上級者向けです。


伊坂幸太郎さんの作品のレビューを他にもいろいろ書いています。
ブクログーたけがわの本棚
http://booklog.jp/users/cascadebook?tag=%E4%BC%8A%E5%9D%82%E5%B9%B8%E5%A4%AA%E9%83%8E&display=front

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