最初の一文は「この物語はフィクションです。しかし、高知県庁におもてなし課は実在します。」とある。舞台は高知県。県の観光を盛り立てようというコンセプトで県庁に発足されるが---。お役所と民間の感覚のずれが立ちはだかる。おもてなし課に配属された掛水文貴とアルバイト職員の明神多紀のコンビが活躍する。
高知県の様々な場所が描かれていて遊びにいきたくなった。

最初の一文は「この物語はフィクションです。しかし、高知県庁におもてなし課は実在し...

女性アイドルグループの亜希子は次期センターであることを自負していたが、すでに世代交代であることを感じてしまう。一方巧はお小遣い稼ぎのように亜希子のスクープ写真を狙っている。亜希子の苦悩、それに群がる人たち、巧の過去の秘密が交錯していく。
芸能界の裏側の一部を垣間見せてもらったような一冊だった。

女性アイドルグループの亜希子は次期センターであることを自負していたが、すでに世代...

新卒で就職したものの３ヶ月で辞めた武誠治。その後バイトもなかなか続かず、家でゲームをするばかり。気づくと母親はご近所や家族の問題で鬱病に。それすら気付かなかった誠治と父親。現実を目の当たりにして誠治は壊れかけた家族を何とかしなくてはと動き始める。
読んでいる途中でテレビドラマ化されたことに思い当たり、キャストを調べた。その後はよりイメージが具体的になり頭の中で映像化しながら読むことができた。

新卒で就職したものの３ヶ月で辞めた武誠治。その後バイトもなかなか続かず、家でゲー...

話は３年前、凛田莉子が飯田橋に「万能鑑定士Q」のお店をオープンした当時。このお店、以前は美容室であったが社印をめぐる詐欺に巻き込まれ閉店になっていた。バックにはエメラルドを資金としようとした暴力団が絡んでいた。今回も莉子は果敢に挑んでいく。　　莉子を育ててくれた瀬戸内陸とのクイズ形式の問題文にも楽しませてもらった。

話は３年前、凛田莉子が飯田橋に「万能鑑定士Q」のお店をオープンした当時。このお店...

モナリザが日本にやってくる。しかしそのモナリザは本物なのか。日本開催の臨時学芸員に選出された凛田莉子は日本での研修を受けることになる。　日本では様々な美術品の開催があるが、このようなことが実際に起こっているのかな、と思わされてしまった。莉子さん、本当にいてほしい。

モナリザが日本にやってくる。しかしそのモナリザは本物なのか。日本開催の臨時学芸員...

京都にある純喫茶タレーラン、そのお店の常連アオヤマの若かりし頃の初恋の女性、眞子と再会したことから、不思議な出来事に巻き込まれていく。眞子に隠されている秘密とは。人物相関は源氏物語と交錯していく。

京都にある純喫茶タレーラン、そのお店の常連アオヤマの若かりし頃の初恋の女性、眞子...

芸能界を知っているからこそ描くことができた世界観。ジャニーズのタレント、恐るべしって感じ。感性が素晴らしいです。細かく時間が遡るため、何度も少し読み返したが、それがまた面白かった。次の作品が楽しみ。

芸能界を知っているからこそ描くことができた世界観。ジャニーズのタレント、恐るべし...

シリーズの４作目。京都の順喫茶「タレーラン」の切間美星が見事な推理を繰り広げるが、今回はちょっと場所、人物が違う?　美空の活躍が楽しめないけど、別の世界に連れて行ってもらえ、これはこれでありかな。

シリーズの４作目。京都の順喫茶「タレーラン」の切間美星が見事な推理を繰り広げるが...

有栖川有栖が選出した大阪に所縁のある１０人のアンソロジー。大阪を舞台とした小説。宇野浩二、横溝正史、織田作之助、小松左京、堀晃、田辺聖子、有明夏夫、岩阪恵子、芦辺拓、柴崎友香の１０人。発表された順に並んでいるが、好きな作家から読むのもよし、ランダムに読むのもよし、好きな作家を探しながら読むのもよし。大阪の地図を頭に描きながら楽しめる。

有栖川有栖が選出した大阪に所縁のある１０人のアンソロジー。大阪を舞台とした小説。...

兵庫県の阪急電車の今津線を舞台に様々な人と人のふれあいを描く。マルーン色の阪急電車は大好きな電車。この今津線には何度も何度も乗車しているため、車窓からの景色はすっかり頭に入っているので、読んでいると映像が浮かんできた。一つ一つの駅で繰り広げられる人間模様にほっこりさせられる。

兵庫県の阪急電車の今津線を舞台に様々な人と人のふれあいを描く。マルーン色の阪急電...